小松菜奈 動物愛が溢れ出し「CIAOちゅ〜るになりたい」
9月10日(金)、映画「ムーンライト・シャドウ」初日舞台挨拶が行われ、主演の小松菜奈、共演の宮沢氷魚、臼田あさ美が登壇した。
この作品は、1989年に刊行された吉本ばなな著「キッチン」に収録されている同名の短編小説が原作。主人公のさつきを小松、さつきの恋人・等を宮沢、さつきを月影現象へと導く不思議な女性・麗(うらら)を臼田が演じる。
<小松菜奈、自身は「とりあえずやってみよう!の直観タイプ。氷魚くんは…」恋人役の宮沢氷魚を語る>インタビュー記事はこちら。

公開初日を迎えて、小松は「(お客さんが入った)この景色はすごく久しぶりで、この状況下の中で難しい判断だったとは思いますが、初日に来てくださり本当にありがとうございます。昨日ソワソワして、緊張していたのであまり眠れなかったです。監督はいませんが、今日は3人でこの作品をちゃんと届けたいと思います」と挨拶。
宮沢は「皆さんご覧になって、いかがでしたか?」と問いかけると、客席からは大きな拍手が起こった。その様子に笑顔を浮かべると、宮沢は「去年の11月という寒い中での撮影だったんですけど、夏を超えて秋になりつつある今届けられることをうれしく思っております。人がいるとうれしいですね」、臼田は「今日初日ということで、私も映画が好きで劇場に行くんですけど、初日に足を運ぶというのは特別なことだと思うので、たくさんの方が観にきてくださって本当にうれしく思います」と挨拶。
動物に癒される小松「動物って天使じゃないですか」
トークセッションでは、映画の内容にちなみ「今ひとつだけ願いが叶うなら」というお題が。「難しいですね」と悩みながらも小松は、「最近だと猫を飼いたいなと思ってて、でも生き物なので簡単には決められず、葛藤があるんですよね。お仕事で動物と触れ合うことが結構多かったりするので誘惑だらけで、でも本当に動物って癒されるし、天使じゃないですか」と動物に夢中な様子。
続けて「でも現場で猫ちゃんたちが夢中なのは、CIAOちゅ〜るなんですよ。もうあれには本当に勝てなくて、撮影でもCIAOちゅ〜るがあれば言うことを聞くので、『CIAOちゅ〜るになりたいかも』って思いながら」と明かすと、会場からは笑いが起こった。「それくらいに良いなと思って、CIAOちゅ〜るがないと近づいてくれないのか」と、ペットフードへの嫉妬心を燃やした。

宮沢氷魚「3年くらい会えてない祖母に会いに…」
宮沢の番になると「菜奈ちゃんの話が面白すぎて」とプレッシャーを感じている様子。「願い事が叶うなら、2週間〜1ヵ月くらい海外旅行に行きたい」と答えた宮沢は、「もともと旅行が好きなんですけど、いつでも行けると思って行けなかったことも多いんですよ。今こういう状況になって、いざ行けなくなるとそのときのことを後悔しています」と告白。
コロナの収束後は、「まずは3年くらい会えていない、アメリカのサンフランシスコにいるおばあちゃんに会いに行きたい」と家族思いの一面を見せた。

臼田あさ美、小松菜奈の「走ってます」に感化されるも…
ラストの臼田は「私は運動音痴でして、この撮影中、菜奈ちゃんに『なにか運動してる?』と聞いたら、『走ってます』と言われたので、『やっぱ小松菜奈ちゃん、走ってんだ』と思って、撮影後にちょっと走ってみたんですよ」と明かすと、小松は「えーっ」と驚いた。
臼田は「そしたらやっぱり三日坊主で、続かなくて」と苦笑し、「『三日坊主を直す』というのを叶えて欲しい」と願った。しかし、後日談として「撮影終わりの菜奈ちゃんに『走ってる?』と聞いたら、『もう走ってません』と言われたので、なんだかちょっと安心しました」と明かし、小松と笑い合っていた。

<あらすじ>
突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、主人公・さつき(小松)の一人称の視点で描かれる、「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。
主人公・さつきの恋人・等(宮沢)は、全てを包み込むような優しさを持つ一方、ふといつのまにか、その場からいなくなってしまうような儚さがどこか漂う。
等のその優しさと雰囲気にさつきは惹かれ、2人は恋人として幸せな時間を過ごしていくものの、等は突然帰らぬ人に…。
映画「ムーンライト・シャドウ」は全国公開中。
配給宣伝:SDP、エレファントハウス
©2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会
最新情報は、映画「ムーンライト・シャドウ」の公式サイトまで。