今年は暖冬傾向も“ぽかぽかの冬”にはならず?【あまたつ!お天気コラム】
毎週(月)~(金)8時~『めざまし8』
- 今年は暖冬傾向だが、寒暖差と積雪に用心!
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みなさん、こんにちは。『めざまし8』(フジテレビ)に気象防災キャスターとして出演しています、気象予報士の天達武史です。
11月に入りましたが、冬の気配どころか、最初の週末まで夏日が続くという、過去に例を見ない暑さ記録が更新されそうです。
今年の冬は今のところ、暖冬の可能性が高くなっていますが、“ぽかぽかの冬”がやってくるわけではありません。
暖冬というのは、あくまでも冬の期間(12月~2月)の“平均気温”が、例年より高いときを指します。つまり、寒暖差が大きくて平均気温が高くなった場合も、暖冬と見なされるのです。
寒い年は、日本列島の上空に寒気が居座り、寒さが長く続きます。
一方で、暖冬の年は寒気が弱く、日本列島から出たり入ったりします。寒気が退いたときは、昼間の気温が15℃くらいまで上がったりしますが、新たな寒気が入れば氷点下まで下がります。このように、暖冬の年は、日々の寒暖差が大きくなることが多いです。

おまけに、普段、冬晴れが続く太平洋側でも、暖冬の年は低気圧が通りやすくなり、曇りや雨の日が例年より多くなります。寒気が残っていれば、暖冬でも関東など太平洋側で雪が積もることがあるので、この冬は天気予報をこまめにチェックしてください。
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