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2019年11月13日 |

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木村拓哉『グランメゾン』の評価は?ドラマ通4人が忖度ナシで斬る!各局秋ドラマ②_site_large

木村拓哉『グランメゾン』の評価は?ドラマ通4人が忖度ナシで斬る!各局秋ドラマ②

11月9日(土)放送『週刊フジテレビ批評』

めざましmedia編集部

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11月9日(土)放送の『週刊フジテレビ批評』は、「“変人”主人公ばかり!秋ドラマ辛口放談」の後編。

ドラマ解説者・木村隆志氏、日刊スポーツ芸能担当記者・梅田恵子氏、ライター・吉田潮氏、久代萌美フジテレビアナウンサーが、ドラマ通としての覚悟を持って現在放送中の秋ドラマを徹底的に斬りまくった。

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『グランメゾン東京』には、 “主役接待”という感じが?

まずは、 3年前のある事件がきっかけで表舞台から消え去った日本人シェフ・尾花夏樹(木村拓哉)が主人公の 『グランメゾン東京』(TBS)。

梅田:落ち目の天才シェフの再起という感じなんですけれども、“天才”とか“型破り”とか、木村さん映えするこの題材を持ってきたっていうのは、これはひとつの勝負だと思うし、この勝負が当たっているんですよね。年相応に悩んでいる天才っていうのに今の木村さんが“ビンゴ”で、丁寧に演じてらっしゃるし、自分のせいで各地に散らばってしまった才能を一人ずつ再集結させるんですけど、八犬伝というかドラゴンボールみたいな(笑)。

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木村:料理はおいしそうだし、映像もすごくビビッドで鮮やか。映像は完璧と言ってもいい。だけど、心が躍らない。物語が、僕は古いかなと思ってしまうところがあって。主人公をどうやってかっこよく見せるかっていうのは、ひとつのやり方ではあるんですけれども、二回り前かな、っていうようなところを感じてしまいます。

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吉田:サブタイトルつけるなら「威圧おじさん、故郷へ帰る」みたいな感じなんですよね。ファンが欲しいカットやセリフっていうのは、ふんだんに盛り込んでますし、お客さんがわかって作っているなっていうのはすごく感じます。数字も取ってますし、そこはすごいなと思うけれども、“主役接待”という感じは否めず、私は全然ノレません。

久代:私はまだ見てないんです。食わず嫌いというか。逆に、吉田さんがつけたタイトルだったら見てたかもしれない(笑)。

梅田:いや、これね一周回って新鮮なんですよ。ぜひ。ご覧になってください(笑)。

「もう話を先に進めてください!」と感じる『モトカレマニア』

続いては、久代アナだけがオススメドラマにあげた『モトカレマニア』。

久代:面白いです!みなさんが絶対に選ばないと思ってましたけど(笑)。どうしてですか?忘れちゃったんですか?少しでも共感する気持ちはあるはずなんです。

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吉田:私は、元カレは「死ねばいい」と思ってるんですけど(笑)、そこはどうですか?

久代:100%引きずってるっていう人の話でもなくて、ちょっと思い出して「あのころ楽しかったな」っていう。

木村:作品としてはいいんですけど、放送が木曜劇場なのかっていうところも。

吉田:高良健吾の目が死んでるのを見たときに、「ああ、この作品に出るべきじゃなかったのでは」と。おいしいお肉を、88円のレトルトのカレーの中に入れちゃったみたいな感じがあって、「わぁ、こう来ちゃったかー」という残念感の方が先に立ちます。

梅田:全体の50%くらいが妄想のシーンで、あとの20%くらいは自分の分身たちが脳内で会議している。ウザキャラとかウザ演出が渋滞気味で、「もう話を先に進めてください!」って思ってしまったんですよね。

久代:女性の気持ちは、現実もそうやって渋滞してるんですよ。それがそのまま表れているっていう。周りの友達の間でも話題になってますし、Twitterでもトレンドに入って。一定の層に響いてるのかな。

『4分間のマリーゴールド』 は、救命士の苦悩か、義姉との禁断のラブか、どっちかにして

「死の運命」が視える救急救命士(福士蒼汰)が、余命1年の義姉(菜々緒)の“生”と“死”に向き合う切ない愛の物語、『4分間のマリーゴールド』(TBS)。

久代:私、1話の最後で泣きそうになりました。ベタじゃないですか。なんとなく結末も想像できるし、よくある感じなんですけど。あと、菜々緒さんのああいう清楚なやさしい役もハマっているなと。

吉田:私はワーストですね。私の苦手な「病気」「ファンタジー」「棒演技」っていうのが全部そろってるんですよ。

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梅田:ごめんなさい、私もこれワースト。他人の死の運命が視えてしまう救命士のお話なんですけれども、救命士の苦悩なのか、義姉との禁断のラブストーリーなのか、どっちかにしてほしいなっていう。

原作では、このふたつがどうリンクするかっていうのが、はじめの方にわかるんですけど、ドラマでは1話の最後まで明かさなかったことで、支離滅裂に進んでしまったのが残念だった。話が進まないんですよ。もっと主人公に大至急行動させてほしいっていう。

木村:あとひとつあげると、これ恋愛だけじゃなくてホームドラマでもあるんですよね。ただ、あまりに人気者集めちゃって、スターシステムというかですね。やりとりがハートフルでも、それが家族に見えてこないっていうところが引っかかってくる。

久代:それでも私は、好きです(笑)。運命が悪い方向に決まっていて、その限られた時間で何ができるのかっていうストーリーが、たぶん私は好きなんですね。見続けます!

また、オススメドラマ以外の作品も6作品が話題に。オトナの土ドラ『リカ』については、

『リカ』放送枠の「オトナの土ドラ」は、土曜の夜に見るには最高

吉田:始まる前から、高岡早紀が“自称28歳”を演じるっていう時点で、みんながワクワクしてるんですよね(笑)。「雨宮リカ、28歳です」っていうセリフが全国に染み渡ったときに、ワナワナする。「その矜持(きょうじ)はどこから生まれるの?」っていう。そういう意味では、すごくいいです。サイコホラーですけどね。

梅田:面白いです。昼ドラっぽいテイストもあるのかな。1部のラスト、すごく怖かったんですよ。だから、2部も楽しみにしています。

木村:オトナの土ドラ最高ですね。笑えるか、怖いか、紙一重(笑)。見方はどっちでもいいんです。土曜の夜に見るには最高です。

FODで放送の『ヤヌスの鏡』について

木村:34年前のドラマ。現代版にアップデートがうまくいっていて、僕らみたいな中高年層が見ても懐かしいし、若い人が見ても新鮮でいいと思うんです。ファンタジー感もあるし。

吉田:もともと杉浦幸が主演していて、ものすごい“大根”だったんです。それが逆に良かった。セリフが宙に浮くような感じを、我々は愛でたんです。その感じを令和版にするときにどうなるのかなと思っていたら、うっすら大根臭も残しつつ、でもアップデートもしている。私の世代からすると前の作品と比べながら楽しめる。

梅田:私も杉浦幸さんの時代から楽しんでいた世代なので。深夜の枠にちゃんと合ってますよね。楽しいです。

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『同期のサクラ』(日本テレビ)について

木村:世間的には評判がいいんですよね。だんだん視聴率も上がってきてますし。ただ僕、遊川和彦さんの作為をすごく感じてしまうんです。もともと遊川さんの作品って、空気を読まないっていうキャラクターが定着していて。

今回はヒロイン(高畑充希)なんですけど、随所に“ちょっといい子”キャラをにじませてくる。おじいちゃんとFAXしたり、「私の夢は…」っていうのを連呼したり。あとは、脳挫傷の話とかも含めて、こうやったら感動するんだろうなっていうところから逆算して作っている感じがして。

あとは、1話1年っていう作りでやっているんですけど、その意味も全く出ていない。これから期待したいところはあるんですけれども、今のところは全然楽しくない。感動しますよっていうところを、先に押し売りしちゃってる。

梅田:ゼネコンが舞台なんですけれども、扱っているところが人事、営業、広報とかっていう感じでゼネコン感がゼロ(笑)。私、そもそもゼネコン行って橋とかダムとか作りたかったんですよ。でも、当時大手ゼネコンはどこも女子採用がない時代だったので、だから私の夢をこのドラマに託したかったんですけど…。

吉田:私は、木村さんとは逆で遊川ワールドが好きなので、じーっと見てます(笑)。『過保護のカホコ』(日本テレビ)『派遣占い師アタル』(テレビ朝日)、あと遊川さんじゃないんですけど、『忘却のサチコ 』(テレビ東京)。あれをごっちゃ煮にした感じかなっていう。「見たことあるぞ」っていうのが、かなり大きい。

『ニッポンノワール -刑事Yの反乱- 』(日本テレビ)について

木村:「なんでこんなにうるさいの?」と。これ、梅田さん、吉田さんと3人で意見一致したんですよ。

吉田:なんでこんなに騒ぐ必要があるの?っていう。

木村:刑事がわめいたり、叫んだり、そんなことばっかりやってる。そうやれば若い視聴者層が食いつくのかと思っているかのような演出が目立つ。それがあってミステリーが入ってこない。

吉田:やり過ぎ感の方が。始まる前、すごく期待してたんですけど、「なんだこれ?」っていう、開けてみてビックリっていう感じなんですよね。

梅田:シーンが変わるごとに、キレる、破壊する、怒鳴る。私からすると、男の人の怒鳴り声って、それだけでちょっと怖いので、それが1時間続くとしんどい。

久代:うるさくて、男くさくて、カッコいい。それでいいんです(笑)。

『ブラック校則』(日本テレビ)について

吉田:これは私すごい好きです。映画の宣伝的なドラマではあるんですけど。ジャニーズの若手の2人 (佐藤勝利、髙橋海人) が丁々発止の掛け合いをするんですが、男子高校生がただだべってるだけではなく、理不尽な校則に立ち向かうっていう大きなレジスタンスがああるんですよ。そこが、大きなテーマなんだけど、ゆるっとやりながらあんまり気合いを入れずに『3年A組 ―今から皆さんは、人質です― 』みたいに説教臭くもなく、ちょうどいい感じの温度で学校もの。私は評価したい。

梅田:学校に対するレジスタンスの仕掛け方っていうのがネットを使った仮想空間。これは新しいなと。これだけで今後どう展開していくのかっていうのが楽しみです。

木村:日テレさんは有料の方に誘導したいんだなっていうのが。 Hulu だったり映画だったり(笑)。今の視聴者って無料のコンテンツと完全に分けて考えているので、そこで反発食らっちゃってるんですよね。日テレは、オリジナルコンテンツをすごく作っていて、そこは評価されるべきなんですけれども。

フジテレビはFODをちゃんと分けてやっていて、月9も特別編はちゃんと地上波でやってる。その差が出ていますね。

『おっさんずラブ -in the sky- 』について

梅田:面白いですね~。前回の「天空不動産」編とはまったく違う物語を一から作っていて、はるたん(田中圭)と武蔵(吉田鋼太郎)が出会うところから始まるわけですけど。今回は航空会社が舞台で「インザスカイ」ですからね(笑)。どうなるかと思ってみたら、もう爆笑で何の心配もいらなかった。

久代:今回は、“インザスカイ”ですけど、ドクターバージョンがあってもいいですし、いろんなの想像して…全部見たいです(笑)。

木村拓哉『グランメゾン』の評価は?ドラマ通4人が忖度ナシで斬る!各局秋ドラマ②_bodies

『少年寅次郎』(NHK)について

木村:原作が山田洋次監督で、脚本が岡田惠和さん。、この2人がやればもうハートフルになるのはわかっていて。実際、画面にもそれが現れているんですけれども、お母さん寅ちゃんの話。ただただ、それが泣けますよね。

吉田:私も泣いちゃった。私、よく泣くんですよ(笑)。

梅田:子役くんが、渥美清さんにそっくりで。それで寅さんがこういうふうになっていったんだんだなっていうのが本当によくわかるので。生き生きした、いいドラマです。

木村:これ、5話で終わっちゃうんです。もう朝ドラでやってくれればいいのに、っていうくらいの内容。

辛口な意見も続出した後編。ドラマ通の鋭い視点を参考に、クライマックスに突入する秋ドラマを楽しんでみては。

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