多部未華子 青山真治監督作に主演「言葉にできないとても独特な世界観」
10月23日(金)公開「空に住む」
10月23日(金)より公開の多部未華子が主演を務める映画「空に住む」の予告編が解禁された。また、多部を始め、岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典ら出演者10名からのコメントも発表となった。
今作は突然両親を亡くした小さな出版社に勤める直実(多部)が、叔父夫婦の計らいで引っ越したタワーマンションで出会ったスター俳優・時戸森則(岩田)との逢瀬に溺れながら、仕事、人生、そして愛の狭間で揺れる姿を描く物語。「EUREKA ユリイカ」などで世界的に知られる青山真治監督の7年ぶりの長編映画となる。
解禁された予告編には、登場人物たちがそれぞれに悩みを抱え、自分をさらけ出すことができず、傷つき迷いながらも精いっぱい前を向こうとする姿が映し出されている。そして、何かを決意したような顔で空を眺めながら伸びをするの直実の姿で終わる。
また全編に原作の小説とともに誕生した、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEが担当する主題歌「空に住む ~Living in your sky~」が使用されている。

<小早川直実 役・多部未華子 コメント>
青山真治監督の描く作品の空気は、参加した私にも言葉にできないとても独特な世界観でした。撮影をしていた約1ヵ月はとにかく、その世界観にどっぷりと浸かりたいという思いで必死だったような気がします。様々な受け取り方が出来る作品なのかなと思いますが、誰かの心の片隅に残る作品になることを願っています。
<直実の後輩のワケアリ妊婦 木下愛子 役・岸井ゆきの コメント>
今回、青山組に参加でき光栄です。この映画は約2年前に撮影しました。現場に流れていた穏やかで丁寧で、キリッとした空気がスクリーンからも見て取れて、今改めてあの時の空気で、落ち着いて深呼吸したような感覚です。
2年前と今では大きな変化がありましたが大事なことは変わらずに生活の中にあると思います。是非見てください。
<日々の暮らしに虚無感を感じている主婦 小早川明日子 役・美村里江 コメント>
活字で読んだ時と、映像として人の体温と陰影が重なった後では随分印象の変わる作品です。雲のように漂っているのは主人公の直実だけではなく、どの人物も色・大きさ・水分量の違う、そして流れている層も異なる一群れの雲に私には見えました。重なっているようで遠かったり、離れて見えて近いこともあるのかもしれません。
<スター俳優 時戸森則 役・岩田剛典 コメント>
青山さんは現場でしか出せない空気感を大切にされている監督で、多くを語らずとも、ひとつひとつの絵作りや映画としてのクオリティを高めていく情熱がひしひしと伝わってきました。すごく丁寧な撮影で、役者としてはすごくモチベーションを高めてもらえる良い現場でした。
<直実の叔父 小早川雅博 役・鶴見辰吾 コメント>
「レイクサイド マーダーケース」、「エリエリ・レマ・サバクタニ」以来、久々の青山真治監督作品に参加。嬉しいなあ。俺を覚えていてくれたか。
青山さんとは同じ年で、彼の作り出す現場の雰囲気が大好きなんだ。美村里江さんと多部未華子さんと猫ちゃんと一緒に幸せで、ご褒美みたいな撮影だった。これから観るのか楽しみだ。
<直実の出版社の上司 役・髙橋洋 コメント>
エンドロール、多部未華子さん演じる主人公・直美(28)がスクリーンから消えたあとの余韻のなか、観ている僕の頭にはふいに監督・青山真治(56)が浮かび、そのときハタと思いました。直美は…監督自身なのかもしれない…と。だから、なんだ?と言われたらアレなんですけど。だから映画っていいなあ、と自分は思ったのです。沁みます。
<直実の勤める出版社の社長 役・岩下尚史 コメント>
青山監督のお声がゝりで、初めて映画の出演者とし て招かれる冥加にめぐりあいました。 もとより、しろうとのことですから、監督はむずかしいことは注文なさらず、普段のとおりにと仰言るだけで、ちょっと戸惑いをしたことでしたが、商売の下手なところだけは私と同じですから、そこをお買い下さいましたら幸いに存じます。
<作家 吉田 役・大森南朋 コメント>
ついに参加させて頂けた青山真治監督の映画でした。もう少し現場にいたかったです。
<謎の男 役・永瀬正敏 コメント>
10代の頃、僕達は伸ばした手で繰り返し空を掴む様に、何かに向かいただガムシャラに走った。時が経ち彼は作詞家になり、そして小説家になった。青山真治監督によって新たな命が吹き込まれたその現場に、まさか自分が立てるとは。短い間だったけど今までにない特別な現場になった。親友小竹正人に、2人の歴史に感謝したい。
<直実の住むタワーマンションのコンシェルジュ 役・柄本明 コメント>
公開、おめでとうございます。飲み屋では何度も会っていますが、仕事といえば、「レイクサイド マーダーケース」以来ですから15年ぶりでした。みなさん、何も考えないで、この映画をそのまま、お楽しみください。
<ストーリー>
郊外の小さな出版社に勤める28歳の直実(多部未華子)は、両親の急死という出来事を受け止めきれないまま、大都会を見下ろすタワーマンションの高層階で暮らし始めることになる。まるで“空”に住んでいるかのような感覚をもたらすその空間で寄り添っているのは長年の相棒、黒猫のハルだけ。
そんな彼女の前に突如として現れたのは、日本を代表するスター俳優、時戸森則(岩田剛典)。夢のような展開に戸惑いながらも、彼を部屋に招き入れる直実。時戸との出会いによって生活が変わり始めるが、それでも埋めようのない喪失感を心に抱えていた。
どこか満たされないまま日々を過ごしているのは直実だけではなかった。出版社の後輩で妊婦の愛子(岸井ゆきの)は誰にも打ち明けられない秘密を抱えていた。何不自由なく暮らしている専業主婦の叔母・明日子(美村里江)もまた、人知れず虚しさを感じていた。
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