
北村匠海、今年の抱負は“カニみそ”!?「地味目に生きます」
北村匠海が主演を務める映画「明け方の若者たち」の公開記念舞台挨拶が1月8日(土)に行われ、共演の黒島結菜、井上祐貴、原作のカツセマサヒコ、監督の松本花奈と共に北村が登壇した。
本作は、北村演じる「僕」が、黒島演じる「彼女」に一目ぼれしてからの20代の青春と、“こんなハズじゃなかった”葛藤を描いた青春譚。
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主人公の「僕」の友人役を演じた井上は、撮影を振り返り「予告編でも少し使われているんですけど、主人公の僕がシャワールームで感情的になるシーンがあるんです。(そのシーンで北村が)本当にケガをしていて(笑)。血で真っ赤でした」と明かした。

北村も「そうだった。いつ話そうかと思っていたんですよ(笑)。シャワーヘッドで壁を殴るシーンだったんですけど、(撮影の)テストでも本番でもない、段取りと呼ばれる、(どのようなシーンになるのか)確認する場面で、1回段取りでも本気でやってみるというタイプなので、『やってみるか!』と思い、本気で(演技を)したら、見事に血だらけに…。爪が半分なくなって」と回想。
続けて、「でも、これが主人公である僕の痛みだよなと思いました。(本番は)爪に透明のセロハンを切ってつけて、疑似の爪を作りました。なので、よくよく見ると僕の爪が途中からないです(笑)」と役者魂を語った。

井上は、「(シャワールームの撮影の)あの日は、朝までマジックアワーの撮影をした後だったんですよ。高円寺で3人で走って、ちょっと寝てから」と付け加え、北村も「自分の中でいろいろなことがハイになっていて…。(役者として)一歩先へ行けた瞬間だったんですけど、ケガをして一歩下がってしまった。マネージャーにすごく怒られました」と反省した。

今年初の舞台挨拶ということで、「2022年の抱負」を聞かれると、井上は「『去年の自分を超えたい』と年が明けて1週間が経って思っています。今年は、絶対に新しい挑戦をどんどんしていきたいですし、それを自分が満足できるクオリティにして、自分を信じて突き進みたいです」とコメント。
北村は「2022年はいっぱい失敗できたらな、と。去年は役者としてもバンドとしても、得たものが多かったんです。だからこそ一回ここで立ち止まって、いろいろなことを学び直す1年、ないしは2年くらいかけて、やろうかなと思っています。抱負としては『地味に生きる』という感じです(笑)。地味目に生きます」
また、「芝居とかだけではなく、いろんなことを、人の言葉だったり、自分で調べたりと今一度学び直さないと向こう10年とか20年後に中身のない人間になりそうな予感がしたので。身のびっしりと詰まったカニみそみたいに。2022年は『カニみそ』です」と話し、会場の観客に笑いを誘った。

最後に、北村は「僕も人生のマジックアワーというこの作品のキーワードになっている時間を、思い返せば『あの時だったな…』というのがあったりします。それは、皆さんの人生の中にもきっとあるんだろうな、と。この映画を見たときに、みんなが違う角度から、自分の思い出を共有できる作品はあまりないと思います。僕は皆さんの人生を歩めないし、皆さんも僕の人生は歩めない。そういう、それぞれの人生が積まれていく中の、その一瞬を切り取った作品なんです」
続けて、「この大変な世の中を生きていく、今がマジックアワーかもしれない。この時間も笑い飛ばせる日が来るかもしれない。自分が歩む道、歩んできた道を振り返ったり、前に進めるようになる映画なのではと思います」と締めくくった。

映画「明け方の若者たち」は、全国公開中。
©カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会
配給:パルコ
最新情報は、映画「明け方の若者たち」の公式サイトまで。