福士蒼汰・宮野真守 リアル&配信で主演舞台が開幕!「また生の舞台を観に行きたいと思ってもらえる作品に」
10月5日(月)、ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」の初日開幕を記念した取材会が行われ、「浦島さん」主演の福士蒼汰、「カチカチ山」主演の宮野真守が出席した。
本作は、コロナ禍でも楽しめるエンターテインメントを模索するなかでたどり着いた、太宰治の小説「お伽草紙」を原案とした舞台作品。両作の演出は、いのうえひでのり(劇団☆新感線)、「浦島さん」の脚色は倉持裕、「カチカチ山」の脚色は青木豪が担当する。

同日の「浦島さん」初日公演を控えた福士は、「たった今、ゲネプロが終わりました。開幕に向けて気合いを入れ直しています!本番でお客さんが実際に入って、自分がどこまでノッていくか、どう感じるかが未知数です。多少の緊張はありますが、楽しく、『浦島さん』の物語を表現したいです」と、気合十分。

一方、10月4日(日)に開幕した「カチカチ山」で、二人芝居に挑んでいる宮野は、「僕自身二人芝居はなかなか無い機会です。セリフ量や運動量がすごく、95分の濃密なエンターテインメントがつまっています。昨日、初日公演を迎えましたが、とても手ごたえを感じました。この勢いで、千秋楽まで向かっていきたいと思います」と、やる気に満ちた表情を見せた。

続けて、「僕の衣装は、見ていただいた通りとても汚いです(笑)。こういう衣装でステージに出演するのは初めてです」と、笑いを交えつつ、「皆さまが知っている『カチカチ山』ですが、今回は太宰治の弟子の目線と解釈が加わっているので、ケレン味があり、少し屈折した部分が非常に面白いなと思っています。自分の欲望に対して、どのように向かい合って認めていくのか、心理的に深い部分もあります」と、作品の魅力をアピール。
福士も、自身主演の「浦島さん」について、「誰もが知っている『浦島太郎』ですが、登場人物の個性がぶっ飛んでいて、とてもエネルギッシュです。社会性のあるメッセージも盛り込まれているので、そこも感じとっていただきたいです」と、見どころを語った。

新型コロナウイルスの影響で公演延期となった、いのうえ歌舞伎「神州無頼街」で共演予定だった福士と宮野。
そんな状況の中で本作が上演されることについて、福士は「エンターテインメントは、無くても生きていけるけど、舞台やドラマをやってほしいという皆さまからの声があって、こうして上演することができます。皆さまからの声が心からありがたいです。オンライン配信も行うのでそれを観て、また生の舞台を観に行きたいと思ってもらえる作品にしたいです」と、決意を新たに。
宮野も「福士くんと共演する予定だった『神州無頼街』が延期になり、くやしさがありますが、でもこの状況下だからこそ作り出せる、新しいエンターテインメントの形があるんだと実感しています。応援、よろしくお願いします!」と、前向きにコメントし笑顔を見せた。

最新情報は、ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」の公式サイトまで。
取材会撮影:田中亜紀