
上田竜也「作品に魂を込めていきます」主演舞台が無事に開幕!
パルコ・プロデュース2021 「Birdland」【東京公演】9月9日(木)~10月3日(日)/PARCO劇場【愛知公演】10月9日(土)/刈谷市総合文化センター 大ホール【京都公演】10月15日(金)~18日(月)/京都劇場【福岡公演】10月30日(土)~31日(日)/久留米シティプラザ ザ・グランドホール
9月9日(木)より、上田竜也主演の舞台「Birdland」が開幕。初日を迎えるにあたり、キャスト、スタッフのコメントが到着した。
英国を代表する作家サイモン・スティーヴンス×松居大悟が手掛ける“ある”ロックスターの物語
舞台「Birdland」は、日本でも2014年に上演された「夜中に犬に起こった奇妙な事件」でオリヴィエ賞・トニー賞を受賞した英国を代表する作家、サイモン・スティーヴンスによる戯曲で、2014年にキャリー・クラックネルの演出により、イギリス・ロイヤルコート劇場で世界初演された作品。
世界的な人気の絶頂にあるロックスターの世界ツアー最後の一週間、ツアーが終わりに近づくにつれ、精神が不安定になっていく…。富や名声によって変えられ、観衆に“スター”として消費されていく1人のロックスターの物語だ。
演出は、劇団「ゴジゲン」主宰で作・演出・出演をこなし、近年は公開中の映画「くれなずめ」やドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズを手掛け、ジャンルや枠に捉われない表現を続ける松居大悟が手掛ける。
主演は、近年、ホフェッシュ・シェクター率いる世界的ダンスカンパニーの「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」日本初演や、21年続く大人気ミュージカル「Endless SHOCK」への出演など、ジャンルの枠を超えた活躍が続く上田。共演に安達祐実、玉置玲央、佐津川愛美、目次立樹、池津祥子、岡田義徳といった豪華な顔ぶれが揃った。
<上田竜也 コメント>

誰も体調を崩すことなく無事に本番を迎えられるということに、まず喜びを感じております。
そして今は、この作品がどんな風に感じてもらえるのかすごく気になっています。相手、観客に訴えかける作品なので、一人一人の捉え方は違うでしょうし、それぞれどういうふうに思い、何を感じて帰られるのかということがとても楽しみで、幕が上がるのを待っています。
コロナ禍でいろいろな判断がなされる中、それでも足を運んで来てくださる方々には本当に感謝しています。その分、楽しみにしていただいた期待以上のものをお見せできるよう、キャスト・スタッフ一丸となって作品に魂を込めていきますので、ぜひさまざまな感情を持って帰っていただけたらと思います。
<安達祐実 コメント>

演出家の松居さんは「自分の言うことだけが正解ではない」といつもおっしゃっていて、皆さんの意見を受け入れ、一緒に考えながら作っていく方。こうした稽古過程は今までの舞台では経験がなかったので、すごく面白かったですし、連帯感を築くこともできて、すごくいい稽古だったと感じています。
皆さんが役を作っていく過程を間近で見られて「こういうふうになるんだな、舞台ってこうやって出来上がっていくんだな」と、ひしひしと感じることができ、とても素敵な時間でした。
本番が始まっても変化していく作品だと思うので、実際にお客さんの前で演じてみたとき、どういう風に受け取ってもらえるのか、とても楽しみですし、お客様も観た回によって感じ方は違うかもしれない。(一度観ても)決め込まないで、ドライアイスの煙みたいに、あっちに行ったりこっちに行ったり動いていく様子を、一緒に楽しんでもらえたらと思っています。
<玉置玲央 コメント>

まず、このような状況下で初日を迎えられることを大変うれしく思います。演劇というのは演者とお客様が同じ空間、時間を共にして初めて成立するものです。勇気を出して劇場に足を運んでくださるあなたと、目に見えない「何か」を共有することができるのは本当にうれしいです。
大千穐楽まで座組一同、誰一人欠けることなく無事に走り切り、1人でも多くのお客様とその「何か」を共有できるように、誠心誠意やらせていただきます。
<佐津川愛美 コメント>

今回は、皆さんが数役演じたり、劇中では転換もあったりなど、チームワークがすごく大事な作品で、稽古で試行錯誤しながら詰めていきました。本番でさらにチームワークを高めていきたいので、みんなで楽しみながらできたらいいなと思います。
この作品は、主人公であるポールの人間性、人間らしい部分が描かれています。1人の人の人生ということもそうですし、周りの気持ちだったりが繊細に描かれている作品ですので、観客の皆さんも一緒にこの世界に入ってもらえたら、さらに楽しんでいただけると思います。
あとは、怪我無く健康に舞台に立てることを目標にやってきたので、千秋楽まで無事に完走できたらと願っています。
<目次立樹 コメント>

この最高のチームで、がっぷり四つに向き合い、日々この「Birdland」を高めてきました!世界各国で上演し続けられているこの人気作品が、僕らの手によってどんなふうに仕上がったのか、ぜひみなさんに見届けていただきたいです!
舞台でありながら、さらに生々しく訴えかける、刺激的なステージをお届けします!応援なにとぞよろしくお願いします!
<池津祥子 コメント>

もうすぐ皆さまに劇場でお会いできるのが何よりうれしいです!
演出の松居さんが「僕達のBirdlandを作りましょう」と挨拶して始まった約1ヵ月の稽古。人見知り気味なキャスト陣が徐々に距離を縮めながら、熱い想いをぶつけ合って創り上げた作品になったと思います。
そしてこれからはお客様の前で本番を重ねて変化していくであろう「Birdland」を私も目一杯楽しみたいと思います。PARCO劇場でお待ちしております!
<岡田義徳 コメント>

僕にとって思い出深いPARCO劇場でのお芝居です。劇場が新しくなってからは初めてのPARCO劇場での舞台で、それがこの作品で良かったなと本当に思っています。
どう伝わるかっていうのは、観に来た人の数だけあると感じる作品なので、これという答えはないかもしれませんが、「何かこういうことが言いたかったんだろうな」とそれぞれに感じ取って帰ってもらえたら嬉しいです。
<松居大悟 コメント>
遠いけど近くて、暗いけど明るい。吐息まで届きそうな気がする。
今まで客席で笑ったり泣いたり衝撃を受けたりしたPARCO劇場に入って、Birdlandを初めて浮かべた時に、なんとなくそう感じて。お、いいぞ、なかなかどうして匂ってくるような鋭さがあるぞと、不安を塗り潰す高揚感がありました。
本日より、舞台「Birdland」開幕します。
何年もこの戯曲を準備して、1ヵ月間マスクで稽古して、劇場で照明や音響と組み合わせて。新PARCO劇場になって初めてピンスポットを使ってないんです。それは別に主張することじゃないか。
無理やり答えを出さずに、答えを出さないという答えを確かめ合える座組です。9年前に青山円形劇場で演出した時に「彼にはまだ円形劇場は早い」と言われたことは忘れられないけれど、あの時以来の海外戯曲。でも今、劇を届ける自信があるのは、あの時よりも周りの顔つきが見られているから。マスクで顔わからないけど。まだ実感は追いついてないけど。ゴジゲン的には、目次がどう立ち向かうのかもポイントです!
戯曲の危うさ、小劇場の泥臭さ、スタッフによる繊細さによって、面白い作品ができていると思っています。
無事に幕をあけて、最後まで無事に走り抜けて、見にきた人も全員無事であってほしいです。”生きたい”と思う劇です、なにより生きていてください。劇場のガイドラインに則って、健康にお越しくださいませ!
最新情報は、舞台「Birdland」公式サイトまで。
撮影:引地信彦