【単独インタビュー】デビュー35周年の中村繁之 無観客ライブ配信へ「尾崎豊さんの曲を入れたのは…」
10月30日(金)19時~「中村繁之 デビュー35周年記念ライブ」(配信)
俳優でアーティストの中村繁之が、デビュー35周年記念ライブを無観客で行いその模様を、10月30日(金)19時から配信する。毎年9月1日の誕生日当日に行っていたバースデーライブは、コロナ禍で実施することはできなかった。そこで今年は、歌手デビュー35周年という節目でもあり“配信”という形でファンに届けたい、とまさに手探り状態からスタートしたという。
アイドル時代のものから最新の楽曲まで、第1弾&2弾と2回に分けて配信する予定のライブのこだわりについて、中村本人に話を聞いた。

同じく35周年の中山美穂さんのライブも中止に…
――今年のライブを配信という形に踏み切ったことについて率直なお気持ちは?
まだ自分の心がついていけてないんです、大丈夫なのか!?って(笑)。というのも、最初は内々で撮影して編集して…と小規模なものを考えていました。でも、色々な方が参加してくださることになって。カメラは6台もあるし、大御所の照明さんまで…。ちゃんとやらなきゃまずいぞ!と。
実は、ドラマ『な・ま・い・き盛り』(フジテレビ・1986年)で共演して以来友人関係である中山美穂さんも、同じく芸能生活35周年で今年の春にコンサートを予定していたんです。「見に行くよ」って約束していたのですが、直前で中止になってしまったんです。まだその頃は配信というシステムでやっている人はほとんどいなかったので、すごく残念で…。でも夏頃から色々なアーティストが配信ライブを始めているのを見て「自分たちはどこか場所を借りて配信をやってみようか」と動き始めたのがきっかけです。
「カメラの向こうには見てくれる人がいる!」と言い聞かせて…

――ライブは事前収録ということで、実際に行ってみていかがでしたか?
わかってはいるのですが、空っぽの客席に関係者とスタッフがぽつんぽつん…と。お客さんが入っていたらどんなにいいだろう、盛り上がるだろうな、と思いましたね。でも、「カメラの向こうには見てくれる人がいる!」と自分に言い聞かせながら歌いました。
――どんな楽曲を歌ったのですか?
自分で作詞・作曲した曲やアイドル時代の曲などを歌っています。4年前にリリースしたアルバムには入ってない最近作った曲もあります。アイドル時代の楽曲はシングルカットされた曲だけでなく、アルバムに収録されていた人気の楽曲も入れました。
デビュー曲の「Do ファッション」などは、上下の真っ白の衣装で歌いました。これはアイドルデビューした時に白を着ていたからなんです。若い時の僕は白いイメージがあるでしょう?(笑)
※第2弾は11月6日に配信予定


尾崎豊さんに敬意を払い「僕が僕であるために」を熱唱
――尾崎豊さんの曲を1曲だけ入れたのはなぜですか?
尾崎豊さんとはアイドル時代に本当に仲良くしていただいて。ジャンルは違いましたが、年も2歳しか離れていませんでしたし、よく一緒にお酒を飲ませていただきました。亡くなって30年近くなるということもあり、今回は1曲だけ歌わせていただくことにしました。大好きな曲はたくさんあるのですが「僕が僕であるために」を選んだのは、この曲が本当の尾崎豊さんの悲哀が混在しているような気がしているから。尾崎さんの熱いもの、優しさ、悲しさ、弱さ、怒りが全部入り込んでいる曲で、一番人間らしいと思うのです。
お客さんを入れたライブならではの緊張感を早く味わいたい

――コロナが収束したらどんな活動をしたいですか?
ようやく舞台(「音楽劇 獅子吼」10月21日~)にも立てるようになり、今まさに稽古中なのですが、スタッフ・キャスト一同、細心の注意をしながら取り組んでいます。少しずつですが、こういうことができるようになって本当にありがたいです。コロナが収束した暁には、やはりお客さんを入れてライブをしたいです。その場の空気を共有し、ライブならではの緊張感も早く味わいたいです。

ライブ配信の詳しい情報は、中村繁之のオフィシャルブログまで