快進撃を続ける松丸亮吾にインタビュー!「東大ナゾトレ」の可能性とこれから
11月30日(土)、シリーズ累計120万部を突破した「東大ナゾトレ」の最新刊『東大ナゾトレSEASONⅡ 第1巻』(扶桑社)の発売を記念し、監修者である松丸亮吾のサイン会が開催された。
「東大ナゾトレ」は、東京大学謎解き制作集団「AnotherVision(アナザービジョン)」が作り出す謎を解くフジテレビ『今夜はナゾトレ』の人気コーナー。その人気は今や番組の1コーナーに留まらず、子どもから大人までをも魅了する人気コンテンツへと成長した。
書籍化された東大ナゾトレは既刊10巻の節目を迎え、新たに“SEASONⅡ”としてパワーアップ! AnotherVisionを“卒業”し、新会社「RIDDLER(リドラ)」を立ち上げた松丸。その記念すべき新章突入の第1巻目のサイン会ということもあり、会場には多くのファンが詰めかけた。

サイン会には子ども、学生、謎解きファン、家族連れ、社会人に至るまでの幅広い層が集まり大盛況。ナゾトレが広く浸透している様子が伝わった。そして、松丸は来場者とじっくり会話を楽しみながらサインをしていく。
緊張している子どもに対しては、「何年生?」「どんなゲームが好き?」など、リラックスした笑顔で問いかけると途端に子どもたちは饒舌になり、「なりたかった職業は?」「生活で常に意識していることは?」などと矢継ぎ早に松丸への質問を投げかける様子が見られた。
それに対して「数学の先生になりたかったかな」「常にメモをするようにしているよ」と優しく明確に答えていく松丸。もちろん「ナゾトレは好き?解いた時どう?」などのリサーチを自然に挟むことも欠かさない。

中には受験を控えている学生から、苦手科目の克服法や、具体的な勉強方法についての相談も。ご利益があるようにと、頭を触らせてもらうファンまで!まるで仲の良い親戚のお兄ちゃんが相談を受けているような気さくさで、笑いの絶えないアットホームな雰囲気のままサイン会は続く。
松丸にサインをもらい、2ショット写真を撮った人たちの表情はみな輝いていた。 一過性の人気ではなく「ナゾトレがコミュニケーションツールになっている」と実感しているという松丸。人々を魅了するナゾトレの人気と魅力とは?東大ナゾトレの可能性とこれからについて聞いた。
「 謎解きはもっと一般的な文化になる可能性を持っている 」

――シーズン2の反応は?
松丸:東大ナゾトレを始めて1年くらいはTwitterのフォロワー数が1万人もいかなかったんですけれど、10万人を超えてからは反応も大きくなりました。問題に対して「面白かったです」という反応もすぐ見えるので、広がっていっているなっていう感じがあります。
サイン会には最初は親子連れの方がほとんどで、小学生の来場者が多かったんですが、他の番組にも出演するようになったりTwitterでの活動をするようになったら、男女の高校生、大学生も来てくれるようになりました。街で男子高校生に「松丸君や!」ってめちゃくちゃ声をかけられたり(笑)。親しみやすく感じてもらえてるのかなって、嬉しいですね。
――松丸さんをキラキラとした目で見る子どもたちの姿が印象的です。
松丸:遅刻癖のある僕に憧れていいのかっていう(笑)。でも何かのきっかけになってくれたら嬉しいですね。僕も小さい時に東大に挑む兄の背中を見て、「僕も東大に行きたいな」と思ったので。僕の活動を見て、「東大に行ってみたい」とか、「謎解きを将来の仕事にしたい」という人が増えてくれたら嬉しいです。
謎解きが親子のコミュニケーションのきっかけになったという声も多くて。普通のクイズ番組だと小さい子は知識がないから分からないことが多いし、答えを聞いてもその答えのことを知らなかったりもします。でも謎解きだと知識は使わずにひらめきで解けるので、親も子も一緒のラインで競い合えるんです。最近では、「祖父母と孫でナゾトレをしています」いう声も聞くようになりました。
――松丸さんの2019年はどんな1年でしたか?
松丸:まだ学生ですが会社を作ったということもあり、激動でしたね。大学卒業を控えて、AnotherVisionも卒業しないといけなくなったので、どこか会社に入って謎解きとは関係のない仕事をすることもできたんですけれど、やっぱりここで謎解きを途絶えさせるのはもったいない。
それに、子どもも大人も一緒に遊べる遊びってそんなにないし、謎解きはもっと一般的な文化になる可能性を持っていると思うので、発信する人間になりたいって思うようになって。あとテレビへの出演も多くなり、ナゾトレ以外にも子供番組でレギュラーを持ったりと、露出の機会が増えたことで、反響も大きくて期待もされているなって思うようになりました。ただ、そろそろお休みがほしいですね。クリスマスくらいは家から出たくないですが、ご飯は何か美味しいものを食べに行きたいかな(笑)。
「東大ナゾトレは良い意味でAnotherVisionとRIDDLERの競作になり、切磋琢磨してどんどんパワーアップしているし、問題に対して妥協はしたくないというこだわりが強くなったから、これからもクオリティは上がっていくんじゃないかな」と語る松丸。 「考え方をすぐ切り替えられる柔軟性が身についたり、先入観を排してフラットに見れる力がつき、純粋にアイディアを出す力が鍛えられる」という東大ナゾトレは、それぞれの巻ごとにコンセプトが違うので、好きな巻から始めても楽しめる。
東大ナゾトレ本の最新刊『東大ナゾトレSEASONⅡ 第1巻』は大好評発売中! そして、松丸亮吾が出演する「今夜はナゾトレ」はフジテレビにて火曜よる7時から放送中!