『悪魔の弁護人・御子柴礼司』が撮了!最後は要潤の渾身の差し入れ&ボケが飛び出し…
1月25日(土)23時40分~オトナの土ドラ『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~』最終回
1月25日(土)23時40分より放送の、フジテレビ系オトナの土ドラ『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~』がいよいよ最終回(第8話)を迎える。
最終章「資産家夫殺し裁判」篇では、殺人罪で起訴された実母・成沢郁美(浅野温子)を弁護するなかで、御子柴(要潤)の表情や言葉に少しずつ変化が…しかし、7話のラストで御子柴がまさかの廃業宣言!
「贖罪とは」「家族とは」を見る者に静かに問うドラマの結末は、どんなものになるのか。主演の要が“ドラマの終わりに際して思う事”を取材するため、要のクランクアップに密着した。
要は、クランクアップ当日もかなりの忙しさだった。
午前中に都内某所の川沿いで黒のロングコートをなびかせ歩いていたかと思えば、夕方には同じ東京でも多摩地域北西部にある青梅(おうめ)市の山間にある古い一軒家にいた。
その家を約30年前の園部家(御子柴の生家)に見立てて、2つの回想シーンの撮影が行われた。1つは御子柴が「事件を起こす前の園部家」を表すシーン。
御子柴の少年期・園部信一郎を演じる大西利空のオールアップ時に監督が「信一郎、最後まで笑わなかったな~」と声をかけた。どうやら少年期から御子柴は“笑わない男(の子)”だったらしい。

後半は、御子柴が「事件を起こした後の園部家」。父・園部謙造(野仲イサオ)と母・郁美が御子柴の事件を受けて何を思い、どう行動したのか。少年Aの父であり母の一言ひとことに、現場にもこれまでにない重い空気が流れる。
家の中のシーンとはいえ俳優陣は暖房をつけずに撮影に臨み、スタッフもまた外のテントでモニターを見つめる緊張感に溢れた現場。
そんななか心を温めてくれたのが要の差し入れた、“要潤どら焼き”。そのおかげで撮影の合間、(差し入れなどが置かれる)お茶場にはたくさんの笑顔が咲いた。

そして、いよいよ要のラストシュート。テントの中でスタンバイしていた要にスタッフが「(御子柴)先生、お願いしま~す」と声をかけると、自分を指でさしながら「ボキ?」ととぼけた返事。
「それって香川弁(の僕という意味)ですか?」と問われると「違います」と二カッと笑う要に周囲は爆笑。母役・浅野との超シリアスなラストシュートを前にしても、要は冷静に現場を楽しんでいた。
浅野温子「テーマは重いけど、軽やかに駆け抜けるチーム」

無事に撮影が終わり、スタッフから「これをもちまして6、7、8話のスペシャルゲスト、成沢郁美役、浅野温子さんオールアップになります!」と声が響くと、浅野は自ら「チャーン・チャーチャ・チャーン・チャーン♪」と表彰式の曲でおなじみの、ヘンデルの「見よ、勇者は帰る」を歌い、監督からの花束を受け取った。
そして、先程までのシリアスな演技から一転、満面の笑み&軽やかな口調で「どうも~、お疲れ様でした~。松本プロデューサーに『テーマは重いですが現場は本当に軽いですよ。あ、軽いじゃない(笑)。明るいですよ』と言われて、「そうっすか」とか言って来たんですけど、本当に主役の要さんをはじめ津田さん、ウチのダーリン(野仲さん)、他キャストの皆さん、あと現場スタッフの皆さんが本当に軽やかに駆け抜けているんで非常にびっくらこいて、こういうチームってなかなかないなって。皆さんの仲間にちょびっとだけ入れさせていただいて本当にありがとうございました~」と皆を前に挨拶をした。
要潤「 いま持てる力をすべて出せた 」

続けてスタッフが「そして、そして、この時が来てしまいました。我らが座長、御子柴礼司役、要潤さん、オールアップになります!」と声がかかり、花束を受け取った要も挨拶。
「今回、弁護士役が初めてで、こういう素晴らしい作品に携わらせていただくプレッシャーも感じつつ、どういうふうに演じようかなって思って、でも1人で悩んでいてもなかなかいい芝居ってできなくて…村谷監督が顔合わせの時に『全員野球でやるよ!レールなんかもみんなで運ぶから』って(笑)。その言葉がすごく心に刺さって、本当にそういう現場にしたいなと思いながら、でも自分は“いっぱいいっぱい”で何ができたか分かんないんですけれども、みんなの明るい雰囲気に支えられて何とか、いま持てる力をすべて出せたのかなと思います。本当にスタッフの皆さんのおかげです」とスタッフを労うと、スタッフから「よっ、日本一!」の声が上がり、要は再び拍手に包まれた。
その場を離れがたいのか各人が歓談するなか、浅野が要に「も~、ホント偉かった、偉かった。あれだけの台詞を完璧にこなして凄いよ~、ちょっと惚れちゃったよ。これからまたいろいろ(な役が)できるんじゃない?」と本当の母のようにベタ褒めすると、要は「本当はもっとお話ししたかったんですけれども」と恐縮。浅野は「いやいや、あの台詞とあの芝居では、もう、ねぇ?」と“息子”を優しく労った。
<要潤コメント>
―― 最終話の見どころ、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
御子柴の「死体配達人」という過去、その罪の償い方みたいなものを模索する人生だったのが、お母さんの存在によって償い方が1つ御子柴の中で腑に落ちたというか、浄化されたみたいな部分があるので、最終回は御子柴本人のキャラクターが見えてくる回でもあります。
模索するなか明るい兆しが1つ見えたところが一番の見どころで、それは浅野さん演じるお母さんとのシーンですので、そこが一番楽しみにしていただきたいところです。
――最後に、「教えて!要センセイ」(番組最後の恒例「教えて!御子柴センセイ」にならって)をやらせてください。要センセイにとっての背徳グルメ「悪魔の〇〇」とは?
砂肝、止められないんですよ~、コリコリの食感が。下処理にものすごい手間がかかって、それをしてる時がムカついてムカついて…でもそれをニンニクと唐辛子とか入れて料理したら美味しいので止められない。だから僕にとっては「悪魔の砂肝」ですね(笑)。
<最終話あらすじ>
犯罪者である自分に人は救えないのか…追いつめられる御子柴(要潤)。一方、岬(津田寛治)もまた自身が信じる正義に迷いを抱き始めていた。そんな中、洋子(ベッキー)は郁美(浅野温子)と梓(森脇英理子)を救うため事件を調べ続ける。裁判の継続すら困難な中、新しい事実をつかむ洋子。そして明らかになる壮絶な悲しい真実…。