ポジティブさを取り戻した樋口新葉、今シーズンは“フラメンコ”に挑戦
2月6日(木)~9日(日)『四大陸フィギュアスケート選手権』
各国の代表が集う「四大陸フィギュアスケート選手権」が2月6日(木)から9日(日)に韓国で行われ、フジテレビ系では四夜連続で放送される。
日本からは羽生結弦選手、鍵山優真選手、友野一希選手、紀平梨花選手、樋口新葉選手、坂本花織選手らが出場する。
フジテレビ・スポーツのHPには、フィギュアスケート班が取材した最新情報や注目選手のプロフィールなどが掲載されているだけでなく、選手たちの“ここでしか見られない”動画もアップされている。
海外での合宿やプログラム作りなど貴重な舞台裏や選手達の素顔をのぞける動画は「フジテレビ SPORTS」のYouTubeチャンネルでも視聴可能。
今回は、「四大陸フィギュアスケート選手権」に出場する樋口選手の昨年7月に行った軽井沢での合宿とプログラム作りに迫る。
スケートを滑らない時間を作って

2019年4月に明治大学に進学した樋口選手は現在19歳。12月に開催された全日本選手権では2位。3年ぶりの表彰台にのぼった。
そんな樋口選手は、昨シーズンはけがの影響もあり、2年連続で全日本の表彰台を逃すなど、思うような1年ではなかった。「気持ち的な面でもう地球の核ぐらいまでメンタルが行って(落ちて)しまったので、自分が滑っていて楽しいなとか、少しでも思えるような曲(を使うこと)だったり生活を送りたい」と話していた。
少し心配になるような口ぶりだった樋口選手だが、数ヵ月後の軽井沢合宿ではリンク上で笑顔を見せる場面も。

「1回スケートから離れる…じゃないですけど、1回ちょっと何も考えない時間が欲しくて、3週間休みを取って、全くスケートを滑らない時間を作りました。大学に入って勉強とかする時間も多く、何もしないで遊んでいるわけではなかったのですが、いろいろな考えの人に出会って、『そんな考え方もあるんだ!』と思ったり。自分が相談したときに、違う方向からアドバイスをもらったりするのが、すごく自分にいい効果を与えてくれるなと思います。
無事に自分のメンタルも戻り、魂が帰ってきたので、ようやく元気になって。今はスケートも大学もいろいろなこと…自分の生活の中で考えなければならないことが、考えられるようになってすごく楽しい人生です」
メンタル戻って「毎日面白い!」
ポジティブさを取り戻した樋口選手と今シーズンにタッグを組むのが、イタリア出身のアイスダンサーで振付師のマッシモ・スカリさん。樋口選手を担当するのは2シーズンぶり。今シーズンのフリーの曲「Poeta(ポエタ)」でフラメンコに挑戦する。

スカリさんは「彼女は高い才能の持ち主で努力家。このプログラムを細部まで愛しています。フラメンコはとても複雑な踊り。足・上半身・腕・頭など、さまざまな部分が関係し、プログラムの最後は勢いのある状態で締めくくることが重要なので、最後に爆発力を表現したいので最後の動きにこだわりました」と話す。
大学生となり、充実した生活とプログラムを手にした樋口選手。

「アクセルもやっと試合に入れられ、自分の好きなように滑ることができたり、自分の好きな曲で踊ったり、大学に入って違う視点から見られるようになって、毎日面白いです!」と樋口選手は笑顔で語った。
四大陸での意気込みは「決める!」とコメント。フラメンコによってさらに引き出されるキレと迫力のある樋口選手に期待したい。
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