『フィギュアスケートTV!』で放送された夏の全日本シニア強化合宿の動画をフジスケで公開中!
8月7日(金) 23時放送<BSフジスポーツセレクション>『フィギュアスケートTV!』
現在、BSフジで放送中(毎月第1金曜日23時~)の『フィギュアスケートTV!』は、「フィギュアスケートのもっと深いところを知りたいっ!」というファンの熱い要望に応える番組だ。
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メインMCに八木沼純子を迎え、演技を隅々まで徹底解説。普段の競技中継ではわからない、ひとつひとつの技に隠された緻密な計算、選手が秘めていた思いなど…余すことなく伝えている。
8月7日(金)は、7月に大阪で行われた夏の全日本シニア強化合宿の模様を放送。合宿には、今シーズン、シニアデビューする鍵山優真選手、佐藤駿選手、昨シーズン体調不良で苦しんだ三原舞依選手や坂本花織選手などが参加した。
このたび、その合宿を切り取った動画が、8月17日(月)より、フジテレビのフィギュアスケート・スピードスケート・ショートトラック総合サイト「フジスケ」で公開となった。フジテレビュー!!でも、その内容を紹介する。
<夏の全日本シニア強化合宿>
動画は、大阪府泉佐野市の関空アイスアリーナでの練習風景から映し出す。
最初に紹介されるのは、樋口新葉選手。

昨年の全日本フィギュアスケート選手権 (以下、「全日本選手権」) 準優勝の樋口選手だが、新型コロナウイルスの影響で2ヵ月間リンクに上がれなかった。毎日、陸上トレーニングをこなしていたことが、ジャンプに生きていると語る。
昨シーズン初めて挑戦したトリプルアクセル。初の成功へ向け、何度も何度も練習を重ねていた。
樋口新葉選手:今年こそはシーズン入る前から安定したジャンプにして最初から挑めるようにしたいです。練習でもすごく調子がいいので、質のいいジャンプが跳べているんじゃないかと思います。
田中刑事選手は、ショート、フリーとも昨シーズンのプログラムを継続中。世界フィギュアスケート選手権の中止で、精神的に落ち込んだというが、気持ちを切り替え、一歩ずつ前に進んでいる。

田中刑事選手:まずはプログラムを、2シーズン目使うということなので、もっと細かい部分をブラッシュアップできると思います。まずは、プログラムとスケーティングをしっかり磨いている段階です。
横井ゆは菜選手は、ショート、フリーともに新たな曲に挑んでいる。フリーは細かいテンポが特徴的な「トムとジェリー」を選曲。

横井ゆは菜選手:フリーを変えることは決定してたんですけど、「コミカルな曲をやってみたら」と言われて「トムとジェリー」がいいんじゃないかという話になって。すごく面白い曲調で、きっとみなさんにも楽しんでもらえるなと思ったので、この曲にしました。
川畑和愛選手は、昨年、全日本選手権3位と大躍進した。この春、早稲田大学に進学し、いよいよシニアデビュー。トリプルアクセルにも果敢に挑戦中だ。

川畑和愛選手:いろいろわからないことも多い年なので、試合に目標は置くんですけど、それがなくなった時に自分のモチベーションを落とさないように、普段の練習をすごく細かい目標を意識してやっていきたいと思います。
普段は仲良しだが、リンクの上では最大のライバルとなるのが、 鍵山優真選手と佐藤駿選手。

この日も互いに4回転を連発し、火花を散らしていた。鍵山選手は、トゥループにサルコウが新たに加わり2種類。佐藤選手は、トゥループ、サルコウ、ルッツの3種類。

鍵山優真選手:(自粛期間中は)モチベーションが下がることはあまりなくて、モチベーションを保つために自分の先シーズンの動画とかを見て、「これを超えてやる」という思いでずっと過ごしていました。初めてのシニアなので、何事も恐れずにどんどん挑戦していきたいと思ってます。

佐藤駿選手:(自粛期間中は) 普段やらないトレーニングであったり、トレーニング内容を増やしたり、ダンスもやったりとかして。スケートが出来ないからこその練習をたくさんやっていました。これからだと思うので、トップの方に行けるように頑張りたいなと思っています。
続いて、喜ばしい光景が映し出される。昨シーズン、体調不良で欠場が続いた三原舞依選手が、久々にリンクに姿を現したのだ。ジャンプの練習も再開し、着実に復帰への道を歩んでいる。

三原舞依選手:元気です(と笑顔)。 氷に立てていない時間がすごく長かったんですけど、こうして合宿に参加することができて、その喜びというのを感じながら滑っています。
須本光希(すもと・みつき)選手は、2月からコーチを変更し、本田武史コーチに師事。環境を変え、さらに上を目指す。

須本光希選手:やっぱり4回転とアクセルを安定させないといけないというのはわかっているので、4回転を、まずは1種類2種類しっかりプログラムに入れられるように練習したいと思います。
引退を撤回した新田谷凜(にたや・りん)選手は、再び新たなシーズンへ。目標として掲げるは「去年の自分越え」だ。

新田谷凜選手:「今ここで辞めて自分が後悔しないか」と考えて家族に言った結果、「せっかく続けたい、頑張りたいものがあるんだったら、頑張った方がいい」と言われて。自分の中でも去年より頑張れる気持ちがまだ残っていたので、続けようと思いました。
新たなシーズンへ、大きな決断を下したのが、山本草太選手。昨年の全日本選手権7位という結果を受け、「何か大きく変えないといけない」と感じたという山本選手。練習拠点を名古屋から関西に変更。中京大学を休学し、スケートにすべてを注ぎ込んでいる。

山本草太選手:試合数も減っていくなかで、出られる試合は限られてくるので、次どの試合になるかは本当にわからない状態ではあるんですけど、ひとつひとつ大切にしながら全力で頑張っていこうと思います。
シニア合宿初参加、高校1年生の松生理乃(まついけ・りの)選手。「レベルの高い選手の演技が近くで見られる」と大きな刺激を受けていた。

松生理乃選手:自分の小さな努力が積み重なって大きな試合に出られたりとか、結果が出たりすると思うので、今自分の目の前の試合、一日一日の練習を大切にしていきたいと思います。
若手の台頭で、昨年は全日本選手権6位に終わった友野一希選手。フリーは、四大陸選手権で初挑戦した4回転を3本入れる高難度の構成でリベンジのシーズンに臨む。

友野一希選手:(自粛期間中)毎日“陸トレ”していくうちに自分の弱いところがわかってきたので、集中的にトレーニングをして、氷上に戻った時に効果を実感できました。また、初めてスケート抜きの自分と向き合えたので、スケートだけではなくて、今後のことなどを考えるいい機会になりました。
昨年は、連覇を狙った全日本選手権で6位。「二度とあんな成績は残したくない」という坂本花織選手が取り組んでいるのが、決めれば日本人女子初となる4回転トゥループ。この合宿でも、男子選手の4回転練習が間近で見られると、食い入るように見つめる姿が。

坂本花織選手:練習だと何回も何回も、いいのを跳んだ時も、悪いのを跳んだ時も見られるので、「こういう時はよくて、こういう時は悪いんだな」というのが、すごく勉強になります。今回は、見るチャンスがたくさんあるので、いい環境だなと思っています。来シーズンはオリンピックのシーズンになるので、来シーズンにつながるような、いいシーズンにしたいと思います。試合数も少ないと思うので、一試合一試合しっかり自分の演技をしたいです。
特別な年となった合宿の中で、選手たちはそれぞれの思いをリンク上で発散させている――。
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