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ボールペンで緻密アート。“テスト用紙の落書き”からずっと続く鈴木潤の「頭の中」

現代アート専門サイト『TRiCERA(トライセラ)』が注目する新進気鋭アーティストを紹介する「アートに夢中」Vol.9

奥岡 新蔵

2021年2月12日

ピープル

  • 20代前半で上京し、独学でアーティストになった。
  • 作品の多くはボールペンで描かれる。
  • 特徴的な独自のキャラクターを生み出し続けている。

ボールペンをメインに使うペインター・鈴木潤。自らの頭の中にあるキャラクターを、緻密な描き込みによって表現する。

【画像】鈴木潤の緻密なボールペンアート作品をみる

「自分の頭の中を覗いて欲しい」という鈴木は、自分の中にあるオリジナリティーをストレートに描き出すことで、「描き手と見る人」の間でコミュニケーションが生まれることを重視している。

新進気鋭のアーティストの考え方に迫るシリーズ企画「アートに夢中!」。今回は鈴木潤に、アーティストの道に進んだ経緯とその制作姿勢について話を聞いた。

――ボールペンで細かく描き込んだスタイルが特徴的ですが、作品について簡単に教えてください。

作品は自分のなかにいるキャラクターを外に出してあげるような気持ちで描いています。描いても描いても湧いてくるんですよ、たくさんのキャラクターたちが。

画像ギャラリー【全6枚】を見る 鈴木潤がボールペンで描いた作品
ともだち, 紙・ボールペン, 51.5 × 36.4cm
https://www.tricera.net/ja/drawing/id81011120025

――アーティストとしてキャリアを始めたきっかけは何ですか?

2014年に仙台から東京へ来たんですけど、別に何かあてがあるわけではありませんでした。

それまで、ずっと飲食店で働いていて、ただ漠然と日々を過ごしている感じだったんですけど、だんだんと「好きなことを仕事にしたい」という気持ちがはっきりしてきて、「好きなことってなんだ?」と考えたら描くことで、「じゃあ、描くことを本気で頑張ってみよう」と。

――東京に来てすぐに活動をスタートさせたんですか?

いえ、最初はデザインの研究所に入ったんです。夜間で、週に3回ほどのコースに通ってました。でも「なぜそこにしたか」みたいな突き詰めたものはなかった。漠然とした気持ちだったんですよね。

結局、つまらなくて半年でやめてしまった。その時に幻冬舎さんの雑誌でアートコンペがあって応募したんです。

ボールペンの作品だったんですけど、それが入賞して、僕としては「ああ、これでもいいんだ」って。ボールペンで描いたやつでも認めてもらえるんだって自信になりました。活動はそこからですね。

画像ギャラリー【全6枚】を見る 鈴木潤がボールペンで描いた作品
Jungle, 紙・ボールペン, 29.7 × 21cm
https://www.tricera.net/ja/drawing/id81011120005

――ボールペンを使用した理由はなんだったんですか?

好きな文房具なんです、単純に。ペンと紙だけあればどこでも描ける気軽さも、細かく描き込めるところも好きですね。

――キャラクターは小さい頃から描いていたのですか?

そうですね、小学生くらいからオリジナルのキャラクターを描いていました。自分の妄想世界というか、そういうところにいるキャラクターたちを。

大友克洋さんなど好きな漫画、それからテレビや雑誌に出てくる人とかモノとか、キャラクターのモデルは様々あるんですけど、そういうものを妄想に還元していると思います。

――他にも影響を受けたカルチャーはありますか?

フランスのメビウスさん(漫画家/本名ジャン・ジャロー)とか、ペンだけですごいカッコいいものを描いていて尊敬しますね。他にもバンド・デシネ(フランス語圏の漫画)の作家さんたちは好きです。

画像ギャラリー【全6枚】を見る 鈴木潤がボールペンで描いた作品
Memories, 紙・ボールペン, 42 × 29.7cm
https://www.tricera.net/ja/drawing/id81011120007

――画家だとどうですか?

一番は佐藤允さん。あとは藤田嗣治。あの人の伝記を読んで衝撃を受けて。生き方とか、考え方とか、その全部がすごいなと思っています。

――なぜ「描く」ことを始めたのですか?

明確な理由はないと思います。小さい頃から描くことが当たり前で、日常という感じでした。カレンダーの裏とか、テスト用紙の裏とか、とにかくずっと描いていたんです。今もそれが続いているような心地です。

画像ギャラリー【全6枚】を見る 鈴木潤がボールペンで描いた色つきの作品
ドクロくんの顔, アクリル・キャンバス, 53 × 45.5cm https://www.tricera.net/ja/painting/id81011120027

――アーティストとして活動していても同じ感覚ですか?

変わりはないと思います。好きなものを描いて、描いたものを友達に見せると喜んでもらえたのが嬉しくて、というのを続けている感じです。 

たぶん、自分が好きなものをみんなに見てほしいんだと思います。僕が僕の好きなものを描いて、それを周りに見てもらう。自分の頭の中を覗いてほしい。

褒めてもらいたいとか、見てる人が自分と同じように楽しんでほしいとか、そういう本当にシンプルな気持ちでやってます。

――活動を続けてきて変わった点はありますか?

作品だと、最近は色を使ってます。ずっとモノトーンだったんですけど、周りから色を使ってみたらとは言われて。最近になってアクリルを使い始めました。

画像ギャラリー【全6枚】を見る 鈴木潤がボールペンで描いた色つきの作品
GOEMON, アクリル・キャンバス, 41 × 38cm https://www.tricera.net/ja/painting/id81011120028

――これから変わっていくかもしれないところ、あるいは変わりたくないところはありますか?

描くことが楽しいことは変わらないでほしいですね。逆に、それくらいかな。僕、自分の絵についての考えなんて本当に中学生レベルなことしか言えなくて申し訳ないですけど(笑)。

でも、ずっと描いてきて、今も描くことを続けていて、その根っこにあるものは変わりないと思ってます。

好きなものを描いて、みんなに見てもらってって。楽しいし、楽しんでもらえるならそれでいいと思ってるんです。美しく、楽しくありたい。それだけですね。

画像ギャラリー【全6枚】を見る 作品作りに没頭する鈴木潤
鈴木潤

鈴木潤 | Jun Suzuki
1991年宮城県出身。23歳の時に上京し、桑沢デザイン研究所に入学。学校を中途退学した後、「PONTOON“装画”コンペティション vol.13」に応募し準入選、趣味だったボールペンによるペインティングを本格的にスタートさせる。現在は東京を拠点に活動。主な展示に「How Low? 展」(THE blank GALLERY, 東京, 2020)、「100人10」(馬喰町ログズビル, 東京,2020 )など多数。

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