
<コラム>まさか検査しながら手術もするっていう超新技!!描き方、ハイブリッドすぎるよね!!
12月6日(月)放送『ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~』第10話
<コラム>『ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~』第10話
いやもう、いろいろ、完璧な回じゃないですか!!!
医療ドラマとしてのハラハラドキドキ感満載だったし、人情話としても心温まるエピソードで着地したし、連ドラの縦軸としても大いに盛り上がったわけだし、何より新しさがありつつ、 『ラジハ』らしさは失わない!うーん、お見事!

突然なんすけど、僕、坂口憲二さん主演の『医龍』(フジテレビ)がすっごく好きでしてね(突然すぎる)。中でも、3が、特に好きなの(FODにもちろんあります!)。うん、で、まあ『医龍』ってのは、簡単に説明すると、天才外科医の主人公と、主人公率いる個性豊かな心臓手術を行う“チーム・バチスタ”の活躍を描いた医療ドラマなんですけどね。このドラマっていうのは、これまであまり見せることのなかった、内臓をそのまま見せちゃう!でもって説明しちゃう!!そのことでダイナミズムを生んじゃう!!!っていう点で、医療ドラマとして革新的で、すっごく好きなんです。
だけどね、そうなんだけどね、この3ってのは、3まで来たもんだから、新機軸として、外科医VSカテーテルという構図を展開したんすよ。で、そのカテーテルのエキスパートとして、ラジハにも登場する遠藤憲一さんが、主人公のライバルとして火花散らすんすよ。なんだけど、それがまた、主人公を上回る能力を発揮するわ、主人公が死にかけるわ、セリフも少ないわ、バチスタ手術のダイナミズムが売りなのに、カテーテル手術がメインの回=画が地味だったりするわで、僕の周りで、推してる人、少ないんすよ…。でもね、だけどね、そこがね、僕、大大大好きなの!!!正直、画的には、バチスタ手術に比べれば地味…かもしれないんだけど、あの、カテーテルの、細い管を駆使して、その繊細な手さばきで、病気に立ち向かっていく、あの感じ、あんな小さな武器でもって、敵に立ち向かっていくあの感じ!!…そして、それでもって、主人公で、カリスマで、外科医で、鋼ボディの(坂口)憲二を、あんな細いカテーテルでもって凌駕してく、あの感じ!!!が、ゾクゾクして、たまらんかったんすよ…。
って、うん、ここまでほぼ、『医龍』の説明になっちゃってますが、そんな『医龍3』好きな僕、カテーテルにゾクゾクしちゃってた僕が、今回、この『ラジエーションハウスⅡ』第10話にて、カテーテル手術が、こんなにも、フィーチャーされるだなんて!!なんちゅう僕得展開!!!だったわけです。もうそれだけで満足だったわけです。なのに、今回の、ラジハメンバーを絡めたお話を見て、あぁ、『医龍3』のあのカテーテル手術には、その裏には、カテーテルの行き先を巧みに映し出す人がいて、それはとてもプロフェッショナルなことで、だからこそ、あの手術は成功したんだ!!って…。いつも目立つのはメスを握る、カテーテルを持つ医師…なんだけど、いつだって、それを支える、縁の下の力持ちがいるんだ!!って…。それって、まさに、『ラジハ』的世界観じゃん!!!って、勝手に関連付けて、興奮して、感動しちゃったのです…。僕の、大好きな、『医龍3』の、あの時の答え合わせが、今回の『ラジハ』で出来たようで、ものすごく、感動してしまったのです…。

って、僕、さっき、カテーテル手術の画、地味、つったんだけど、今回の、あの、カテーテル手術、とってもドキドキしませんでした??ただただ、カテーテルの行く末を、映像に映し出してるだけ…それだけなのに、とてつもない緊張感が伝わるし、でもってどれだけ繊細で難しい作業かも伝わる、素人の僕らにだって伝わる…つまり、彼らの、“プロフェッショナル”が、いかに凄いのか、より伝わる…。そんな描写だったと、そう思いませんか?だからね、僕はね、『医龍3』が好きだし、今回の第10話も、大・興・奮!!だったって、そんなわけなんすよ…。
そいでもって、今回は、『ラジハⅡ』の縦軸で、これまでずっとチラ見せしてきた、渚先生(和久井映見)の、謎の病室の、妊婦(伊藤歩)の…っていう、最終回前で、こっからさらにドラマを盛り上げる、そんな物語を作らなければいけない局面だったわけです。で、今回、それを、他の医療ドラマのように、何したって盛り上がる、外科手術のシーンだけで作ってしまったら、それはもう、『ラジエーションハウス』ではない…、彼らは検査するだけだから…。それって大丈夫なの!?盛り上がるの!?ってとこでもあったわけです。

なんだけど、それが、まさか、検査しながら手術もする!!っていう、超新技!!描き方、ハイブリッドすぎるよね!!で、それが、僕の大好きなカテーテル手術…だったわけですだから、そら、僕、興奮しないわけ、なかったよね…。そんでもって、オチも、ナレーションの“虹”から、知られざる、不幸があった後に生まれた赤ちゃん=“レインボーベビー”につなげるだなんてさ…。なんちゅういい話、いい回。だからこそ、完璧!!だったんす。

いや、そうなんだけど、それは絶対そう、そうではあるん…だけど…、予告後の重大発表、映画化決定「劇場版ラジエーションハウス」ってので、腰抜かしちゃった…全部どっか飛んじゃったよね!!医療ドラマとはいえ、人情ドラマであり、群像劇でもある本作を、どう劇場版として、アップデート&パワーアップさせるの!!?!?!?どうなるの!?!?!

もう、なんだか、ここへきて、10話まで来て、さすがに辻村先生(鈴木伸之)何してんねん!!とか言ってる空気じゃないっぽいから、それは連ドラでは処理しないで、映画化フィニッシュとかも、あり、うる!?!あぁ、もう、とにかく、とにかく、最終回、まで、待たなきゃ、解決せんわ!!