「絶対やめてやる」って…。ハヤカワ五味の“浮き沈み人生”
ハヤカワ五味 #2
5-6年いじめを受けて…
――ハヤカワ五味さんは、どんな子ども時代だったんですか?
私の記憶がないというか、覚えてないからポジティブな気はしていて。
おそらく厳密に追いかけたら結構ネガティブだと思うですよね、この時期。5-6年いじめを受けていたりしたので、本来ならもうちょっと下でもいいかなと思ったんですけど、あんま覚えてないんでOKって感じで。

自分自身が結構勉強が好きだったので、「勉強してんな、アイツ」みたいないじめがあったんですけど、中学に入ってからは、勉強好きな人が多い学校だったので、自分の好きなようにやれたのは大きいかなって思っています。
――15歳からカーブが上向きになっていますね?

それまでロリータファッションとか元々好きではあったんですけど、それを人には言っていなかったんですね。今だとコスプレとかって一般的なものになっていると思うんですけど、当時は基本的に隠さなきゃいけないものだったんです。
中3の時から美術系の予備校に通っていて、先生には「五味ちゃんが好きな服着たらいいじゃん」って言われて、友達には「この服とか似合うんだから、もっと好きな感じにしたらいいと思うし、すごい似合うと思うよ」みたいなことを言われたりして。
「人に見せない、隠す」って感じだったのが、予備校に入って「もっと好きにしていいんだ」って思って、そこからはかなり自分としてはポジティブになったと思っていますね。
15歳くらいから自分でタイツを作って販売していたんです。中高の3年間で300万円くらい売っていて。

ロリータファッションがずっと好きだったので、それに合わせられるようなタイツやストッキングを作っていました。木目調だったり、キリトリセンだったり、いろいろ自分の好きなモチーフで作っていたって感じですね。
――300万円と言ったら結構な金額ですよね。
当時からしたら結構衝撃ですよね。
ただ、利益をほぼ乗せてなかったので、原価率は多分60%とかですかね。結局手元に残ったのは 30万円とかで。
一応その元手はfeast(※胸の小さな人=シンデレラバスト向けランジェリーを取り扱うブランド)の設立に生きているという感じの流れになっていますね。
受験が終わって、前々から気になっていた下着を試しに作ってみるかと、友達にプロトタイプを作ってもらって撮影をしてtwitterにあげたらそれがすごくバズって。それがfeastのきっかけですね。

- なぜ生理用品は恥ずかしい?ハヤカワ五味の「デザインの力」
- <ハヤカワ五味流>チームを動かす方法
- 【パワフル女子名鑑】男作らず家を作りました
- お母さんのため10歳から新聞配達。パックンの「逆境力」
- 両親の離婚がきっかけで貧乏に…。パックンの「逆境力」