東出昌大×小日向文世「コンフィデンスマンJP」の次回作は2年後!?「コヒさんが古希さんになっちゃう」
「コンフィデンスマンJP」シリーズでコンフィデンスマンを演じている東出昌大と小日向文世が、“ダマされた”経験を語った。
長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が扮するコンフィデンスマン=信用詐欺師らの活躍が描かれ人気の痛快エンターテインメントコメディ「コンフィデンスマンJP」シリーズ。
その最新作『英雄編』は、長澤演じるダー子、東出演じるボクちゃん、小日向演じるリチャードが世界遺産の都市、マルタ島・ヴァレッタを舞台に、壮大なダマし合いを展開。3人に加え、五十嵐(小手伸也)や赤星栄介(江口洋介)などお馴染みのキャラクターも登場し、シリーズ史上もっとも先の読めない展開とストーリーで、見る者を物語の中へと引き込んでいく。
フジテレビュー!!は、東出と小日向にインタビュー。『英雄編』の現場でのエピソードはもちろん、次回作の話にいたるまで、幅広いテーマで繰り広げたトークをお届けする。
<東出昌大、小日向文世 インタビュー>

ボクちゃんのブレなさに東出昌大「悔しくてたまらなかった(笑)」
──今回の『英雄編』は、オサカナ(ターゲット)に対してダー子、ボクちゃん、リチャードが協力して物語が進んでいく今までの「コンフィデンスマンJP」と構造が違っていますが、お二方は脚本をどのように読み解かれたのでしょうか?
小日向:読み終えて真っ先に思ったのは、やっぱり「古沢(良太=脚本)さん、すごいな!」っていうことじゃない?
東出:本当にすごいですよね。歴代のシリーズと比べても、今回の『英雄編』の脚本はストーリー展開自体を理解するのに、すごく時間がかかりました。
小日向:本当にホン(脚本)がね、毎回新鮮な感じで読めるもんね。しかもさ、台本を読んで内容が頭の中に入っているのに、芝居していて「えっ、そうだったんだ!?」と、ダマされちゃうっていう。できあがった映画を見て、さらにもう1回ダマされるという。そうやって、仕掛けが全部わかった上でもう1回見てみると、また印象も変わってくるわけじゃない?だからね、少なくとも2回は見たほうがいいね!もちろん映画館で(笑)。
東出:たしかに、2回目は見え方がまったく変わってくると思います。「あ、ここはあのシーンへの伏線なのか!」と(笑)。

──古沢さんと田中亮監督を取材したところ、『英雄編』のシナリオは紆余曲折あって、あのようなカタチに着地したそうです。
<古沢良太「コンフィデンスマンJP」のキャラクターたちと再会し感激「投げ出さないでよかった…」>
東出&小日向:へぇ〜!
小日向:ただ、今回は趣向がちょっと違っていたけど、ボクちゃんのキャラはブレなかったね(笑)。純粋だよね。
東出:物事すべてを純粋に受け止めて、衝動的に大きなアクションを起こすっていうところが、頑ななまでに貫かれていて。ボクちゃんとしては、そこまで見透かされていることが悔しくてたまらなかったです(笑)。

──今回の『英雄編』で印象的な登場人物を挙げるとするならば、どなたでしょうか?
東出:僕は、マルセル真梨邑役を演じた瀬戸(康史)くんです。英語やフランス語のセリフがあって、感情を爆発させる芝居もあって…見ていて純粋に大変そうだったな、と。キャラというよりも瀬戸くん自身の話になっちゃいますけど(笑)。
小日向:瀬戸くんの英語とフランス語のセリフはアフレコもしているんだけど、8時間でオールOK出したって。すごいよね。僕も英語のセリフが二言ぐらいあったけど、そのアフレコに結構時間かかっちゃったことを考えると、驚異的な速さ。
東出:8時間って、めちゃくちゃ速くないですか?僕も二言、三言アフレコがありましたけど、結構時間かかりましたから。
小日向:そうなんだよ!何回も何回も録り直してさ〜、全然OK出ないの!こっちも「最後から何番目のテイクが使えるんじゃない?」なんて、監督に聞いたりして(笑)。

──東出さんは栃木弁のセリフもありましたね。
東出:(栃木弁のイントネーションで)栃木弁はべづに、むづかしいことはなかったな〜(笑)。
真面目な話、栃木弁の指導の方が現場に来てくださって、生田(絵梨花)さんと習っていたんですけど…彼女がものすごく瞬発力のある方で。たぶん、アイドルとして長く活動されてきて、お客さんの前でライブパフォーマンスをしてきたからか、監督の演出を受けてから「自分の役がどんなふうに見えるか」を瞬時に判断して、パッと対応なさっていたんです。栃木弁しかり、アドリブも。城田(優)くんと生田さんは、結構アドリブを入れていましたね。
小日向:へぇ〜!英語で?
東出:英語もですけど、スペイン語でもアドリブを入れていて。
小日向:え〜!2人ともスペイン語が本当に話せるんだね…。
東出:城田くんは語学が堪能ですし、生田さんもたしか帰国子女じゃなかったかな?
小日向:すごいね!城田くんがペラペラなのは知っていたけど。
東出:スペイン語のセリフも、ご自身で提案されていましたから。

小日向:若い人たちは、みんなすごいな。生田さんは『イチケイのカラス』(フジテレビ/2021年)にも出ていらして、すごく清楚な印象があったんだけど、『英雄編』では全然雰囲気が違ったから、ビックリしたよ。
──モナコ役の織田梨沙さんも、乃木坂46に在籍していた生田さんのイメージと全然違っていたので驚いたと言っていました。
東出:織田梨沙で思い出しましたけど、彼女は会うたびに日本語がたどたどしくなっていて…不思議な人なんですよね(笑)。
小日向:あの子は面白い(笑)。すごく個性的じゃない?
東出:そうですね。会話中に「約束」という日本語を失念しちゃったみたいで。「アレです、ほらアレ…なんでしたっけ、日本人がよくするヤツ」「え、なんだろう。約束かな?」「そう、約束!」って(笑)。得がたいキャラだなと思います。
小日向:モナコとコックリ(関水渚)がプライベートでも仲良しっていうのが、また面白い。
東出:あの2人は、なんかいいコンビですよね。

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