Lil かんさい・Aぇ! group 夏の闘いで成長「僕たちも、これを乗り越えていいグループに」
10月30日(金)放送『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』
エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season3の最初は、関西ジャニーズ勢が4週に渡り特集されている。
10月30日(金)の放送は、関西ジャニーズJr.のユニット、Lil かんさい、Aぇ! groupにスポットを当てたEpisode2「試練の無観客」。
新型コロナウイルスの影響でライブや舞台の中止を余儀なくされた彼ら。そんな状況だからこそ届けられることを模索し、関ジャニ∞やジャニーズWESTら先輩とともに、無観客生配信ライブを行う一大プロジェクト「Johnny’s DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~」をスタート。
関西ジャニーズにとってのホームグラウンド・松竹座で行われる生配信ライブに挑むLil かんさい、Aぇ! group、関西ジャニーズJr.の姿を、番組はリハーサルから追っていた。
Aぇ! groupは20代のメンバーが中心で、バンドと笑いを武器とする個性派6人組。一方、Lil かんさいは、キラキラのアイドル路線の現役高校生5人組。
彼らにとって“無観客”での生配信は、初めての経験となる。しかも、今回は、歌やダンスなどのパフォーマンスを見せるそれぞれのユニット単独のライブとは別に、合同でコントを中心にしたライブを行うことになっていた。観客のリアクションや笑い声があってこそ成立するコントを彼らはどう乗り越えたのか…。
苦労して掴んだAぇ! groupのメンバー入り…先輩の期待を受けステージへ
8月、とあるスタジオにAぇ! groupが集まり、歌とダンスのリハーサルをしていた。個人の仕事も増えており、この日全員で練習ができる時間はたった2時間だけ。それにもかかわらず、福本大晴が遅刻。「何してんねん、お前」「早よせい!」とメンバーからの厳しい声が飛ぶ。
まだ関西でしかツアーをしたことがない彼らにとって、日本全国どこからでも見ることができる今回の生配信はチャンス。「配信でも、できるだけお客さんと一緒に盛り上がれないか、みんなで話しているところ」(末澤誠也/Aぇ! group)と、気合が入っているからこそ。
福本は、グループが結成される前、Jr.の中で埋もれていたという。2018年に撮影された映像で、「ニュースとかで(キャスターとして)活躍されている方がいるじゃないですか。そっち方面でも頑張りたいと思って」と、稽古場で勉強しながら、一発ギャグも披露。このキャラクターに目を付けたのが、Jr.の育成や公演のプロデュースを手掛ける横山裕(関ジャニ∞)だった。
グループを結成した時、担当するベースを手にするのも初めてだった福本。それでも、先輩からの期待に応えるため、“芸能界で頑張る覚悟”を持ち、必死に練習。他のメンバーに食らいついてきた。
ボーカルを務める末澤も、グループ結成が人生の転機に。スタッフが松竹座の楽屋を訪れると、「松竹座の個室楽屋は憧れだったんです。ここに来れたのは、Aぇ! groupになってからですね。(事務所に入ってから)11年かかったんですけど、ここに来たということは、もっとしっかりせなアカンっていう思いもありますね」と、決意を見せた。
現在では、少しずつ活躍の場が増えてはいるものの、苦労人であるAぇ! group。そんな彼らが、それぞれ真摯にグループ活動へ臨む姿に、SNSでは、「今回の番組を見て、Aぇ!の成長スピードの速さに納得した」「いつもわちゃわちゃしてるけど、ちゃんと裏では叱る時は叱っていてグッときた」「人って覚悟が決まると顔つき変わるね」などと、感激するファンの声が多く上がっていた。
コントライブの2日前。すでに無観客のステージでのコントを経験している横山が、厳しい表情で、演出する姿が見られた。「テンポでいかないと結構キツイと思う、配信のコントって。できるだけ間をカットしたほうがいいんじゃない?」と、自身が痛感した難しさと、どうすれば解決できるのかを後輩へ伝えていく。
そして、コントライブの本番当日。東京から、リモートでリハーサルを見ていた横山が、今回のコントで重要な役割を担う奥村颯太(関西ジャニーズJr.)に電話でアドバイスを送る。
一方、Aぇ! groupのメンバーには、安田章大(関ジャニ∞)から、「何が一番って、楽しんでいる姿(を見せること)だと思います。Let’s enjoyや!」とボイスメッセージが届く。感激した様子のメンバーは、さらに気合いを入れステージに挑み、「ステージに立つのが好きなんやなって、改めて思いましたね」(末澤)と、喜びをかみしめていた。

伝統を受け継ぎ、また一つ壁を乗り越えるLil かんさい
続いて生配信ライブを行ったのは、Lilかんさい。現役高校生である彼らも、無観客ライブは初めて。普段のライブなら、会場の全体に視線を向け、時にファンと目を合わせることもある。しかし、リハーサル中、無観客であることで、逆に目の置きどころに困惑する様子が見えた。また、後輩たちをリードすることができず、ステージ全体が締まりのない状況になってしまう。
大きなプレッシャーを背負い、「MCがめっちゃ怖い」(大西風雅/Lilかんさい)と不安を吐露。同日行われていた、なにわ男子のリハーサルを見て、「見るたび離れていくな、なにわ(男子)さん。また壁が分厚くなった。僕たちにしか出せない色を出していきたいんですけど…」(西村拓哉/Lilかんさい)、「実力不足が目に見えて分かる」(岡﨑彪太郎/Lilかんさい)と、苦悩の表情を見せる場面も。
ステージ上ではキラキラとした表情が印象的な彼らもまた、悩み、もがいている。そんな姿に、「いろいろなものと戦って、実力をつけて、大きくなっていくんだね」「悩んでいる姿もキラキラして見えた。これからもずっと応援するよ」「思っていた以上に、Lil かんさいがいろんなことを考えて配信してくれていたことに泣いた」「Lil かんさいには唯一無二の魅力があるよ」と、SNSには感心と応援の声があふれていた。
どうすれば、より良いステージにできるのか悩む中、メンバーが思い出すのは先輩の背中。「(ステージ上で)僕ら研修生が後ろにおったら、丈くん(藤原丈一郎/なにわ男子)とかが『前行き!』って言ってくれていて。先輩がみんなをたたせてくれていた」(當間琉巧/Lilかんさい)と語り、Lilかんさいは積極的に後輩Jr.へ声をかけるようになる。
「そこまで責任感を持てていなかったんですよ、今まで。今回は僕たちが一番お兄ちゃんやし、小さい子たちも目立たせてあげんとアカン。僕たちもこれを乗り越えて、いいグループになっていけたら」(嶋﨑斗亜/Lilかんさい)と語りステージへ――。
終演後には、カメラに向かって「めっちゃ最高でした」(西村)、「感動しましたね」(大西)と、とびきりの笑顔で大きな壁を乗り越えた充実感を見せていた。
次回、11月6日(金)の放送では、ジャニーズWESTに密着。コロナ禍でドーム公演を含むツアーが中止になった彼ら。その雪辱を、大阪での無観客配信ライブで晴らす。