桐谷健太「劇場で波動をギンギンに感じて」 舞台「醉いどれ天使」が開幕!
舞台「醉いどれ天使」【東京公演】9月3日(金)~20日(月・祝)/明治座【大阪公演】10月1日(金)~11日(木)/新歌舞伎座
9月5日(日)、舞台「醉いどれ天使」が開幕。舞台写真と、本作に出演している桐谷健太と高橋克典のコメントが発表された。

本作は、黒澤明監督と三船敏郎が初めてタッグを組んだ映画「醉いどれ天使」(1948年)の舞台版。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描き、今なお傑作として圧倒的な支持を集めている。

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<桐谷健太 コメント>

今、日に日に全体がパワーアップしているのを感じますし、稽古をしていないときも、その時代や松永の感情が流れ込んできて、どんどん変化していくのを感じます。
他のキャストの皆さんも力強いうねりのようなエネルギーが1つになったり、ぶつかりあったり、いろんなところで刹那の強い渦が現れて、とても刺激的です。きっと毎回違う世界が生まれるのだろうとワクワクしております。
戦後の闇市で、明日も見えない中、必死で今を生きる人たちの姿は、きっと観る人の心を揺さぶる何かがあると信じています。全員でエネルギーや波動を惜しみなく出していきますので、ぜひ劇場でギンギンに感じていただきたいです。
<高橋克典 コメント>

黒澤明監督のどの作品も、若い頃から何度観たかわかりません。この「醉いどれ天使」も然り。
三池(崇史)監督から聞いたところによると、「醉いどれ天使」は戦後すぐに作られた、当時の4年後くらいの希望のエネルギーにあふれた作品であると。戦後の焼け野原の中から力強く立ち上がり必死に生きる、すべての登場人物たち。その生き様に心打たれます。
僕が演じる真田は、幾重にも挫折を重ね、医者としての真っ当な心を持ちながらも、酒におぼれる街の医者です。昔、確かにいた、街ののんだくれの頑固オヤジですね。桐谷健太さん演じる松永と出会い、ぶつかり合いながらもともに生きる中でどう変わって行くのか、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
戦争や、あの焼け野原、屈辱、絶望を知らぬわれわれ現代の若いキャストではありますが、今また別の形で生きるのが困難な、ある種絶望と圧力の下、三池崇史監督のもと、明日への希望を振り絞り、在る命の価値を感じ、演じられたらと思います。
人生における時期も含め、とても今の自分に合った役だと感じています。素晴らしいスタッフ、魅力的な共演者たちと一緒に演じられることがうれしく、役者としてのやりがいを感じています。ぜひ劇場で、この熱くエネルギッシュな舞台をご覧ください。



最新情報は、舞台「醉いどれ天使」公式サイトまで。
撮影:田中亜紀