中山優馬「当てつけですか!?」司会にツッコみ会場爆笑!「対策は万全、安心して劇場へ」呼びかけ
舞台「ゲルニカ」【東京公演】9月4日(金)~27日(日)/PARCO劇場 10月より京都、新潟、豊橋、北九州にて公演予定
舞台「ゲルニカ」の公開フォトコールと初日前会見が9月3日(木)に行われ、会見には主演の上白石萌歌と、中山優馬、勝地涼、早霧せいな、キムラ緑子が登壇した。
スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた、パブロ・ピカソの絵画「ゲルニカ」から着想を得て舞台化された本作。
ゲルニカという小さな街で暮らす人々が、戦争が始まろうとする不穏な空気に日々の生活を脅かされながらも、懸命に乗り越えていこうと力強く生きる群像劇となっている。

会見では、1人ずつ作品や役に対する思いを丁寧に語っていったキャストたち。(その模様はこちらの記事で)
特に長く思いの丈を述べたキムラが話し終え、司会が「では、最後にお客様に向けて、“短めの”コメントをお願いします」と声をかけると、すかさず中山が「当てつけですか?キムラさんのコメントが長すぎたって(笑)?」とツッコミを入れ、会場は爆笑。

和やかな雰囲気そのままに、キムラは「私たち、稽古の時からPCR検査、何回やりました!?これから本番期間中もやるって話を聞いています。この場に来るまでも、ずーっと道順が書かれていて、『ここで消毒する』『足の裏を除菌』とか、毎日体温も測って…。それくらい真剣にお客さんを迎える体制を整えておりますので。そこらへんで買い物して密になるよりも、劇場のほうが安全だと思いますので、ぜひ安心してお越しください」と、笑いを交えて呼びかけた。

続いて、「人と人との距離は密にはなれませんが、芝居の中身は濃密にやっていますので、千秋楽までどうぞよろしくお願いします」(早霧)、「僕自身、この作品を通して成長しているような気がしていて。観に来た方も、何か持って帰れる作品になっていると思うので、劇場まで来てくださったらうれしいです」(勝地)。
「“希望”とか、“運命”とか、そういう概念的なものをお送りできる舞台だと思っておりますし、そういう概念を、“爆撃”という化学的な兵器で壊されるという、その最中(さなか)に、どんな人たちが生きていたのか、ぜひ観ていただけたらと思います」(中山)とPR。

最後に、座長である上白石が「『ゲルニカ』という4文字が皆さんに想像させるのは、“悲痛さ”だったりすると思うんですが、この作品は、そういった苦しみに抗っていこうとする強い気持ちや、希望を見出そうとしている人たちの眼差し、人の営みみたいなものがすごく丁寧に描かれています。気難しいことは考えず、足を運んでいただけるとうれしいなと思います」と明るく呼びかけ、会見を締めくくった。

演出を担当した栗山が、絵画「ゲルニカ」と初めて出会ったスペインの美術館で、強烈な感動のまま買い求めたカタログの裏表紙には、「ドイツ将校から、『この作品を作ったのは、あなたか?』と問われたピカソは、『いいえ、あなたたちです。』と答えた。」という言葉が記されていたそう。
以来、栗山が20年以上あたためてきた構想をもとに、舞台化された本作。彼から「ゲルニカ」というタイトルが言い渡され、脚本を書くことになった長田は、ピカソが描き、その残虐さを世界に伝えた、“暴力の時代を告げる花火”という題に挑むことが、果たしてできるのだろうかと、震える思いがした、という。
長田は、「いま、私は『ゲルニカ』というお題を、遠い国の、歴史の彼方に過ぎ去った事柄の名だとは捉えていません。人類が憎しみや暴力の淵に飲み込まれないよう争い続けていく、終わりなき『プロセス』の名だと感じています」とコメントを寄せている。

舞台は9月4日(金)の東京公演初日を皮切りに、京都、新潟、豊橋、北九州にて、合計約2ヵ月に渡り上演される。詳細は公式サイトで確認を。