宮沢りえ、新たに始めたことを明かす「娘と一緒に…」
宮沢りえ、大倉孝二、南沙良が親子役で出演する、ポッキーチョコレートのWEBムービー「ポッキーと、とある家族の物語」のシリーズ第9作目となる「2021年 巣立ち」篇が4月15日より公開された。

本作は、コロナ禍で大きく変わった世界でも、しっかりと娘が成長したことを、自分のことのように喜ぶ母の親心がテーマ。

舞台は、春の朝のリビング。一人暮らしを始めるために実家を巣立つ娘役の南と、その旅立ちを見送る母親役の宮沢が、ポッキーを手に互いを思いやり心を重ねる姿を、B’z の「マジェスティック」にのせて、ドラマチックに表現する。
また、本作の続編として、南が演じる娘・沙良の一人暮らしを描いたムービーも4月26日(月)に公開予定だそう。

撮影は、カットを細かく割らず、長回しを中心に収録したシーンのほとんどが一発OKで、一番多いカットでもわずか3テイクと、息の合ったお芝居を連発していた3人。
約7ヶ月ぶりの共演でもすぐにそれぞれの役に入り込み、仲良し3人家族の空気感を自然と醸し出した。

休憩中はそれぞれの控え室に戻ることなく、セットの縁側に並んで腰掛けて、ずっと話し込んでいた宮沢と南。
お仕事の近況報告や家族の話から、宮沢が子供のころ、学校にいた面白い先生のエピソードを披露すると、今度は南が最近お気に入りのアニメやアニメソング、大好物のカニの魅力を語り、そこへ途中から大倉や監督もその輪に加わるなど、終始楽しそうな笑い声が現場に響き渡っていたという。

<宮沢りえ コメント>

――撮影の感想をお聞かせください。
久しぶりの映像の撮影で、大倉さんと沙良ちゃんと家族の時間が取れてとても楽しかったです。スタッフも監督もずっと同じ方たちなので、なんとなくホームに帰ってきたような安心感がありました。
――印象に残っているシーンは?
毎回ですけど、セットがとても素敵だなと思って。春のシーンなので、テーブルの一輪挿しに桜の枝が飾ってあって、「プチお花見」ができたような気がしてとても幸せになりました。
そういう日常のささやかなことが幸せなんだなと思いましたし、それが今回の映像にも映っているような気がします。
――親孝行にまつわるエピソードをお聞かせください。
母に何かプレゼントして、大喜びしてもらった記憶がないんです。そのぐらい物欲のない人だったので、最近は人生をしっかり、生き生きとまっとうすることが親や祖先への恩返しで、自分がすごくいい仕事をすること、健康でいること、笑顔でいることが一番の親孝行なのかなと思います。
私も娘がいて、彼女が毎日生き生きと生きている姿を見せてくれること、夢を持って生きることが、私に対しての一番の親孝行だと思います。
――ご自身が一人暮らしを始めた時の思い出をお聞かせください。
私の母はすごく料理が上手だったので、一緒に住んでいた時、キッチンは母の場所という感じがしていたんです。
だから、初めて一人暮らしをした時、自分のキッチンがあることに一番戸惑いもありましたし、喜びもあったというか。
初めてキッチン用品を買った時とか、大人になったなという記憶がすごくあって、自分の台所を持った時が、独り立ちしたなと感じた瞬間のひとつだったなと思います。
実家にいた時、料理は本当に母任せで、朝ごはんも夜ごはんも座れば出てくるという生活をしていましたが、一人暮らしを始めた時に料理本を買って、いろいろ作ったものを母にお裾分けで持っていった時、とても大人になったなという感じがしました。

――この春、新たに始めたいこと、楽しみにしていることをお聞かせください。
漠然とこういうことをやってみたいなということがいろいろあって、それは今まで好奇心として自分の中に収めていたんですけど、自宅にいて、演じるという仕事をしない時間がとても多かった時から、ちょこちょこ始めています。
そのひとつに、家具を作るというのがあって、知り合いの方がやっている工場の一角をお借りして、娘と一緒にものを作るという時間を始めました。
これからもやってみたいと思ったことは、心の中にとどめておかず、行動に移すというのは、春に限らず、ずっとやっていきたいなと思います。
――春から新しい環境で頑張る皆さんにメッセージをお願いします。
春というと、新しい生活が始まる方や新しい出会いがある方も多くいらっしゃると思います。
新しいことを始めるのはとってもワクワクして楽しい部分もありますが、不安とか、ドキドキすることもあると思うんですね。
そんな時、ホッとひと息つける時間にポッキーがあったらいいなと思います。大変な時期ですが、皆さん、笑顔で夢を持ってお過ごしください。私もがんばります!
<南沙良 コメント>

――撮影の感想をお聞かせください。
3年前と同じ場所で撮影したり、同じシチュエーションで撮ったりしたシーンが印象に残っています。
当時は私自身も設定上も、同じ高校 1 年生だったので、時間の流れを感じたというか。成長を感じました。
――この春、高校を卒業する南さんが高校生活を振り返って、ご両親に伝えたいことは?
両親には常に感謝しています。お仕事でも自分一人では乗り越えられないことがたくさんあったので、常にそばでサポートしてくれたり、話を聞いてくれたりして、本当にありがとうと伝えたいです。

――高校3年間で、自分が成長したなと思うことは?
そんなに自分で実感できることがあんまりないんですけど、早起きが少しできるようになった気がします。
昔はすごく朝が苦手で、母にずっと起こしてもらっていましたが、最近はようやく目覚ましで起きられるようになってきました(笑)。
――この春、新たに始めたいこと、楽しみにしていることをお聞かせください。
油絵を始めたいですね。油絵キットをいただいて、まだあんまり描けていないので、この春から挑戦したいと思います。
<大倉孝二 コメント>

――撮影の感想をお聞かせください。
沙良ちゃんとはけっこう久々だったので、あっという間に大人っぽくなっていて、少し親戚のおじさんみたいに、「おっきくなったねぇ」という感じでした。
今回の内容にも沿っていて、どんどん大人になるんだなと思って。りえさんとは相変わらず、お互いに歳を取ったことを確認し合いながら、笑い合っていました。
――ご自身が一人暮らしを始めた時の思い出をお聞かせください。
都内の出身なので、劇団に入ってからも少しの間までは、家にいたんですけど、出ていく時は自分でレンタカーを借りて、必要なものを詰めて、ひとりで引っ越しした思い出がありますね。
自分としては当時、そんな感慨深いものとかは特になかったんですけど、僕は2人目の子供だったので、親としては「2人とも家からいなくなったな」という思いがあったということを、ずいぶん後になってから聞きました。
――ご家族の成長が自分のことのように嬉しかった瞬間は?
うちは息子がいて、家にいると、いつまでこいつは子どもでいるつもりだろうという風に見えるんですけど、意外と周りの方からは「大人っぽくなったね」「しっかりしているね」と言われるみたいで。
そういうお話を聞くと、自分がわかっていないだけで、成長しているんだなと思いますね。
