新木優子 好きな人が大きな嘘をついていたら?「好きだから話せないことも」
7月20日(月)21時~第1話&第2話合体特別版、27日(月)21時~第3話『SUITS/スーツ2』
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、休止していた『SUITS/スーツ2』の第3話が、7月27日(月)21時から放送されることが決定!その前週にあたる20日(月)21時からは第1話&第2話の合体スぺシャルがオンエアされる。
全米メガヒットドラマ『SUITS』を原作に、シーズン2に突入した『SUITS/スーツ2』。負け知らずの敏腕弁護士・甲斐正午(織田裕二)と、経歴詐称の天才ニセ弁護士・鈴木大輔(中島裕翔)がバディを組み、さまざまな訴訟に向き合い問題を解決していく痛快リーガルドラマだ。
前作に続き、「幸村・上杉法律事務所」に勤務するパラリーガル(弁護士のサポート役)の聖澤真琴を演じるのが新木優子。
パラリーガルの中で唯一、個室を与えられているほど優秀な真琴だが、幼い頃から弁護士を目指すものの、法科大学院の受験に失敗し、“試験恐怖症”に。そのため、弁護士に対して極度のコンプレックスを持つというキャラクター。第2話では、大輔との交際も始まり、恋の行方も気になるところだ。
そんなトピックの多いキャラクターを演じる新木に、役への思い、真琴の恋愛観、さらには「お手本にしたい」と話題のファッションについて話を聞いた。
<新木優子 インタビュー>

真琴と一緒に成長していく意識を持って
──収録が約2ヵ月間休止になりましたが、その間、どのように役柄と向き合っていましたか?
お休みの間に、役への向き合い方を変えたりすると、周りの方との温度が変わってしまうかもしれないと思ったので、一度切り離してみました。もちろん台本は読んでいましたが、考えすぎたりしないようにしました。
収録が再開してからは、当時の感覚を取り戻すことを最優先に臨みました。
──シーズン2に入り、真琴を演じる上で変化したことはありますか?
真琴は、前作以上に、いっそう弁護士に対する憧れや熱意が強まっていますが、“試験恐怖症”もまだ引きずっています。
今作では、“試験恐怖症”ときちんと向き合うことが大きな課題だと思うので、私自身も真琴と一緒に成長していくという意識を持って臨んでいます。
見る人によって角度が違う恋愛だからこそリアル
──大輔(中島裕翔)との恋愛も気になるところです。2話では、気持ちを確かめ合った二人ですが、このあと波乱含みの予感がします。
思いが伝わればいいというだけの恋愛ではなくなっているので、自分の気持ちだけでは収まらない、もう少しオトナの恋愛になってきていると思います。
仕事をしている私たちの同世代の人が見たら、共感してくれるかもしれないけれど、もっと若い世代の人が見たら、「なんで好き同志なのにうまくいかないのだろう」ともどかしく思うかもしれません。
見る人によって角度が違う恋愛だからこそ、よりリアルに感じていただけると思います。この先、「えっ?どうなるの?」という展開になっていくので、ぜひ楽しみにしてください。

──真琴は、大輔がニセ弁護士だということを未だ知りません。もし、新木さんが好きになった人が、大きな嘘をついていたとしたらどうしますか?
どういう嘘かにもよりますけど…でも、好きだから話せない、ということもありますよね。それが、自分に対する思いの深さだと感じたら、それくらい自分のことを思ってくれているんだなという考えになるかもしれません。
ただ、もっと自分を信じてほしかったと思います。たとえば、真琴は大輔が弁護士だから好きなのではなく、彼の人柄にどんどん惹かれていって、それが好きという気持ちに変わっていったんです。
だから、嘘をついているというショックよりも、自分のことを信じてくれていなかったというショックの方が大きいかもしれません。
──『SUITS/スーツ』には、都会的で洗練されたイメージがあります。特に、法律事務所代表の幸村チカ(鈴木保奈美)、真琴、甲斐(織田裕二)の秘書・玉井伽耶子 (中村アン)ら女性陣の衣装がオシャレだと話題です。真琴の衣装は、どんなコンセプトですか?
オフィスだけど、ちゃんとオシャレも楽しんでいるという女性像です。真琴らしさとしては、パンツではなくタイトスカートにシャツやブラウス、足下はピンヒールで、かわいらしさも大切にしつつ、かっこよさもあります。
自粛期間中に、体を内側から整えたくてジュースクレンズをしました。一定期間、固形物を摂らずジュースのみで体に必要な栄養素を補いながら、消化器官を休めるプログラムです。
すると、体のラインが引き締まったと周りから言っていただくことが多くて。すごくうれしいし、お洋服もキレイに見せることができていればいいなと思います。

──インスタグラムでアップされている私服も素敵です。
ありがとうございます。基本的に仕事があっても、ラフな移動着で生活するというより、ちゃんとファッションを楽しみたいと思っています。もともとファッションが好きですし、モデルのお仕事もさせていただいているので、オシャレを楽しみたいという意識は常に持っていたいと思っています。
──新木さんみたいな着こなしをしたいと思っている女性はたくさんいると思います。新木さんのファッションポイントを教えてください。
う~ん…難しいですね(笑)。私自身がいろいろな服に挑戦したいタイプで「自分にこれは似合わない」などと、あまり決めつけないようにしています。
強いて言えば、ウエストの位置をなるべく高めにするとか、パンツにシャツやブラウスをインするスタイルも定番化しています。言葉ではうまく表現できないので、インスタグラムを見て、参考にしてくださるとうれしいです。
──中村アンさんもモデルをされていますが、現場でファッションや美容について話すことはありますか?
よく話しています(笑)。私は、アンちゃんのプロポーションが素敵だなと思っているので、どういうトレーニングをしているのか質問したり、逆に、アンちゃんからの質問もあったり。髪やお肌のケアについても、よく意見交換しています。
ファッションの話も美容の話も大好きなので、すごく楽しいです。

男同士の友情や信頼を感じる甲斐と大輔の関係は素敵
──現場の雰囲気はいかがですか?
すごく自然体でいられて、みんながやりたいことができる環境です。もちろん緊張感もありますが、いい緊張で自分らしくいられる雰囲気です。
それは、シーズン1から築き上げてきた関係性やお互いの信頼感が、共演者・スタッフのみなさんそれぞれにあるからだと思います。とてもいい雰囲気の現場です。
──この作品は、男性同士のバディ感がかっこよく描かれています。織田さんと中島さんのやりとりを近くで見ていて、「男同士っていいな」と思う場面はありますか?
男同士という関係や男同士の友情って、すごくいいなと思っていました。甲斐先生と大輔は、年齢差はありますけど、男の友情や信頼を感じる二人なので、すごく素敵だと思います。

──いよいよ放送が再開します。視聴者の方へメッセージをお願いします。
やっと第3話を見ていただくことができてうれしいです。見どころとしては、2話で終わってしまっている真琴と大輔の恋の行方が、これからどうなっていくのか。第3話で急展開になるので、そこにも注目していただきたいです。
真琴としては、恋愛はもちろん、弁護士になりたいという仕事面での人間味も出てくると思います。
ファーム(法律事務所)内でも、最強の敵である上杉先生(吉田鋼太郎)が戻ってきたので、いろいろな出来事が起きていきます。その中で、それぞれが成長し、信頼関係を築きながらつながっていく人間関係が描かれるので、そういう人間模様にもぜひ注目していただきたいと思います。