A.B.C-Z橋本良亮 ジャニーズ最初の“自粛明け”舞台出演「絶対後ろの方で見てる」ジャニー氏一周忌に思いも
音楽朗読劇『日本文学の旅』 7月9日(木)~22日(水) によみうり大手町ホールにて上演。
橋本良亮(A.B.C-Z)が7月8日(月)、東京・よみうり大手町ホールで行われた音楽朗読劇「日本文学の旅」の囲み取材会に、新納慎也、上演台本・演出を手掛けた鈴木勝秀と共に出席した。

橋本と新納が初タッグを組んだ本作は、歌と音楽を融合した新しい朗読劇。あらゆる日本文学作品が揃っている“架空の図書館”を舞台に、橋本と新納演じる司書と読書家が時空を超えた文学の旅へ出る。
“架空の図書館”には、「古事記」「日本書紀」「源氏物語」といった古典から、夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介などの近代文学まで、日本人の心の原点とも呼べる珠玉の文学作品が揃っていて、2人の文学の旅人は数多ある作品群から選りすぐった名シーン、名セリフを朗読し、オリジナル音楽とともに各作品を立体化していく。
新型コロナウイルスの感性拡大防止のため、さまざまな舞台が自粛をよぎなくされてきたが、橋本がジャニーズ事務所のタレントの中で、自粛明け最初の舞台出演になる。

橋本は「1ヵ月前にそれを聞いて、プレッシャーがすごかった」と当時を振り返り、「考えすぎるともっと緊張すると思い、ひとまずA.B.C-Zのセンターとして先陣を切って頑張ろうという思いでやりました」と回顧。
ここ最近は実感が湧いてきたそうで、「ジャニーズ事務所でトップバッターでいける、みんなを笑顔にさせたいという気持ちが芽生えました」と力強く明かした。

稽古は ソーシャルディスタンスを保って行われたが、新納は「稽古場で橋本くんにあまり近づけず、仲良くなるタイミングがなかった。役者同士が芝居を重ねていく中では弊害ですね。 ハイタッチもしたいし、ハグもしたし、もっとキュッしたいけどできない」と距離間がもどかしかったと言い、「ここから仲良くなれれば」と期待を寄せた。
今作は新たなチャレンジになるが、最近プライベートで新しくチャレンジしたことを問われると、橋本は「料理ですね。あと、トマトやルッコラの栽培をはじめました」と打ち明け「きっかけは暇だからです」と照れ笑い。

一方、新納は「マグカップを売り出しました」と回答。「今までそういうことはしなかったんですけど、何か収入を得ないといけないので」とストレートに明かし、記者陣の笑いを誘っていた。
舞台初日となる明日7月9日は、ジャニー喜多川氏の一周忌となる。橋本は「(ジャニーさんは)絶対、後ろの方で見てくれていると思う。自分の中でジャニーさんと対話しながら、初日を迎えたいなと思います」と感慨深い様子。
また、ジャニーズ事務所のタレントで、自粛明けに舞台出演するトップバッターを飾ることにふれ、「『なんでジャニーズの最初の舞台が“SHOCK”や“DREAM BOYS”じゃないんだよ』と思われないように、『橋本でよかったな』というのをちゃんと聞けるように、明日の初日を頑張りたいと思います」とユーモアを交えながら笑顔で意気込みを。
そして「明日は起きた時、舞台上で始まる前と終わった後に、ジャニーさんに手を合わせます」と誓っていた。
昨今、今年デビューしたSixTONES やSnow Man、ジャニーズJr.など、ジャニーズ後輩たちが活躍の場を広げているが、橋本が“ジャニーイズム”の継承について「後輩に伝えたいことがあるか」と聞かれる一幕も。
橋本は「今の子たちは、僕たちよりアクロバットもすごい」と言い、「A.B.C-ZやKis-My-Ft2らは先輩の背中を見て育ったと思うんですが、今の後輩は先輩の肩は見てはいるんですけど、いい感じでずれていて、個性を自分で発見して育てている。僕はそれでいいと思います」としみじみ。さらに、「多分、タッキー(滝沢秀明)もそう言っていると思います」と明かし、会場を和ませていた。

最後には、新納が「劇場がこんなに長い間クローズしていたのは、おそらく戦後初。やっと劇場が開いて舞台上で復帰します。お客様は不安が多いと思いますけど、万全の対策でお迎えします。劇場に来てこそ感じられる作品、演劇の力はそこだと思うので、ぜひ劇場で生の演劇を感じて、この文化を絶やさないと意識してもらえたらうれしい」とコメント。
橋本も「この騒動で大変ですけど、観たいというお客さんがチケットを買ってくださって、いろんなスタッフさんがいるからこそ、舞台に立てています」と感謝し、「明日、キレイに初日を迎えたい。明日の公演を終えて、ジャニーさんが笑ってくれたらいいなと思っています。ジャニーさん見ててね!」と、ジャニーさんが劇場などでよくいた後方の席に向かって元気よく呼び掛け、決意を新たにしていた。