ミステリーナイトがまさかの展開!ライカ(門脇麦)に異変?<『ミステリと言う勿れ』第9話完全版>
2月28日(月)放送『ミステリと言う勿れ』第9話
『ミステリと言う勿れ』第9話完全版
久能整(菅田将暉)は、天達春生(鈴木浩介)に招かれミステリー会に参加。会が行われている山荘で、かつて美吉喜和(水川あさみ)がストーカーに殺害されたという事実を知る。
喜和だけでなく、ストーカーも暖炉にくべられた夾竹桃(きょうちくとう)の毒性の煙で死んでいた。
最近、都内でもストーカーによる連続殺人が発生していると憤る風呂光聖子(伊藤沙莉)に、整は、山荘に来る前、天達から「参加者の中に1人だけ嘘をつく人物がいるので見ていてほしい」と頼まれたことを話す。すると、風呂光は天達から逆に「嘘をつかない人を見ていてほしい」と言われたと言うではないか。
整と風呂光は喜和の事件に何か裏があるのではないかと考え始めた。

翌朝、目覚めた参加者たちは雪かきをする。整が天達に、喜和の事件に関して尋ねると、天達は第三者の進入の形跡はなかったが、ずっと事件について違和感があったと答えた。そして天達は整に、「とにかく、会の状況を先入観なしに見てほしい」と頼む。
そのころ、風呂光は夾竹桃の枝が数本折れているところを見つける。

雪かきを終え、整と風呂光がガレージで道具を片付けていると停電が発生。2人は電動シャッターが開かなくなり閉じ込められてしまう。整は、橘高勝(佐々木蔵之介)がガレージに張ったテントの中から懐中電灯を持ち出す。
その時、整はテントの中に山荘付近の地図を見た。

整たちは、山荘につながるドアを天達に開けてもらい解放される。停電の原因は、送電線が雪の重みで切れてしまったためだった。

復旧は夕方までかかりそうとのことで、とりあえず昼食を食べることになり、整はカレー作りを頼まれてしまう。カレーを作りながら参加者を観察する整は、ある事に気がつく。
山荘には7人いるのに、使われている食器やスリッパは6人分しかないのだ。

橘高がワインを飲もうと持ち出すと、整が飲んではダメだと制止した。そして、整がまだゲームは続いているのか?と聞くと、天達は肯定。すると、整は今、2つの出来事が進行していると話しだす。
1つは天達に頼まれたことだと言う整は、嘘をついているのは橘高だと決めつけた。整は昨日から、橘高が度々鼻に指をあてる行動を見ていて、それは嘘をつく時の人が行う可能性のあることだと言う。

整が、橘高が鼻を触った時の言葉をあげていくと、風呂光は嘘をつかなかったこともあったと言う。それは、橘高だけが昨日のゲームに怒ったときのこと。
橘高は、喜和の事件を思い出すようなゲームをするのは、天達に悪いと憤った。が、実は喜和の事件に触れてほしくないのは、橘高自身だったのではないかと風呂光は言うのだ。
天達も喜和の事件の時に山荘に来なかった橘高が、現場を見たかのような発言をしていたことをあげた。そして、「あの日の朝に時間を巻き戻せたら」と言った真意を整に見抜かれた橘高は、あきらめて真相を語り始める。
その日、市役所に勤める橘高は喜和からの電話を受け、友人が電話をかけてくるからストーカーからの避難先を教えてほしいと頼まれた。しばらくしてかかってきた電話に、橘高は喜和の友人と思い込み相手の確認もしないで教えてしまう。

不安になった橘高は山荘に向かったのだが、すでに喜和とストーカーは夾竹桃の煙に巻かれて死んでいた。そして、橘高はミスを誰かに知られたくないため、自分の足跡を消して山荘を後にしていたのだ。
蔦薫平(池内万作)はなぜ今まで話さなかったのかと憤り、天達は薄々気づいてはいたが、橘高本人から話してほしかったと告げる。だが橘高は、そのために今さらミステリー会を開いたのか、と納得できない様子。
すると、成り行きを見守っていたデラ(田口浩正)とパン(渋谷謙人)が、最近、西東京市で3件のストーカー殺人が起きていると口を開く。風呂光にそれと喜和の事件との関係があるのかと聞かれると、デラは西東京署捜査ニ課の奥寺で、パンは同じ署の捜査一課の小麦だと身分を明かした。2人は刑事だったのだ。

パンは、犯人たちがいずれも非通知の電話で、被害者が逃げ込んでいる場所を知ったと証言が取れたと言う。デラは橘高が勤める市役所の市民課市民係は、ストーカーやDV被害者の支援手続きをしていると続けた。
橘高は係は自分だけではないと言う。しかし、橘高が喜和の事件の関係者だと知った刑事たちは、天達に捜査協力を頼んでいたのだ。すでに刑事たちは橘高の所持品から電話をかけた場所を突き止め、犯人たちに電話があった日にそこにいたことも調べさせていた。

ところが、橘高は「これって罪になるの?」と言い、喜和の事件に関するミスへの後悔に疲れ「ストレスでやったことだ」と開き直る。さらに、整にカレーを食べようと言うではないか。
そんな橘高に、整はやっと動機がわかったと話しだす。整は、2つの出来事が進行していると最初に話したが、1つは喜和の事件の真相。もう1つは、橘高がここに集まった人間を殺そうとしていることだと言い切る。

整は、橘高が透明人間になるため、食器やスリッパなどを自ら持ち込み、手袋や帽子を被っているため、6人が殺されても疑われることはまずないだろうと話す。テントにあった地図は、山荘から麓まで続く暗渠(あんきょ)排水路が示されていた。
行きは蔦の車の後部シートで寝ていたため、監視カメラには映らず、帰りは暗渠を使えば人に見られることもない。天達は自分が傷心のあまり、喜和と親しかった人と無理心中を図ったことにされるのかと気づく。
さらに、整が橘高の行動を暴いていると、風呂光が別の山荘で4人が夾竹桃の煙を吸って無理心中した記事をスマホで探しあてた。それは、橘高が透明人間の話をした時と同じ状況。整は橘高が予行演習をしたのだろうと告げる。

天達たちに、喜和を殺した自分を責めれば良いと開き直る橘高を、整は否定。喜和を殺したのは、あくまでストーカーで、橘高は人の役に立とうとして事件に巻き込まれただけだと言う。問題は、橘高がミスしたことではなく、それを誰にも話さなかったことだと整は続けた。
誰かに話していれば、次の被害も起こらず予行演習も必要なかったと言う整は、ここに来るのが怖かったのではないかと橘高に尋ねる。もし、天達と蔦がすべてを知っていたら、殺されるのは自分ではないか?と。
蔦はあり得ないと言うが、天達は殺す選択肢のある人間には、殺される選択肢も生まれてしまうと橘高に告げる。こうして、橘高は警察に連行された。
警察署に出勤した風呂光は、山荘での件を青砥成昭(筒井道隆)と池本優人(尾上松也)に報告。2人とも整の推理力に舌を巻いた。

その後、風呂光は傷害被害者の診断書を大隣総合病院へ取りに行く。すると、桜の木の下にライカ(門脇麦)がいるのを見かけた。風呂光がしばらく見ていると、ライカが倒れてしまう。
慌てて駆け寄った風呂光に、ライカは大丈夫だと立ち上がろうとするが、再び倒れて昏倒してしまった。
そこに、看護師が駆けつける。看護師がライカを千夜子と呼んでいることを風呂光が不思議に思っていると、ライカが目を覚ました。看護師に気分を問われるライカは、千夜子と呼ばれていることに違和感がない様子。さらに、自分がどうしてここにいるのかもわからないようだ。
その頃、整は自宅で作ったカレーを美味しそうに食べていて…。
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