矢野聖人「目の前のことを一生懸命に」30歳を迎え意識に変化
「仕事は常に壁」でも「無理矢理壊すことはしない」
──今作は「72時間の壁」がテーマとなっていますが、矢野さんご自身は、壁を感じた出来事などありますか?
壁は常に感じていますね。僕は、仕事に関しては自分で“やりたいもの”を選択していないので…「こういう作品をやりたい」と言ってやれるものでもないし、「これは嫌だ」と言ってやらないということでもないし。
でも、だからこそいろいろな経験ができるし、そこで自分の中の引き出しも増えていくので、それでいいと思っています。
──その壁の乗り越え方は何かありますか?
壁をゆっくり登って、ゆっくり前に進むようにしている感じでしょうか。一つの仕事が一つの壁ではあるのですが、最終的に登り切れればいいという感覚で。だから、無理矢理壊すということはしないですね。

──では、「劇場版ラジエーションハウス」の見どころをお願いします。
映画版ならではのスケールアップしたエピソードがありつつ、ラジハメンバーが病院を飛び出して島に行くところも見どころです。
そして、感染症のエピソードは、こんなご時世だからこそ見ていただきたいですし、すごく意味がある話だと思います。ぜひ多くの方に見ていただいて、誰かに寄り添うことの大事さを感じていただけたらうれしいです。
先のことより、目の前のことを…意識を変えて「なれる大人になれれば」
──『ラジエーションハウスⅡ』時の取材の“その後”をうかがいます。「最近クラッチバッグをつくったけど、不便さに気づいた」というお話をされていましたが、その後、どうしていますか?
あのとき「トートバッグの中にクラッチを入れて使っています」って話してましたよね(笑)。不便さは変わらずですが、バッグインバッグとして使っていますし、今日も持ってきています!台本と財布と携帯だけ入れて、クラッチバッグとして現場に持っていくこともありますね。

──筋トレも始めたと言っていましたが、続けていますか?
筋トレは、1回お休みしています。というのも、この前まで撮影していた作品で、10キロ落とさなければいけなかったので。でも、早く体重を戻したいなと思っているので、筋トレは再開すると思います。
──昨年12月に30歳になった矢野さん。30歳になって感じた“変化”はありますか?
変化というか、考え直したことで言うと、高望みをやめました。あまり先のことばかり見て行動せずに、目の前のことを一生懸命やってみよう、と。
──今までは、先のことを考えて計画的に行動していたということですか?
そうですね。3年後、5年後、8年後、10年後って、それぞれの年度で理想を思い描いていました。でも、理想に届いていなかったときに、ヘコむので…(笑)。だから、あまり理想を持ちすぎないようにしています。
──目の前のことをやると決めてから、気持ち的な部分で変化はありましたか?
昔より、「うまくいってるな」という感覚はありますね。一つひとつの現場で、ちゃんと意志を持って仕事ができているというか。今までは、その先を見てるから、目の前のことが“なんとなく”過ぎている感覚があったんです。でも今は、ちゃんと判子を押して進んでいる感じ。これを続けて、“なれる大人になれれば”いいな、と思いますね。
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