坂本昌行&海宝直人が2人だけで13のキャラクターを熱演!注目のミュージカルが開幕
坂本昌行がミュージカル界の若手実力派、海宝直人を「頼もしい方」と絶賛した。
1月7日(金)、坂本昌行と海宝直人が出演するオフ・ブロードウェイ・ミュージカル「マーダー・フォー・トゥー」の公開稽古と開幕直前取材会が東京・Bunkamuraシアターコクーンで行われた。
本作は、2013年にオフ・ブロードウェイのニューワールドシアターで公演された話題作で、2016年には東京・大阪にて日本人キャスト版を上演。今までにないミュージカルスタイルが大きな話題を呼んだ。
6年ぶりに再演する本作では、初演時に第24回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞し、続投となる坂本と、今回が初挑戦となる海宝が究極の二人芝居に挑戦。

物語は、偉大なアメリカ人作家のアーサー・ホイットニーが、自らのバースデーパーティで銃撃され、殺害されてしまう場面からスタート。現場から最も近い町にいた新米刑事のマーカスが寡黙な相棒のルーを連れて現場へ向かうも、そこには個性豊かな容疑者たちが立ちはだかり…というサスペンスコメディ。
シンプルなセットの中で存在感を放つ1台のピアノを中心に、時に語り、時に演奏し、時に歌いながら、職業も性別も違う13人のキャラクターを、坂本と海宝が2人だけで演じきる。

公開稽古を終えた坂本は、初日を目前に控えた心境について「コロナ禍でどうなるのかわからない状況のなか、稽古をしておりました。先ほどプロデューサーから、『今日も検査の結果、全員が陰性だった』という報告があり、明日初日を迎えられることが楽しみ」と笑顔でコメント。
海宝は「稽古をずっと頑張ってきましたけれど、お客様が入ってこそのコメディ。いよいよ船出だと思うと楽しみですし、気を引き締めて頑張っていきたい」と意気込んだ。

共演の感想を問われ、坂本は「皆さんも同じ印象をもたれていると思うのですが、とにかくクレバー。こちらが適当なことをやってもすぐに反応してフォローしてくれるので、僕は舞台上で自由にできる。頼もしい方です」と絶賛。
続けて、「初演時、演出家の方からあるセクションだけは毎回キャラクターを変えてもいいと言われていたのですが、そこまで僕のキャパシティがなく、1回も変えずにやっていた。だけど、今回は稽古場から毎回変えることができるぐらい、自由にやらせてもらったので感謝です」と、海宝の存在によって余裕ができたことを明かした。
さらに、初演ではハードさのあまり知恵熱を出したこともあったが、「今回は何事もなく迎えられそう」と笑みを浮かべた。

一方の海宝は「作品に対してストイックで、最後まで稽古場に残って自分の動きを追求し、ピアノも練習されていた。これは僕が足を引っ張るわけにはいかないと、坂本さんの背中を見ながら必死についていこうと頑張りました」と、稽古中の心境を振り返った。
取材陣の「複数のキャラクターを演じ分けることやピアノの演奏など、どれが最も大変だった?」という質問に、坂本は「どれもですね。楽しいのですが、ラクなことはなかった。でも、それを乗り越えた先には楽しみがあると信じて、2人でもがきにもがこうとやっていました」としみじみ。
海宝は、「演出家の方と話し合い、このキャラクターはこういう動きをする、など芝居が綿密に組み立てられているのですが、そこに急遽、違う動きが加わることもあり、ハプニングも含めて稽古場は楽しかった」と、充実した稽古だったことをのぞかせていた。

最後に改めて本番への意気込みを問われ、海宝は「このような状況ですから、お客様にはイヤなことや大変なことを忘れ、笑って楽しんで帰っていただくために、僕たちは必死で演じます」と気合い十分。
坂本は「世界中が得体のしれない、目に見えない脅威に怯えている現状ですけど、僕たちはエンタメの世界に生きる人間として、パワーを皆さんにお届けして、日本中、世界中を笑顔にしたい」と、それぞれメッセージを寄せた。
最新情報は、ミュージカル「マーダー・フォー・トゥー」公式サイトまで。