髙橋優斗 “桶ダンス”でジャニー喜多川さんの遺志を継ぐ「褒めてくれなくても、笑ってくれていたら」
舞台「少年たち 君にこの歌を」9月5日(日)~9月27日(月)/新橋演舞場
9月4日(土)、舞台「少年たち 君にこの歌を」の公開稽古・初日前会見が行われ、ジャニーズJr.のHiHi Jets(髙橋優斗、井上瑞稀、橋本涼、猪狩蒼弥、作間龍斗)と、美 少年(岩﨑大昇、佐藤龍我、那須雄登、浮所飛貴、藤井直樹、金指一世)が登壇した。
この作品は、1969年の初演以来、上演のたびにアレンジを加えながら進化を遂げ、「少年たち」シリーズとして歴史をつないできた。Kis-My-Ft2、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、SixTONES、Snow ManらがかつてジャニーズJr.時代に出演していたことから、この作品は若手の登竜門的存在となっている。
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伝統の桶ダンスに今回も注目!

本作で見どころの1つとなっているのが、歴代の先輩たちから引き継がれている“桶ダンス”。公開稽古で初披露した感想を髙橋は「(記者からの)シャッター音がすごかったですよ。伝わってくるものなんですね。カシャカシャっと。僕がオープニングでセリフをしゃべっているとき以上のシャッター音でしたから」と驚きの声を漏らした。
桶ダンスを指揮していたという作間は「僕が『左手~右手~ゴシゴシ!』って指示していたんですけど、いや~、シャッター音は気持ちよかったですね。(桶で局部を隠しながらのダンスだから)見えてないかな、とかね。緊張しますね、あのシーンは」と振り返った。
髙橋は、「それこそ桶ダンスは、A.B.C-Zさんが本作の主演をやっているころからあるんです。なので、『アドバイスください』と聞いたら、『一番最初の稽古が桶ダンスだった』と言っていたんです。ジャニー(喜多川)さんがすごくこだわっていたらしく、照明とかも人一倍こだわっていたそうです。世代をまたいで、受け継がれているのは冗談なしでうれしい。僕たちも全力でやって、後輩に桶ダンスをやらせたい」と希望を明かした。
「ジャニーさんが本作を見たらどう思うか」と聞かれると、猪狩は「喜んでいるんじゃないですかね。届ける気持ちで頑張ります」とコメント。
髙橋は、「ジャニーさんが大好きだった舞台の1つでもあるので、ジャニーさんが伝えたかったことはなんだったのだろうと考えながら演じています。ジャニーさんの声をもう聞くことはできませんが、ジャニーさんの遺志というのを大事にして、どう伝えていくのかというのは考えました。(ジャニーさんが)褒めてくれなくても、笑ってくれていたらいいなと思います」としみじみと語った。
猪狩が「(桶ダンス中に)ポロリもあるよ」と突然言い出すと、岩﨑は「ないですからね、皆さん!」と全力で否定し、会場を笑わせた。
滝沢秀明が最も演出に凝った「Crash Beat」

また、演出の滝沢秀明からかけられた言葉を聞かれると、髙橋は「舞台の最後に、太鼓を使った『Crash Beat』って演目があるんですけど、『とにかく、それが出来なかったら芝居させないから』って」と言われたそう。
これに対し、猪狩も「滝沢さんの『Crash Beat』にかける思いが強くて。俺らも『芝居とかをちゃんとやった方がいいんじゃないですか?』って聞いたんですけど、『これやってから、次行くから!』って熱がすごかった。たぶん、『Crash Beat』の練習のときは毎回いたんじゃないかな。太鼓叩くだけなので、指導とかは先生が来るんですけど、毎回いましたね」と明かした。
髙橋は、「こんなに滝沢さんが稽古に立ち会ってくださるのが初めてだったので、お芝居のシーンとかでも、任せていただくところは任せていただけるんですが、『ここのシーンはこうだから』とか演出の意図を伝えてくれて。すごく濃い時間を過ごさせていただきました。毎日勉強させていただきました」と振り返った。
滝沢の指導について、那須は「怖いのかなと思っていたんですけど、『ここはもう少し、こうした方がいいんじゃない?』という、提案するような指導でした」と語ると、髙橋は「ただ、『Crash Beat』のときの目はガチでした」と話し、周囲も同調した。
最後に岩﨑は「明日から初日を迎えますが、いろんな思いをもって、この舞台に取り組んできました。(約1ヵ月の公演で)日々進化して素晴らしいものを見せられたらとも思います。怪我なく、無事に駆け抜けていきますのでよろしくお願いします」と締めくくった。

<ストーリー>
ここはとある少年刑務所。
犯罪に手を染めた少年たちは、様々な事情を抱えて“赤”と“青”2つの房に収監されていた。
少年たちはお互いの房に住む相手をライバル視し、やりきれない思いに身を任せ、日々喧嘩に明け暮れる。
ある日、心臓病を患う少年の弟が危篤であると連絡が入る。
少年たちは看守に一時外出許可を願い出るが、かたくなとして受け入れられない。
やりきれない思いは怒りに変わり乱闘が起こるが、その時、少年は叫ぶのだ。
「脱獄しよう」と。
最新情報は、舞台「少年たち 君にこの歌を」の公式サイトまで。
「公演製作 松竹株式会社」