野村周平 NY留学は“長い夏休み”感覚だった!?「ただ、役に生かせる勉強はしてきた」
毎週火曜21時~5週連続特別ドラマ『DIVER-特殊潜入班-』
警察内部に極秘で結成された「潜入捜査チーム(通称“D班”)」のメンバーが、悪の組織に潜入し、犯罪者を追い詰めていくノンストップサスペンス『DIVER-特殊潜入班-』。
D班のメンバーは、高いIQと身体能力を持つ天才詐欺師の黒沢兵悟(福士蒼汰)をはじめ、闇医者の皆本麗子(片瀬那奈)、ホワイトハッカーの宮永壮一(浜野謙太)などクセ者ばかり。
そんなD班に、兵庫県警本部長の阿久津洋子(りょう)から誘いを受けて加入したのが、野村周平演じる佐根村将だ。佐根村は、元海上自衛隊のエリート自衛官だったが、ある真相を掴むためにD班の一員となった、という人物。

野村にとって本作は、1年間のニューヨーク留学を経て、帰国後初の連続ドラマ出演となる。「気合いが入っています」と語る野村に、役作りや5年ぶりとなる福士との共演、留学生活などについて聞いた。
<野村周平 インタビュー>
──昨年5月から1年間留学され、本作が帰国後初の連続ドラマ出演ですね。
僕を選んでくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。この作品が、「野村が帰ってきた」と知ってもらうきっかけになり、またお仕事をいただけるようになったらうれしいです。
──佐根村将役のオファーが来たときの心境は?
元自衛官の役ということで、まずは体を鍛えなきゃと思い、体重を絞ったり、キックボクシングも始めました。プロのキックボクサーの方にパーソナルトレーナーについてもらって、みっちり練習しています。トレーニングは、これからも続けたいですね。
──劇中にはアクションもたくさんありそうですが、元自衛隊員という設定で、福士さん演じる兵悟とは違う動きも楽しみです。
兵悟の喧嘩殺法とは違って、将は、きちんと組み合っているアクションが多いですね。最初は、兵悟にボコボコにされるシーンがありますが、そのあとには僕もボコボコにしますから(笑)。兵悟も佐根村もどっちもめちゃくちゃ強いので楽しみにしてください。

──佐根村の人物像は、どう捉えていますか?
防衛大学校を首席で卒業していて、芯がしっかりした男。過去にいろいろとあったので、肝が座っています。
台本では、セリフがそんなにカッチリしていなかったのですが、僕の中ではかなり硬派な男だと感じたので、語尾や言葉遣いを「~です」に換えたりして、礼儀正しい人物として演じています。
──兵悟とともに体を張って潜入捜査をしますが、演じていてどんなところに面白さを感じていますか?
今のところ、潜入している兵悟を監視する役目なので、まだそれほど奥の奥まで潜入していないんです。裏を取るというか、裏の裏を取って捜査したり、行動したりするので、そういう頭の良さは面白いと思います。
──逆に、難しいと感じていることはありますか?
台本に書かれている内容が、どのような画になるのか想像もできないようなことばかりなので、現場に入って「こういうふうになるのか」と驚くことが多いです。想像ができないことばかりなので、そこが難しいと言ってもいいかもしれません。
ダークな福士くんを見るのは新鮮(笑)
──福士さんとは、ドラマ『恋仲』以来、5年ぶりの共演ですね。
『恋仲』とは、作品のテイストがまったく違うので、ダークな福士くんを見るのは新鮮です。(5年前は)いつもキラキラしていましたから(笑)。本作では、福士くんも僕も鍛えているし、2人が並んだら骨っぽい感じになるでしょうね。

――現場はどんな雰囲気ですか?
僕と福士くんが同い年で、ハマケン(浜野謙太)さんと片瀬那奈さんが同い年。りょうさんと安藤政信さんはちょっと年上ですが、メインキャストが6人と少ないので、みんな仲が良くて、現場はワイワイしています。
──ロケ地は野村さんの地元でもある神戸ですが、東京で撮影する時と気持ちは違いますか?
違いますね、やっぱり。撮影後、実家に泊まることもありますし、ロケ場所がよく知っている場所だったりもするので、気が楽になります。神戸は、外に出ると海や山が見えて、リフレッシュできるのもいいですね。
でも、地元の空気に影響されて言葉が関西弁に戻ってしまうので、アドリブができなくなってしまったり、セリフのイントネーションがおかしくなってしまうことがあるので、そこは大変です(笑)。
留学は、1年間の夏休みという感覚

──留学して、ご自身に変化はありましたか?
語学の勉強しましたが、お芝居に関しては何もしませんでした。感覚としては、1年間の夏休みをもらったという感じですね。
ただ、いろいろなものを見たり、学んだり、挑戦したり、人生を長いスパンで見たときに、「これは役に使えるな」と思える勉強はしてきたつもりです。それを何に生かせるかは自分次第なので、頑張っていこうと思っています。
──自分を解放した時間だったのですね。
そうですね。自由にさせていただいた1年間でした。2回くらい仕事で帰国しましたが、それ以外は、マネジャーにも親にもあまり連絡をしませんでした。ニューヨークには友達もたくさんいるし、帰りたくなかったですね。
ただ、日本食は食べたかった(笑)。リーズナブルでおいしい和食店がないので、留学の最後のほうは自炊をしていました。鍋で米を炊いて、おかずは納豆とか簡単なものだけですけどね(笑)。
──最後に、ドラマを楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
すごくいい作品、いい役柄をいただけて、本当にうれしいです。久しぶりの連ドラなので、気合いを入れて頑張っています。
このドラマは、佐根村だけでなく登場人物それぞれが抱えているものがあって、それが全5話にわたって徐々に明かされていきます。僕としては、佐根村の謎をどう面白く見せていくか、というのが課題です。佐根村は寡黙な男ですが、あることがきっかけで変わっていきます。そこが見どころになると思います。ぜひ楽しみにしてください。
