日本のテレビドラマとして、初めて腫瘍内科を舞台にするフジテレビ木曜劇場『アライブ がん専門医のカルテ』。

本日9日22時より放送がスタートするが、1月16日（木）の第2話に、寺脇康文が出演することが決定した。

このドラマの主人公、松下奈緒演じる恩田心（おんだ・こころ）は、横浜みなと総合病院に勤める腫瘍内科医。日本ではまだ比較的数の少ない“がん診療のスペシャリスト”だ。

心は、学生時代に知り合った匠（たくみ／中村俊介）と結婚。一人息子を授かり順風満帆な毎日を送っていたが、3ヵ月前に匠が転倒事故に遭い、緊急手術を受けるも意識が戻らないままでいる。職場では気丈に振る舞っているが、いまだに現実を受け止め切れていない。

そんな時、病院に移籍してきた有能な消化器外科医・梶山薫（かじやま・かおる／木村佳乃）と出会う。薫は、腫瘍内科の必要性を理解してくれる外科医として、明るい性格の同僚として心の支えとなる。だが、薫は心には明かせない秘密を抱えていた。

自分がなぜ乳がんに？困惑からの心情の変化を寺脇が繊細に紡ぐ

そして、第2話に出演する寺脇が演じるのは、乳がん患者の日ノ原徹。乳がん全体のうち男性が発症するのは1％未満で、寺脇は非常に珍しく難しい役どころに挑む。

日ノ原は妻と娘の3人家族だったが、数年前に離婚し、今は独り身。横浜みなと総合病院の乳腺科で乳がんと診断され、心たち腫瘍内科の診察を受けに来る。

「自分は男性なのに乳がんになるなんて信じられない」と、ひどく困惑する日ノ原の診察を担当することになった光野守男（みつの・もりお／藤井隆）は、遺伝の可能性を示唆。すると、日ノ原は元妻のもとにいる一人娘にも遺伝するのかと尋ねる。

どうしてがんは自分を選んだのか――。日ノ原が、心や周りのがん患者との触れ合いを通して少しずつ前へ踏み出そうとする姿を、寺脇が繊細に紡ぎ上げていく。

＜寺脇康文コメント＞

――出演の話を聞かれた際の感想をお願いします。

決して楽しいドラマではないけれども、病気というのは誰しもが多かれ少なかれ関わるものだし、そうなるのも、また治すのもどちらも人間ですよね。そんな人間ドラマに正面から立ち向かうこの作品に携わりたいと思いました。

――難しい役どころとなる日ノ原を演じていかがでしたか？

男性が乳がんになるというのはこの脚本を読むまで私も知らなかったですから、それを知ってもらいたいということも含め、もし自分がそうなったら、という想定で、決して他人事ではないということを皆さんに考えてもらえればいいな、と思って演じました。

――視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします。

今や2人に1人という確率でかかるがん。自分がそうなったら、そして、近くにいる大切な人がそうなったらどう接するか。一緒に考えてもらえたらいいと思います。