容姿がコンプレックスになっていた過去も俳優・城田優が語る“人生を変えたミュージカルへの思い”
1月13日(木)放送『めざまし8』「エンタメ社会学」
スペイン人の母を持ち、190センチの長身と甘いマスクで若手俳優たちが出演する学園ドラマでブレイク。プレーボーイから悪役まで幅広い演技で活躍する俳優・城田優、36歳。歌番組では、美しい歌声を披露し、その「イケメンボイス」で映画の吹き替えやナレーションでも注目。さらに、近年は圧倒的な歌唱力とダイナミックな演技でミュージカル俳優としての地位を確立。名作舞台に立て続けに出演し日本を代表する存在に。
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そんな城田に、1月13日(木)放送のフジテレビ『めざまし8』の「エンタメ社会学」では、10年来の友人である社会学者・古市憲寿が“城田優の人生を変えたミュージカルへの熱き思い”に迫った。
“容姿がコンプレックス”受けたオーディションは100回近く…泣きながら帰った過去

古市憲寿:子供の頃から俳優さんになりたかった?
城田優:KinKi KidsさんとかV6さんがちょうど出始めたころで自分がやりたいことを全部やっている方たちっていうイメージがあったから憧れがめちゃくちゃあった。
古市:当時から歌って踊れる人に憧れがあった?
城田:そうそうそう。13歳の頃に、初めて自分の意思で履歴書を書き事務所のマネージャーさんと面談をし、事務所に入ったんだよね、そこから暗黒時代。
歌って踊れるアイドルや俳優に憧れ13歳で芸能界入りした城田。ドラマや映画のオーディションを100回近く受けたという。
城田:本当に仕事なんてほとんどなかったし、街角スナップみたいな感じで写真を撮って雑誌に載ったりとかしていることで、もう「やったー」って思えるような感じ。
古市:そこでくじけなかったの?やっぱり辞めようって。

城田:めちゃくちゃ、くじけたよ。学園もののオーディション行っても「いや君みたいな子はクラスにいないんだよね」とか言われるのが一番きつかった。「俺はいるじゃん」って思ってたんだよね。「俺はいるよ!」って。
古市:そういうこと言われちゃうんだ。
城田:言われたのよ、当時。14歳で180センチを超えてしまっていたが故に、顔は童顔なんだけど背はめちゃくちゃ高くて扱いづらいわけですよ。とにかく毎回悔しい思いをしながら泣きながら帰った。
古市:でも、それをちゃんと突破できる何かがあったんだ?
城田:結局、何回もあきらめようとか、もうダメだって思ったんだけどどうしても好きが勝っちゃって、歌う事とか何か表現することに対して好きっていう思いがどうしても勝っていたから、あきらめきれずにずっとオーディションを受け続けて、やっと高2の時に受けたミュージカルのオーディションで合格して。
人生を変えたミュージカルとの出会い
17歳の時、「美少女戦士セーラームーン」の舞台に出演。
城田:歌って踊ってお芝居して、という初めて自分がやりたかったことを全部できた時にちょっと救われたね。
そんなミュージカルの魅力に取りつかれた城田の代表作のひとつが、不朽の名作「エリザベート」。内野聖陽さんらベテラン俳優が演じてきた大役トートを24歳の若さで熱演。

古市:堂々とした役みたいな時も緊張はしているの?
城田:いやいや、むしろトート役が、俺の人生史上一番やばかった役ですね。稽古中は楽しいのよ、なんのプレッシャーもないから。でも本番入ったら、もう「本当に出たくない嫌だ無理!」って。自分のソロパートの前に裏で待機しているときにオーケストラが仰々しく音を鳴らすわけさ。その音でどんどん心臓がバクバクしてきて“落ち着け、落ち着け、オレは出なきゃいけないのに”とか過呼吸状態になっちゃうこともあった。
それでも舞台に立ち続け、数々の名作ミュージカルに引っ張りだこの存在に。ミュージカルにかける強い思い。そこには、17歳の初舞台でかけられたある言葉が。

城田:初めて先輩方に「優、その容姿は舞台でめちゃくちゃ武器になるし、もう親に感謝した方がいいよ」ってことをたくさんの方に言われた時に、初めて自分の居場所というか自分のコンプレックスやデメリットだと思っていた部分が、非常に生きる場所があったんだというのを知ってうれしかった。
活躍の場はさらに広がり、ミュージカルで共演した山崎育三郎、尾上松也とオリジナル舞台を制作するユニット「IMY」(アイマイ)を結成。
城田:ミュージカルで仲良くなって何か一緒に面白いエンターテインメントを作ったり、お互いのエンターテインメントを見合いながら刺激をもらえるってすごくうれしいことだし、色々な可能性を広げられたらいいなって。やっぱ、エンターテインメントに正解もないし時代は変わっていってその中でエンターテイメントってジャンルはもっと変わっていっていいはず。
さらに城田は話題の映画で最高のハマり役を演じているという。
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