
<試写室>4人の脚本家先生が、キャラクター全員をちゃんと物語に絡めて連続ドラマとしてのダイナミズムを生み出している
12月4日(土)23時40分~『顔だけ先生』第9話
秋山先生担当回から、約1ヵ月が経ちました…。
あ、秋山先生というのは、僕の大学からの友人でして、脚本家の秋山竜平先生のことなんすけど、この『顔だけ先生』内でも名作回!と誉れ高い、あの第5話…「〇にたい」という生徒のSOSメモが発見され、「“芋”にたい」じゃねーか?とか、ふざけてるうちに、なんやかんや、やっぱり「死にたい」じゃんかよってことが判明するも、「死にたいと思いながら“生きる”でもいい…」とかなんとか、救いと希望でいっぱいの、ビューティフルエンドを迎える!!あの、伝説の、第5話を担当した、秋山先生…。うん、僕的には、アッキーなわけですが(って、ここまで、褒めてるようで、相当茶化してるよな気もするけど、半分は茶化してます)あれから、アッキーは、一体、いつ、どの回を担当するんだろう?って、毎回、毎回、冒頭のスタッフロールが流れるまでの数分間、セリフ回しやニュアンスで、この回はアッキーなのか?アッキーじゃないのか?って見極める、大学時代から知っている僕だからこそ分かるはず!!の、 “アッキーチャレンジ”なるものを、自ら、一人で、勝手に、そんなことができるのは、日本中で僕しかいない!!テレビドラマファンとして、なんて幸せなひと時!!とか、盛り上がって、貴重なドラマ視聴を続けてたわけですが…。第6話…違うな…第7話…違うな…と来て、いよいよ、前回の第8話!第5話で登場した“ティーカップ”が冒頭から登場するし(ホントはコーヒー飲んでたんだけど)、占いのくだりで、早坂ちゃん(三浦涼介)が教師全員の星座知ってるくだりの雰囲気とか、あぁ、これこれ!アッキーっぽい!!これこそ!!アッキーっぽい!!!アッキーに違いない!!!つって大興奮!!!…だったのに、まさかの、櫻井智也先生!!!(まさかてなんだよ。櫻井先生!第6話も8話も最高でした!!)、あぁ、そうか、もう、これ、アッキー、担当しないんじゃないか、もうドラマも終盤に差し掛かるし、アッキーが担当することなんて、ないんだわ…チェッ!つって、急に、一気に“アッキーチャレンジ”へのテンション、下がっちゃって、もういいわ!ってなって、ついつい、「もうアッキー書かないの?」って、直接、連絡しちゃったら…。「俺の担当は来週の第9話だよ(原文ママ)」だってさッ!!!……うん、俺、いいかげんにしろッ!!!こんな、またとない、楽しすぎた、はずの、“アッキーチャレンジ”を、みすみす、自ら、潰して、一番つまらない結論に導くだなんて、俺、いいかげんにしろ!!!!

っというわけで、ここまで、『顔だけ先生』第9話、ほぼ関係ない。僕の日記と化してしまいました。大変申し訳ございません。っていうか、そもそも、“アッキーチャレンジ”をしてたとして、全く違う櫻井先生回の時点でアッキーっぽい!!とか思ってたんだから、僕はアッキーの何を知ってるつもりなのか?アッキーなめんなよって、話だし、今回、アッキー回だと分かって見ても、冒頭から、何にも、アッキーぽさを感じない…。うん、てか、アッキーっぽいって何やねん。“アッキーチャレンジ”って何やねん!!!いやー、ホント…、ここまでのくだり、マジで、どうでもいいですね!!??
そうです!!僕が、つまり、ここまでのくだりで、言いたかったのは、今回は、僕が、待ちに待った!アッキー担当回!!ってことです!!!そして、秋山先生、今回もブラボッ!!!
(気を取り直して)今回のあらすじ…。学園ドラマではお馴染みの(お馴染みだっけ?) “生徒会長選挙”を舞台に、金髪で、クラスの中心的存在で、愛佳ちゃん(矢吹奈子)と当初は付き合ってたんだけど、途中から別れちゃって、愛佳ちゃんの当たりも相当厳しくなったりして、惨めな感じ…、すごく出てたんだけど、その辺の関係性が、やたらとリアルだなぁ…だった佑太くん(綱啓永)がメインとなるエピソード。

まず、このドラマの素晴らしいところってのは、学園ドラマのフォーマットにありがちな、完全1話完結型のエピソードの段積みではなくって、連続ドラマとして、生徒たちのエピソードがしっかり引き継がれるところ…なんです。それに、これ、アッキーが一人で書いてるわけではなく、これまで4人の脚本家先生が、それぞれバラバラに担当してる…っていうのに、連続ドラマとして、物語もキャラクターも、ちゃーんと、繋がってるんですよね…。例えば、今回メインの佑太くんも、当初愛佳ちゃんと付き合ってて別れた…ってのがフックになってるし、佑太くんの悲哀みたいなのが、そのおかげで加味されてるんですよ。あと、今回、再びスポットが当たる1話で坊主になっちゃったみずきちゃん(田幡妃菜)なんだけど、こういう、画的にインパクトのあるキャラクターってのは、そっから登場することって、ほぼないじゃないですか。エピソードはそのお話で使い果たしてるわけだし、何より第1話を見てない人にとっては、“坊主の女の子”って、相当なインパクトで、何かしらの説明をもっかいしないと混乱するわけじゃないですか。だけど、このドラマは、そんな、“坊主の女の子”に対して、敢えて改めて説明をしないことで、“普通に、そこに、いていい子”として、描くんですよ。まさに、その世界観こそが、『顔だけ先生』!!で、その二人の生徒関連のみならず、全員ちゃんと、物語に絡めて、毎回それぞれにエピソードを作って、“連続ドラマ”としてのダイナミズムを生み出している…。そこが、ホントに、素晴らしいんですよね…。

そして、僕的良いドラマの条件に、“人間を描いてる”ってのがあって、それっていうのは、登場人物が、良い人にも悪い人にも見える…けれど、嫌いにはなれない、むしろ愛おしくなるってことなんだけど、このドラマ、その“人間を描いてる”っていうのを、先生のみならず、全員の生徒たちで、実現させちゃってるんですよね。そこが、ホントに、凄いの。こんな大人数のキャラクタードラマの場合、分かりやすく記号的に人物を動かした方が作りやすいし、何より、複数脚本でやるわけだから、その辺、固めてた方が、作りやすいじゃないですか?なのに、ちゃんと、生徒たちは、成長してて、それは良くない方向にいっちゃったりやんやもする…ってのを、丁寧に描いているんですよ…。だから、今回の佑太くんのエピソードも、良い奴に見えて、嫌な奴にも見えて、だけど最終的には愛おしいキャラクターとして、心に、残る…んですよ…。うーん、その辺、アッキー、ブラボッ!!
で、今回も、そんなこんなの深みある物語を、いつものように、なんじゃこら!どうなるねん!!って、ドキドキさせるハプニングが起こりつつも、だけど、前半に散りばめた伏線でもって、そのハプニングを、必然にする…。…って、いかんいかん!“伏線”って安易にアッキーに言ったら、怒られるんだったわ!「それ、伏線じゃないよ」って、注意されるんだったわ!!あぁ、なんて、めんどくせぇ、脚本家だこと!!言い直しますね?!…前半に?散りばめた?お話の種が?後半の展開で?花、開く?みたいな?そういうこと?…こんな説明でよろしいでしょうか??秋山先生!!??(種まいたのが開く…ってこれが、伏線じゃないの?え?何?もう伏線ってなんやねん!!!伏線なんて二度と言わんわ!!!)って、なんだか、ちょっと、友人をほめ過ぎても、やっぱり気持ち悪いので、最終的に秋山先生をイヤなやつ風にしてみました。(でもね、アッキーはね、ちょっと鼻につくけど、いいやつなんだぜ!?)

うん、そんな脚本家の人格なんて、ドラマ視聴者には関係ないっすね。つまりは、今回も、詳細をここで語るより、とにかく、見て!!って、そういうことです!!