「チョコレートドーナツ」がついに開幕！東山紀之「この灯が聖火となって、オリンピックにつながるように」

12月20日（日）～30日（水）PARCO劇場／2021年１月～長野・仙台・大阪・愛知公演「チョコレートドーナツ」

2020年12月21日

12月20日（日）、公演関係者が新型コロナウイルスに感染したため、今月7日（月）～19日（土）までの公演を中止し、開幕を延期していたPARCO劇場オープニング・シリーズ「チョコレートドーナツ」が初日を迎えた。

本作の舞台は1979年のウェスト・ハリウッド。ゲイの男性が、育児放棄された障がいのある子どもを育てたという実話に着想を得て、製作された映画「チョコレートドーナツ」（原題：『ANY DAY NOW』）は、社会的マイノリティが直面する問題を告発しつつ、愛と自由を求める人間の本音を描く。

そんな作品を今回、世界で初めて舞台化。宮本亞門が演出を手がけ、シンガーを夢見ながらショーパブの口パクダンサーとして日銭を稼ぐルディに東山紀之が扮する。そのルディとひょんなことから出会い恋愛関係となり、ともにダウン症の少年マルコを育てようと、世界と闘う検察官・ポールを谷原章介が演じ、マルコ役を、実際にダウン症のある高橋永と丹下開登がWキャストで演じている。

ようやく初日を迎えられたことに、宮本は「こんなに観客の皆様と舞台が一つになった初日は初めてです。カーテンコールの熱い拍手は、ボクの人生でも聞いたことがなく、『世界の誰もが幸せになるべきだ』というメッセージが、皆様に伝わったのだと思います」と感激した様子で話した。

ルディ（東山紀之）とポール（谷原章介）、そして、マルコ（高橋永）はパーティでつかの間の楽しい時間を過ごす

続けて、「まさに、このコロナ禍で“分断”を超えた感動が劇場に充ち溢（あふ）れる、最高に幸せな時間でした。特に、（初日公演で）マルコ役を演じた丹下開登くんの芝居にはノックアウト、すごい役者がまた一人生まれました。東山紀之さんもルディ役が乗り移り、見事としか言いようがない！2人は愛おし過ぎる親子でした。このカンパニー全員が一丸となって作った愛情溢れる舞台を、ぜひ世界中の人に観てもらいたいと、心から思った初日でした」とコメントした。

＜東山紀之コメント＞

これまで経験した初日とは、まったく違った思いがありました。世界がコロナで変わってしまった今、僕らつくる側だけでなく、お客様の「エンターテインメントの灯を絶やしちゃいけない」という思いも強く感じられました。初日というのは、人の心に灯をともすような感じがします。これが大きな灯になって、聖火のようになってくれるといいと思います。オリンピックにつながるように。