矢野聖人「目の前のことを一生懸命に」30歳を迎え意識に変化
ロケでは暑さに苦戦する一方、「船で山口紗弥加さんがオペラを歌ったりしたりして、楽しかった」
──杏の父・正一(佐戸井けん太)が診療所を営む美澄島を襲う感染症と、ラジエーションハウスのメンバーが対峙する劇場版。島でのロケもあったそうですが、撮影のエピソードをお聞かせください。
暑さが大変でしたね。夏の気温の中、防護服を着るという…。本当にサウナみたいに暑くて。防護服は顔の部分だけ透明になっているのですが、自分の息で曇ってきてしまうし。みんな暑さと戦っていましたね…窪田(正孝)くんだけ、すごく涼しそうな顔をしていましたけど(笑)。

あとは、毎日島まで船で通っていたのですが、その船内は楽しかったですね。船の音で声がほとんど聞こえないから、みんなで叫ぶように会話をしたり、(山口)紗弥加さんはオペラを歌ったりしていて(笑)。
──劇中では、技師長(遠藤憲一)だけ病院に残りますが、島でのロケ後、遠藤さんに「こんなことがありましたよ」などと報告することはありましたか?
グループLINEがあるので、常に話していましたね。あとは、映画の撮影後、実はまだドラマの撮影が残っていたので、そのときにもいろいろとお話しました。
最後は、ドラマの特別編の撮影で終わったのかな。みんな揃って完走することができたのは、本当によかったなと思います。
──ドラマも映画も並行して撮るというのは、大変ではなかったですか?
「これは何話だっけ?」「あの病気で入院している患者さんは誰だっけ?」と、ごちゃごちゃになることはありましたね(笑)。
ラジハの現場では、そういう撮影の内容も、「次に撮影するシーンはどこ?」というスケジュールのことも、なぜかみんな僕に聞いてくるんです。しっかりしていると思っていただいているのか、「矢野に聞いておけば大丈夫だろう」みたいな感じで。遠藤さんからは「俺、ここで合ってる?」と、立ち位置まで聞かれていましたからね(笑)。
そこまで頼りにされると、うれしいですけど、スケジュールも、皆さんのセリフも全部覚えていないといけないので、最後のほうはちょっとプレッシャーでした(笑)。
──それは、他の現場ではないことですか?
たまに「次なんだっけ?」と軽く聞かれることはありますけど、あそこまで全員揃って、何もかも聞いてくることはないですね(笑)。でも、そうやってコミュニーションをとっていけることは、僕にとっては非常にありがたかったです。

──ラジハメンバーは何年たっても、仲の良さが変わりませんね。
本当に仲がいい。ラジハが終わって、他の現場にも行っていますが、あそこまでみんながギュッと仲良くなる現場って、やっぱりなかなかなくて。あの現場の雰囲気は、窪田くんの存在があってこそだと思います。
あれだけのセリフ量があるにも関わらず、疲れた顔はしないし、スタッフさんの顔と名前もすぐ覚えるし。本当に座長の鑑みたいな方で。みんな窪田くんに引っ張ってもらいながら、楽しくやり切ることができたのかな、と思いますね。
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