尾野真千子が「親子」で受賞!キネマ旬報ベスト・テン表彰式で見せた“母の顔”
映画賞「キネマ旬報ベスト・テン」。
昨年公開された映画を対象に、映画雑誌「キネマ旬報」が優れた作品や個人を選出するもので、2月2日、「2021年第95回キネマ旬報ベスト・テン発表&表彰式」が各賞の受賞者出席のもと行われました。
「日本映画ベスト・テン」の1位に選ばれたのは、「ドライブ・マイ・カー」。
この作品は、妻を亡くし、喪失感を抱えた演出家が専属ドライバーの女性と出会ったことで、自分自身を見つめ直していく物語です。
先月、「第79回 ゴールデングローブ賞」で、英語以外の作品におくられる「非英語映画賞」受賞の快挙を成し遂げたことで話題になりました。
そして、助演女優賞に、この作品に出演する三浦透子さんが選ばれ、監督賞、脚本賞など5冠を達成しました。

トロフィーを手にした濱口竜介監督は、「作品をトータルで評価していただいたということ、しかもキネマ旬報さんでそういう結果をいただいたっていうことは、本当に他にないことですし、私は本当に、(トロフィーを両手で持って)腕がちぎれそうですね」と喜びを表現しました。

助演男優賞には、「孤狼の血」、「燃えよ剣」、「土竜の唄 FINAL」に出演した鈴木亮平さんが受賞し、「今日は、僕にとってすごく特別な日になります」と感謝を述べました。

主演男優賞には、「すばらしき世界」に出演した役所広司さんが選出。

主演女優賞には、「茜色に焼かれる」、「ヤクザと家族 The Family」での演技が評価され、尾野真千子さんが選ばれました。
尾野さんは、「(役が)憑依したというか。気持ちがぐっと入って抜け出せないくらいに」と撮影当時を振り返りました。

尾野さんは「茜色に焼かれる」の中で、コロナ禍をたくましく生きる女性を演じたのですが、息子役を演じた和田庵(わだ いおり)さんが新人男優賞を受賞。
「親子受賞」となったことに尾野さんは「うれしい。それが一番うれしいです。本当に母の気持ちのように、一番よろこびました」と笑顔で語りました。

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