【取材会ほぼ全文】岩﨑大昇 初ミュージカル“主演の座”に恐縮 「僕にはまだ早い!」
ミュージカル「ELF The Musical」11月12日(木)~22日(日)/新国立劇場 中劇場
美 少年/ジャニーズJr.の岩﨑大昇が主演を務める、ファンタジッククリスマスミュージカル「ELF The Musical」の公開稽古と開幕直前取材が、公演初日の11月12日(木)に行われた。
ここでは、岩﨑と、織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)、柏木ひなた(私立恵比寿中学)、コング桑田、別所哲也が登壇した取材会の模様を、ほぼ全文にて紹介する。
岩﨑「ミュージカルの難しさを実感」

──いよいよ初日を迎えた心境は?
岩﨑:めちゃくちゃ緊張しています。もう、震えが止まらないです。コングさんが(フォトセッションで)和ませてくれたので、ちょっと安心してきてはいるんですけど。何より、無事に今日まで来られてよかったです。リハをやっているときは、初日を迎えられるかどうかもわからず、不安だったので。これからがスタートですが、今日を迎えられたことが、まず嬉しいですね。
──初ミュージカルの手応えは?
岩﨑:難しいことがいっぱいあって…。でも、周りにすごい方がたくさんいて、勉強になるし、素晴らしい経験をさせていただいているなと。
──主演という響きはどうですか?
岩﨑:いや!!!まだ早いです、僕には。このミュージカルが決まってから「座長!」とか「主演じゃん」とか、言っていただくことが多いんですが、僕としては「勘弁してください」という感じで。まぁ、嬉しいんですけどね。
──ミュージカルならではの大変さは、どういったところに感じていますか?
岩﨑:常に動きながら歌うところですかね。芝居しながら歌ったり、逆に歌っている途中にセリフが入ってきたり…。いろんなことを同時に意識しなきゃいけない大変さを感じています。

──コングさん、別所さんからはいろいろ教えてもらっていますか?
岩﨑:めちゃくちゃ教えていただいています。
コング:(岩﨑は)素晴らしいですよ。ちゃんと心がついてきているからね。しみるんですよ、歌が!稽古場で何回涙させてもらったか。…ええねん!
別所:ピュアな心がキラキラしていますよ!
コング:そうそう!わしらみたいに汚れてへんからね!
岩﨑:いやいや(笑)。
別所:僕も20年くらい前はちょっとキラキラしていたんですけどね。今はこの若い3人から、若いエキスをいただいています。
──稽古場では胸ときめくことも?
別所:本当にキュンキュンですよ!キュンキュンするシーン、いっぱいありますから。「キャー!」って声が出そうなシーンが。恋心が生まれるシーンとか…。恋愛シーンがたまらないんですよね。
──その相手というのは、柏木さんということで。
別所:もちろん。僕と恋愛してどうするんですか。
(一同爆笑)
別所:ここ(岩﨑と別所)は、家族愛です。
柏木 歳下2人を迎え「お姉ちゃんとして、ちゃんとしなきゃ!」
──柏木さんはこれまで稽古を重ねてきて、いかがですか?
柏木:私も今回が初めてのミュージカルで。グループの外に出て1人でお仕事をするとき、今までは大抵1番歳下だったんです。でも今回お2人(岩﨑と織山)とご一緒して、初めて歳上の立場になって。ドキドキして「ちゃんとしなきゃ!」っていう気持ちになったんですが、逆にお2人に引っ張っていただいて、ここまでこられたと思っています。
コング:でも、ちゃんと“お姉ちゃん”やっているよな。
柏木:やれていますかね?そういう意識はあったんですが、そういう風に見ていただけていたことがわかって、安心しました。

──織山さんも、ミュージカル初挑戦ですが、いかがですか?
織山:最初は大昇しか味方がいないんじゃないかって…。怖いっていう気持ちしかなかったんですけど、皆さん、本当に優しくて。いろんなことを教えていただきました。発声をはじめとして、歌のこともたくさん。僕は少年忍者というグループに所属していて、普段は踊ることが多いんですが、こうやって舞台で歌うということが新鮮です。コングさんは、「腹筋したら俺みたいな“ワンパック”になれるぞ!」って。
コング:あっはっは!
織山:コングさんを目指して頑張っています。コングさんも別所さんも、すごくかっこいいんですよ!
──歌の方は苦労されましたか?
織山:そうですね、歌の練習、頑張りました。踊りも挑戦させていただいているので、ぜひ見ていただきたいです。

コロナ禍での稽古の苦労「終わったらみんなで飲みに行きたいのに…」
──コロナ禍での稽古は、相当大変だったのでは?
コング:もう、ほんまに大変でした!僕の場合は出演予定だった違う演目が中止になって、200日ぶりの稽古だったんです。マスクをしながらの稽古っていうのは大変ですし、ソーシャルディスタンスも確保して。いろんなことを喋りたいわけですよ。ぶっちゃけ、大人たちとしては、稽古が終わったらみんなで飲みに行って、そこで「このシーン、こうしよう」なんていう演劇トークをしたいんですが、そういうのが一切できないんです!終わったらすぐ解散で、悶々としながら次の日を迎えなきゃあかんしう。
だけど、こういう感染対策をしっかりせえへんかったら、初日を迎えられへん、千秋楽まで皆さんを楽しませられへん、そう思って、ちゃんと禁酒をしております!一切飲んでおりません!スタッフさんも含めて全員でPCR検査を受けて、全員が陰性ってわかったとき、すっごい嬉しくて!…(唐突に)メリークリスマス!
柏木:(笑顔で応え)メリークリスマス!
別所:確かに、限られた時間の中で集中して稽古をするというのは必要でしたが、その中で、みんなの「つながり合おう」という力が、より強くなったような気がします。こうして劇場まで来られて、本当にうれしいです。
ずーっとマスクをつけていたので、この劇場に入って初めて、顔の下半分をようやくちゃんと見た気がします。表情がこれだけ豊かだったんだってこともわかりましたし、発声も全然違いますよね。

岩﨑:僕は出ずっぱりだってこともあって、ちょっとした間にマスクを外して息を吸うようにしていました。じゃないと酸欠でぶっ倒れちゃうなって(笑)。
柏木:すっごい汗かいて、マスクの色が変わっていたんですよ。
岩﨑:そうなんです、透けて見えちゃうくらい(笑)。息吸っても、空気じゃなくて水が入ってくるんです。「え、しょっぱ」と思ったら「あ、汗か」みたいな。最初、不織布のマスクを使っていたんですけど、「それじゃあ息吸いづらいでしょ」って、香寿(たつき)さんが洗えるマスクをくださって。それ、めちゃくちゃ息しやすいんですよね!すごく活用しました。
──今日、劇場のステージに立ってみた感想はいかがですか?
岩﨑:稽古場とは、感覚が全然違いますよね。目の前の客席にお客さんが入るんだって、想像が膨らみます。
キャスト同士、リモートでクリスマス会も開催?
──実際のクリスマスはどのように過ごされる予定ですか?
岩﨑:えーっ、どうします?
柏木:リモートでクリスマス会とか…?
コング:クリスマス(プレゼント)交換会とかね!クリスマスカードでも書きたいね。住所をちゃんと聞いて、カードを送り合って。携帯で撮った写真なんかを焼き増しして、デコって送ったりさ。今回の舞台が「クリスマスの心を忘れちゃダメだ」ってテーマなので、そんな風にクリスマスを楽しみたいですね。
岩﨑:送りあって、リモートでみんなで開封!とか。楽しそうですね。
コング:(岩﨑に向かって)じゃあ、その予定組んでよ。
岩﨑:あ、僕が!…じゃあ、ちょっと…(織山に向かって)お願いします。
織山:(両手で顔を覆って)なんで俺なんだよ~!
──岩﨑さんと織山さんは兄弟役ですが、今回共演してみていかがですか?
岩﨑:少年忍者の中では1番関わりのあるメンバーで。去年仕事でL.A.に行かせていただいたときも一緒でしたし。なので、共演が決まったときは安心感があったというか、「変に気張らなくていいな」っていう気楽さがありました。

織山からコングにクレーム!?「はけるとき、うるさいんです!」
──美 少年と少年忍者のメンバーが観に来る予定はありますか?
岩﨑・織山:あ~…。
織山:観に来るとは聞いたんですけど、僕じゃなくて、大昇を見に来るって言うんです。「俺を見に来てよ!なんで俺じゃないの!?」って言ったんですけど、「大昇、歌うまいから」って…。まぁ、でも大昇は本当に歌うまいので、しょうがねえなって。
──では、そんなメンバーをびっくりさせたいですね。
織山:そうですね、「俺がいるぞ!」って。(拳を天に突き上げる)
コング:“隠れオリー(織山)”いっぱいいますから!
別所:そうですよ、いいところで踊っていまして。それを探していただきたいね。
コング:「あ、ここにもオリー!」って。見てのお楽しみですが。
織山:見ればわかります。ファンの方ならわかってくれると思います。
──コングさんの隠れダンスは?
コング:僕はすみません、膝が痛いんで。
(一同爆笑)
別所:サンタは膝が痛いとか言っちゃダメだから。
織山:コングさん、(舞台袖に)はけるときうるさいんですよ。「あぁ~、足が~!」って。
コング:わかりました、静かにします(笑)!
──では、最後に意気込みをお願いします。
岩﨑:今日、初日を迎えるわけですが、この作品には家族愛など、いろんな愛が溢れていて、観てくださる皆さんにほっこりしていただけると思います。ちょっと早いクリスマスですが、「ELF The Musical」を観て、「今年のクリスマスは家族と一緒に過ごそう」なんて、そんな気持ちになっていただけたらいいなと思っております。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします!
公演の詳細、最新情報は公式サイトまで。