「人生にリタイアはない」ピーステックラボ代表取締役社長、村本理恵子のセブンルール
5月25日(火)放送『セブンルール』
視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。
5月25日(火)放送回では、ピーステックラボの代表取締役社長、村本理恵子に密着した。
累計50万ダウンロードを突破した話題のアプリ「アリススタイル」は、生活家電を中心に、あらゆる物をスマホ1つでレンタルできる、物のシェアリングサービス。月額1380円からの定額で高級家電も手軽にレンタルできる、サブスクも開始し、人気を集めている。

この「アリススタイル」を立ち上げた彼女は、「日常生活のさまざまな物を持たなくていいとか買わなくていいとか。使うときだけお金を払えばいいというサービスがあったら便利じゃないかな」と、きっかけについて語った。
60歳を超えて起業し、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2021」にも輝いた、ピーステックラボの代表取締役社長、村本理恵子の7つのルールとは。
ルール①:倉庫内の物はサイズ別で管理
彼女が運営する「アリススタイル」は、貸し手となるメーカーや個人から物を預かり、借り手の元に届けるシェアリングサービス。開始してから4年経ち、今では6000以上のレンタル品を倉庫で保管している。
倉庫では、省スペース化のため種類ではなく、サイズ別で管理。また、物の場所については、データ化し端末で分かるようにすることで、人件費と保管費用の削減に成功したという。

ルール②:2週に1度アプリをアップデートする
50万ダウンロードを突破したアプリ「アリススタイル」は、渋谷駅直結のヒカリエ8階にある、小さなシェアオフィスで、社員数7名で運営している。
62歳で起業した彼女は、独学でプログラミングを学び、今ではアプリのデータ分析や簡単な修正は行えるほどの腕前だ。
村本は「ユーザーの方が入会して最初にどのページに行ったかとか、日付の設定のところでドロップしちゃう(アプリを閉じる)人が出てちゃってるなとか」、ユーザーのストレスを発見し、2週間に1度はアップデートしているという。

スタジオの尾崎世界観は「60歳を過ぎてから『また何か始められるかも』と挑戦する姿勢がすごいですね」と感嘆の声を上げると、YOUは「大人になってから勉強したことがないですね」とつぶやいた。
すると尾崎は「この間MVの撮影で原付に乗らなきゃいけないということになって、免許を取りに行きましたけど、落ちましたね」とサラッと告白。そんな尾崎に「引っ掛け問題だから、ひねくれている人は落ちるんですよ。歯向かう人間を落としてるんです」(YOU)、「落ちて正解よ」(青木崇高)、と言葉を投げかけ笑わせた。
ルール③:週2回ジャイロトニックに通う
東京・渋谷区出身の彼女は、生まれたときから父親はいなかった。ギリギリの生活から抜け出し、母を助けたいと、苦学の末、東京大学に進学。大手通信会社に入社後、大学教授を経てベンチャー企業を設立し、上場に貢献した。
そして、50代でエイベックスに入社し、動画配信サービス「BeeTV」を立ち上げプロジェクトリーダーを務めた。その経験から、「物をシェアする」というアイデアを思いつき、還暦を過ぎてから起業へと踏み切ったという。
週に2回、仕事の合間に訪れるのが、専用機器で全身のストレッチを行うジャイロトニック。これを行うことで「自分の体と向き合え、リセットできる」と語る彼女は、「会社にとって私が仕事できなくことは、一番大きなリスクだと思うんです」と、リスクヘッジの意味も兼ねていることを明かした。

ルール④:同居人と洋服をシェアする
普段は、30年来の友人である原田さんを含む、同世代4人でルームシェアをしている彼女。リビングやソファ、ウォークインクローゼットも共有しており、お互いの洋服もシェアしあっているという。
さらにはバッグや小物、サイズが合う靴もシェアしていることを明かし、「自分の趣味だけだと買う物って決まっちゃうので、そうじゃないものを着られるって楽しい」と声を弾ませた。さらに、ルームシェアをすることで、物だけでなくお互いに家事の分担ができ、欠点を補いあえるといった利点もあることを説明した。

洋服のシェアについて、YOUは「(公私に渡って)シェアリストなんですね」と感想をもらした。また、青木崇高は「革ジャンやジャケットを借りるのは良いですけど、結構薄めの洋服もシェアしているんですね」と驚いた。
ルール⑤:夕飯は365日外食
物のシェアサービスを立ち上げてから、必要最低限の物しか持たなくなった彼女は「物からとらわれなくなるので、快適です。残りのお金を何に使おうかなといった自由が生まれる気がします」と微笑んだ。
この日、仕事終わりに向かったのは、近所のレストラン。別の日には、牛丼をテイクアウト、と夕食は365日外食だ。「夕飯は何を作ろう」って考えている時間や、作る時間がもったいないため、外食にすることで、その時間を買っているという。

ルール⑥:美容院でお客さんの会話を盗み聞きする
美容院で彼女は、他のお客さんの会話を盗み聞きして、スマホにメモしていた。また、街でグループで歩いている女子たちの会話にも、聞き耳を立てたりして、取り扱う商品の参考にしているという。
普段の何気ない時間にも、今世の中で何が流行っているといった情報を得たりと、有効に活用している。

ルール⑦:リタイアは考えない
66歳の今も「仕事が好きだと思う」と語る彼女。「例えば南の島に行っても何もしないで過ごそうというような欲求はなくて、好きなことをやれているからリタイアっていうのは考えてないです。人生にリタイアはない」と、カメラに強いまなざしを向けた。
「物を使いたいときに『アリススタイルを使おう』ということが、当たり前になる世の中を見届けたい。そうなることで、お金持ちだけがいろいろな物を買えるという社会から変わっていけると思う」と夢を掲げ、「野望は、電気・ガス・水道・アリススタイル」と、笑って見せた。

スタジオでは、「幼少期の経験が今につながっている」という話の流れから、青木は「あるあるかも知れませんけど、後輩にご馳走するとか。先輩にご馳走していただいたりしたことが、本当に助かりました」と、過去を振り返った。
また、使ってみたい物について、長濱ねるは「電動の掃除機器で、水抜きをしてくれる家電がすごく気になっていて。アリススタイルにあるか、見てみようかな」と興味を示した。
さらに青木が「もし、最強のマッサージチェアみたいな物があったら、1回やってみたいですね」と言うと、「借りてよ、遊びに行く」(YOU)、「私も!」(長濱)と賛同の声が上がり、尾崎から「借りた物を借りに行って…シェアのシェア」と指摘され、笑いが起こった。
※記事内、敬称略。
次回、6月1日(火)の『7RULES(セブンルール)』は、三浦半島の漁師町・三崎で、地元の人や観光客をとりこにする朝めし「あるべ」店主・菊地未来(みく)に密着。
人口減少が進む中、「地元のことは地元がなんとかしなきゃ」と市役所を辞めて、朝めし処を開店し、移住支援や空き家の利活用に取り組む。「食」と「住」で愛すべき地元の再生に力を注ぐ、彼女の7つのルールとは。