2021年の【オヤジンセイ】グッとくる“POINT”&「なりたかった職業」へ変身した姿とともに一気見せ!
「オヤジンセイ~ちょっと真面目に語らせてもらうぜ~」シリーズは、さまざまな世界で活躍しているダンディなおじさまに、自分の人生を語ってもらうロングインタビュー企画。
幼少期の懐かしい話や芸能の仕事を始めたきっかけ、印象的だった人・作品との出会いやこれからやりたいことをじっくりと語ってもらい、人生の機微に触れるひと時をお届けしてきた。
ここでは、2021年に登場し「今の人生でなかったら、なりたかった職業」への変身企画に参加した品川徹、ダンディ坂野、阿南健治の記事をプレイバックする。
【品川徹(2021年2月26日/2月27日掲載)】

▶品川徹『その女、ジルバ』で話題のいぶし銀俳優!ターニングポイントは、67歳で出演の『白い巨塔』
▶品川徹 内気でシャイな性格を克服するため演劇部へ「そうして演劇に取り付かれちゃった(笑)」
先日86歳の誕生日を迎えた品川徹は、ドラマ、映画とさまざまな作品に出演し、古き良き時代のダンディズムを体現している。取材当時出演していたドラマ『その女、ジルバ』での共演者と“うまくやる”コツや、自身のターニングポイント、演劇にのめりこんだ劇団時代の話を、笑いを交えながら語った。
「俳優になっていなかったら、なりたかった職業」は、指揮者。その理由は「テレビで指揮者を見て、すっごいかっこいいなと思ったんだよね。ただ、それだけ(笑)」。それでも、「クラシックはすごく好き」だといい、辻井伸行や庄司紗矢香の生演奏を聴きたいと希望を明かした。

【グッとくるPOINT!ピックアップ】
ずいぶん役者を続けているけど、その中で、もっとも大事にしていることは“存在感”。役者って、いろんなことをやりたがるんですよね(笑)。でも、僕はそういうふうにはなりたくない、と。どうやったら、その役としてそこに存在できるか。それをいつも考えていますね。
【ダンディ坂野(2021年8月4日/8月5日掲載)】

▶ダンディ坂野 「好きな人と駆け落ちする気持ちで上京」トシちゃんに憧れ、36歳で花開いた“ゲッツ”人生とは
▶ダンディ坂野「芸人が痛々しいのは嫌」 一発屋と呼ばれても“ゲッツ!の人”が生きる道
黄色いタキシード姿と「ゲッツ!」というフレーズで2003年に大ブレイクしたダンディ坂野。田原俊彦に憧れながらお笑い芸人となった理由、「ゲッツ!」が生まれたきっかけはなんだったのか。そして田原との共演の思い出、「一発屋を引き連れるリーダーみたいになっちゃった」という現在の思いを聞かせてくれた。
「芸人になっていなかったら、なりたかった職業」は、もちろん、アイドル。真っ赤なスーツでスポットライトを受け、田原俊彦のヒット曲をBGMとしてかけて、ダンスをするようにノリノリでポージングを。

【グッとくるPOINT!ピックアップ】
ネタについては人から馬鹿にされてもいいけれど、「ゲッツ!」をやっている姿勢については誰にも何も言われたくない。こうして今でも“ゲッツ!の人”としてやっていけているのは、あまり腐ったりせず、感情を出さずに、ただ好きなことをやって変わらない姿勢でいたのが良かったのかもしれませんね。
【阿南健治(2021年8月5日/8月7日掲載)】

▶阿南健治「ほとんど思いつきでした(笑)」抜群の行動力を見せる名バイプレイヤーの劇的な人生
▶阿南健治 60歳を迎えてもパワフル!「常に“何かやりたい”っていうエネルギーだけはある」
ドラマ、映画、舞台、渋い佇まいと芝居でさまざまな作品にスパイスを与えている阿南健治。幼少期からとにかく思いつきで行動を起こし、それが今につながっているといい、アメリカでの生活や大衆演劇での経験、蜷川幸雄、三谷幸喜との出会いなどをたっぷりと語った。
「俳優になっていなかったら、なりたかった職業」は、競馬の騎手。家の近所に競馬場があったこともあり、小さいころから競馬が好きだったそう。「サラブレッドって美しいですよね。綺麗だし、速いし、かっこいいし」と馬の魅力を熱弁。今は、馬券も買うが「G1レースだけ。2000円賭けるけど…当たらない(笑)」と、笑う。

【グッとくるPOINT!ピックアップ】
ぶっちゃけて言いますけど、私、役者として役を演じるうえで「自分」がないんですよ。ありそうでしょ?アクが強そうでしょ?つまり、心のどこかで「舞台に出ている人は俺ではない」と思っているんですね。素の自分が「なんでここにいるの?」って思うと、途端になんか居心地が悪くなってくる。だからこそ「役」があることがありがたいんですよ。