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【宝塚OG劇場】妃海風 退団後は「怖くて怖くて仕方なかった」心を解放するために手放したこと

10月9日(土)セルフプロデュースライブ「Magic of jazz II」/COTTON CLUB

フジテレビュー!!編集部

2021年10月4日

おでかけ・イベント/ピープル

さまざまな作品で輝き続ける宝塚歌劇団の元スターに、その秘訣やこだわりを語ってもらうインタビュー連載「宝塚OG劇場」。記念すべき第1回目は、星組トップ娘役として活躍し、2017年に退団した妃海風が登場。

在団中は「大海賊/Amour それは…」「ガイズ&ドールズ」「桜華に舞え/ロマンス!!(Romance)」などでヒロインを務め、キュートで明るい実力派として人気を集めた。退団後は舞台やミュージカル、朗読劇など活躍の場を広げ、10月9日(土)にはセルフプロデュースライブ「Magic of jazz II」を開催予定。

そんな妃海へのインタビューを前後編でお届け。後編では、退団前後で大きく変化した芝居への向き合い方や、その明るさの源、そして今ハマっている“沼”について語ってもらった。

<前編「妃海風「私の世界に染めたい!」観客を“魔法”にかけるプロデュースセンスの原点とは?」はこちら>
<妃海風 フォトギャラリー(全12枚)はこちら>

周りの人と心が通っていない感じがして、しんどかった

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――宝塚を退団して約4年が経ちますが、舞台に出演する上での変化は感じますか?

ものすごく変わりました。宝塚時代の私は、ガチガチの“決め込み型”だったんです。役をいただいてから千秋楽を迎えるまで、プライベートも全部役に染めるのが私の主義でした。

服装からネイルから、部屋の模様替え、思考まで…こだわりが過ぎるくらい。台本は肌身離さず、寝るときも枕元に置いて。じゃないと、不安で眠れなかったんです。夢の中でも役のことを考えて、起きてメモをしてまた寝る、みたいな生活でした。

セリフの言い方や舞台袖での立ち位置なども、一度決めたらそれしかできず「これをやらねば」というマイルールを100個以上作っていました。それでも本番中は、「今日は上手くできるかな…」と、舞台袖でずっとビクビクしていました。

――不安を打ち消すために、そこまで徹底していたのでしょうか。

自信のなさからですね。入団当初は劣等感の塊でした。周りはみんなめちゃくちゃ綺麗ですし、すごい人ばかりで。不安を補うために、“自分を全部消して役に染まる”ことにしたんです。下級生だった頃に一度だけ、自分を出してみたんですけれど、これではダメだと打ちのめされて。「ここでは、自分を出しては成功しない」と思って、役に染まるようになりました。そうやって自分を消すうちに、がんじがらめになっちゃって。

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――退団後はどのように変わりましたか?

しばらくは、その状態が続いていました。でも、さまざまな方と共演させていただくうちに、「演じるってそういうことじゃないんだ」と勉強させていただいて。

役の真髄を突き詰められていれば、オフは素の自分に戻り、本番で役に集中する、という使い分けができる。そうすれば、もっと自由に演技ができるし、心の余白を楽しんで新しい挑戦だってできます。お客さんは、舞台上で心動く役者を見に来ているわけですから、私自身の心が動かないと楽しめません。

――退団後初めて出演した舞台「江戸は燃えているか」(作・演出 三谷幸喜/2018年)の手応えはいかがでしたか?

「どうしよう!全然違う!」と、びっくりしましたね。共演者は中村獅童さん、松岡昌宏さん、田中圭さん、松岡茉優さん、さらにはアナウンサーの八木亜希子さん、ずんの飯尾和樹さん…、本当にいろいろな方がいて、お芝居のアプローチもバラバラで。

稽古も宝塚ほど厳しくないし、三谷さんは笑って「面白いね」と言っているし…もう、どうしていいか分からなかった。正解を求めるタカラジェンヌにとって、正解がないこの現場は、怖くて怖くて仕方なかったです。

私は、田中圭さんの相手役だったのですが、宝塚とは全然違いましたね。在団中は、星組トップスター・北翔海莉さんの相手役として、ずっと北翔さんについていましたから、その延長で「田中さんが帰られるから、私もついて行ったほうがいいかな…」と気にするとか、常にそんな状態で(苦笑)。

――では、お芝居だけでなく皆さんとのコミュニケーションも大変でしたか?

最初はもうしんどかったです。なんとなく、周りの人と心が通ってない感じがしました。たぶん、“妃海風”という鎧を一枚かぶっていたからなんですよね。完璧な“妃海風”像として振る舞っても、宝塚では通用しても外ではうまくいきません。きっと周りからは「よくわからない子」だと思われていたでしょう。

――不安でいっぱいだったと思いますが、誰かに相談はしましたか?

同期のこっちゃん(礼真琴)に、めっちゃ電話しました。泣きながら「どうしよう…わからん、私」って。こっちゃんは「そうなんだ…。私も人見知りすごいから、ゆうちゃん(妃海)が無理だったら無理だって」と、静かに話を聞いてくれましたね。

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心がしんどくても、お腹が痛くても、目を合わせて大きな声であいさつ

――その後も、立て続けに舞台に出演されます。ご自身の中で何かが変わっていく感覚はありましたか?

だんだん「もっと自然体でいいんだ」と分かってきました。“妃海風”という鎧がなくなった途端、応援してくれる人が増えたんです。みんな「面白いね」と言ってくれますし、私自身もコミュニケーションを取るのが楽になって、仕事もすごく楽しくなりました。不思議な感覚でしたね。

演出家の方やスタッフさんとも気さくに話すうちに、お芝居に対して「面白いよね」と言ってもらえることも増えて。自分がやりたいことを、ありのまま表現する。「おもしろい」と思うことをおもしろくする。それが1番です!

――では現在、舞台に立つときにこだわっていることがあれば、教えてください。

「気負わない」です。宝塚時代みたいに、1日100個以上のルールをこなしてから舞台に上がることをやめました。もちろんストレッチや発声練習はしますが、例えば「右手から手袋をはめないと失敗するぞ…」みたいなことは、もうしません。よく寝て食べて、心身ともにニュートラルな状態で舞台に立つ。あと集中力ですね。舞台って、集中力が欠けるとお客さんに伝わりますし、自分自身も悔しいから、集中力が保てるように健康でいることが本当に大事だなと、すごく感じています。

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――舞台本番以外で、日常的に心がけていることはありますか?

心がしんどくても、お腹が痛くても、どんな時も現場に行ったら、まずは「目を合わせて、大きな声であいさつをする」と決めています。これは宝塚時代から今も一貫して、無意識にしています。私にとっては普通のことでしたが、意外とこの印象が強いという人が多くて。「『おはようございます!』が元気」とか「声が大きいよね」と、よく言われます。

元気な挨拶からスタートする1日は、絶対にいいと思います。皆さんにとって気さくで話しやすい人でありたいので、挨拶がそのきっかけになるよう、今後も続けていきます。

ジブリ沼にズブズブです!イチオシは「もののけ姫」

――最近、ハマっていることはありますか?

ジブリが沼すぎて!深い!ジブリはもともと、何となく見てはいましたが、2022年2月に舞台「千と千尋の神隠し」にリン役で出演させていただくので、勉強のために改めて作品を見直したんです。この舞台の演出助手の方がジブリオタクで、先日お会いしたときにジブリの考察を懇々(こんこん)と語られて。それを聞いたら「そんな意味あったの!?」と、発見だらけでした。

そこで、考察を教えてもらった上で「ハウルの動く城」を見たら、もう深すぎて!ジブリの作品は、視点によって見え方が違ってすごく面白いです。宮崎駿さんって何者!?と思うくらい(笑)。もう、ジブリ沼にズブズブです。

――アツいですね!1番好きなジブリ作品を教えてください。

「千と千尋の神隠し」と言いたいところですが…今のところ「もののけ姫」です。次に「ハウルの動く城」、3番目が「千と千尋の神隠し」です。もっと考察を深めると、ランキングは変わるかもしれません。

「もののけ姫」は、相反する立場である人間界のアシタカと、自然界のサンが、お互い愛してしまうけれど最終的には一緒になれない、という切なさを上手く描いているところが好きです。そこがたまらないです!そして、エンディングにかかるあの米良美一さんの歌!もうパーフェクト!

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――「もののけ姫」への愛がビシビシ伝わってきます!いつから沼にハマったのでしょう。

約1ヵ月前、つい最近です(笑)。この前は、テレビで「風立ちぬ」を見ました。今は時間があれば作品を見て、YouTubeで作品考察の動画を見ています。めちゃくちゃ深い動画を配信している方がいて、すっごく面白いんですよ。あと、原画や絵コンテ集を見ながら作品を見るのも楽しいですよ。

ジブリ沼にハマれた状態で、舞台「千と千尋の神隠し」に携わらせていただける幸せと言ったら!本当に最高です。お稽古は12月からなのですが、作品の考察を巡らせているうちに、あっという間にやってくるでしょうね。

――最後に、今後やってみたいことを教えてください。

今年6月に出演した「CLUB SEVEN ZERO Ⅲ」では、私はやっぱり汗だくになって歌って踊るのが好きなんだな、と思いましたし、8月の「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」では、お芝居の楽しさをすごく感じました。演出家の上田一豪さんから「あなたが考えたものを構築して、作っていけばいいんだよ」と言われて、自分に心がある限り、何の役でもできると思えたので、いろいろな役に挑戦していきたいと改めて感じています。

だから、「千と千尋の神隠し」のリン役も、自分の心を使ってどう表現できるか、すごく楽しみです。役作りって、ある意味“考察”に近いんですよね。なんでこの言葉を言ったんだろう?と、セリフの前後を考えていく作業がすごく楽しい。

そして私は、演出するのも好きなので、これからもファンの方々や、私に興味を持ってくださった方に、役としての私ではなく“妃海風”としての私を、セルフプロデュースでお見せできる機会も設けていきたいです。

最新情報は、下記公式サイトまで。
妃海風セルフプロデュースライブ「Magic of jazz II」
ジョイントディナーショー「My Dear Diamond」(東京公演/宝塚公演)

撮影:河井彩美

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