永瀬廉 試写を見た“ある”メンバーの反応に「うれしくなかった(笑)」
8月15日(土)、映画「弱虫ペダル」の公開記念舞台挨拶が行われ、永瀬廉(King & Prince)、伊藤健太郎、橋本環奈、坂東龍汰、栁俊太郎、菅原健、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)が登壇した。
8月14日(金)に公開された同映画。まずは、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う緊急事態宣言を受け、撮影が中断されたこともあったものの、無事に公開を迎えられたことについて、主演を務める永瀬は「撮影中は撮り切れるか心配でしたが、無事初日を迎えられて、皆さんのもとに届けられたこと、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と心境を語った。

自転車シーンは一切CGなしで撮影され、その“青春感”からくる感動するストーリーも話題に。そこで、「思わず泣いてしまった」「グッときた」最近のエピソードに関するトークになると、永瀬は「この作品の試写会をKing & Princeのメンバーと一緒に観たのですが、その時メンバーが『2時間飽きずに観られた』『泣きそうになった』とか言ってくれたことがすごくうれしかった」と、一緒に活動する仲間からの言葉にグッときたという。
しかし、「(髙橋)海人に関しては、『3回ぐらいは泣いた』って言ってくれましたけど、普段から良く泣くタイプなんでうれしくはなかったです(笑)」と、冗談めかして語り、会場の笑いを誘った。
伊藤は「車に乗って信号待ちをしている時、目の前の横断歩道をゆっくり渡っているおばあちゃんがいたのですが、後ろからおじいちゃんが来て、手を繋いで引っ張っていくご夫婦の姿に微笑ましくて心が温かくなって、感動しました」と。
坂東は「自分が出演した番宣番組を栁さんと見たくて連絡したら、家でしゃぶしゃぶを作って待っててくれてうれしかった」と回顧。しかし、栁によると「お前のために作ったわけじゃない!俺はもともとその日、しゃぶしゃぶを食べたくて自分のために用意してたんだよ!」と、実は“たまたま”だったのだとか。
そんな話を聞くも、坂東は一歩も譲らず、「まず電話で何食べたい?って聞いてくれて、家に行ったら、しゃぶしゃぶ作ってくれてたよ!」と応戦。2人の異なる主張に、再び会場に笑いが起こった。
そして、橋本は「最近、涙腺が弱くなってきた気がする。子どもが頑張っている姿がすごく好きで、今年のはじめ、甥っ子が産まれたのもあって、精一杯ハイハイしている姿にも感動してウルっとしちゃいますね」と、菅原は「母親から先日お姉ちゃんが結婚するって連絡が来た。2人姉弟なので『違う人の奥さんになるんだな』と思ったらグッときました」と、井上は「撮影中、僕が皆さんより年下だったので、緊張して不安でしたが、坂東くんや栁さんが気さくに声をかけてくれたことに愛を感じました。おかげで現場で馴染むことができました」とそれぞれがグッときたエピソードを明かした。

イベントでは、三木監督から永瀬へサプライズで手紙が贈られる場面も。「あなたと共に駆け抜けた10ヶ月、苦労もありましたがとても楽しかったです」などという、気持ちのこもったメッセージに永瀬も感激。「改めて監督の愛を感じました」と目を潤ませた。
最後に永瀬は、すごく過酷でしたが、お互い助け合いながら、支え合いながら撮影ができる現場ってなかなかないと思います。頑張って良かったなという報われた気持ちです。この作品は皆さんに笑顔を与えられるような作品になっていますので、愛していただけたらうれしいです」と語った。
最新情報は、映画「弱虫ペダル」の公式サイトまで。

(下段左から)橋本環奈、永瀬廉(King & Prince)、伊藤健太郎
<三木監督から永瀬への手紙全文>
手紙を書いてくれなんて言われて、何書いていいかよくわからないけど、まあ、思ったことを、つらつらしたためてみます。
初めてあなたと会った寒かったあの日、僕が言った言葉を覚えていますか?「この作品は誰のものでもない、あなたの作品です。参加すると言う発想は捨てて、映画を作る責任を背負ってほしい」そんな感じのことを言ったと思います。
若干21歳、映画に出演するのはこれで2回目、演技の経験も少ない、ましてや、自転車という特殊な環境で芝居をしなきゃいけないあなたに、とんでもない要求をしたと思います。普通なら、自分のことに集中してください、となるのですが、僕はあなたに作品全体のことを考え、役者やスタッフを引っ張っていって欲しいと要求したのです。
この「弱虫ペダル」と言う作品は、永瀬廉でなければ完成しなかったと思います。あなたが自らの行動と情熱で皆を引っ張っていったから完成したと、今、心から思っています。伊藤健太郎の存在も大きかったでしょうか、彼と競い合い、共に目標に向かう姿はこの作品の成功を感じさせました。
今回のあなたの姿や総北メンバーを見て、つくづくお芝居とは、テクニックではなく、「想い」なんだと痛感しました。どれだけ本気か、どれだけ努力したか、どれだけ真摯に向きあったか、そしてどれだけその作品を愛しているか、その「想い」は、上手い下手を超えて必ず見ている人の心を動かす。今回、あなたの弱虫ペダルに賭けた「想い」は、しっかり映画の中に映し出されていると思います。そしてそれは必ずや見ている人の心を打つことになるでしょう。
あなたと共に駆け抜けた10ヶ月、苦労もありましたがとても楽しかったです。僕自身、自転車を撮影するという新しい挑戦で、たくさんのプレッシャーに押しつぶされそうなこともありました。しかし、あなたの真っ直ぐ未来を見据える瞳に、何度も助けられました。できる!やろう!その声に励まされました。本当に、本当にありがとう。
最後に今後、たくさんの映画やドラマに出演されると思います。今回のその情熱があれば必ず成し遂げられると思います。真摯に取り組む姿勢、努力、作品を愛する心。それを忘れないで、さらに大きな舞台に羽ばたいていってください。