【パワフル女子名鑑】ガイドブック一筋20年以上…ついに男作らず家を作りました!
昭文社・武者和実さん(48歳)
- 節約しまくり念願のマイホーム購入 一部を民泊に
- 落ち込んだ時は…やはり旅行へ!
- 東京五輪でボランティアをするのが夢
仕事もプライベートもバイタリティー溢れる女性を追いかける『パワフル女子名鑑』。
ガイドブック編集者として世界70カ国以上を飛び回った昭文社の武者和実さん。彼女のバイタリティーのもとを聞いてきたが、最後は、どんな休日を送っているのか?落ち込んだ時のリフレッシュ法は?に迫る。
「男作らず、家を作りました」
旅行が大好きな武者さんには、もう一つの顔がある。それは、生まれ育った群馬県でのスポーツの指導。幼いころからスポーツ少年団に入り、今では小学生ら子どもたちにスポーツの指導を行っているという。

幼いころからずっと続けている理由を武者さんは「自分の体力作りと多世代の人と交流できるから」だと話す。
「私は、子どもがいないので気分転換ができるという理由もあります。走り方など教えたり、ドッヂボールをやったり、季節によってはスキーもしたり。あとは、家でもなく、職場でもない、もう一つの場所(サードプレイス)で自分を受け入れてくれる居場所があるのが心地いいです。基本的にはボランティアなので、無理強いもないです。これが強制だったら続かなかったですが、ゆるーく続けている感じです」。
そんな武者さんは、最近浅草にマイホームを手にしたという。「男作らず、家を作りました」と笑う武者さんは、10年間群馬から長距離通勤して貯金し、2年もの間、土地を探して、浅草に3階建ての7坪のタイニーハウスを建てた。
タイニーハウスとは、小さいサイズの家(狭小住宅)のこと。キッチンやトイレ、お風呂など生活に必要な最低限の設備だけがある。

そして、浅草という場所柄、年に数日のみの民泊も始めたといい、武者さん自身が忙しくなければ、お客さんを浅草に案内することもあるそう。
「猪突猛進」という言葉が浮かぶ武者さんだが、自分自身をどのようにとらえているのだろうか。
自身の性格について聞くと、「凝り性のB型。人との出会いは大切にしたい。仕事で出会った人も、その場で終わらず、人と人とをつなげる。私がつなげることで、周りがうまく回ってくれれば、そういった役回りも苦ではない。“ハブ空港”のように、人と人をつなげることで、みなさんに感謝されるのが幸せ。ちょっとおせっかい」だと明かした。
落ち込んだときは旅行に!「一人じゃない~~!」と涙も
どんなにパワフルでも、常に笑顔で元気でいられるとは限らない。落ち込むこともあるだろう。そんな時、武者さんはどうするのだろうか?
そう質問してみたところ、「旅行に行きます!」と返事が返ってきた。
「以前、辛かった時に、栃木県の真岡鉄道でSLに乗って窓の外を見ていたら、畑仕事をしている人、踏切で待っている人、みんなが手を振ってくれて。それを見て『一人じゃない~~!』って涙が出てきて、パワーをもらえました。あと、泣ける映画も見ます。ふるさとや家族ものに弱いんです。そういう映画が好きですね」。
最後に武者さんの今後について聞くと、「国内では、松茸を食べに長野県の上田に行きたいです。海外ではバルト三国に。行ったことがないんです。これまでフィンランドとバルト三国のツアーはあったんですが、パンフレットを定点観測していて、ポーランドとバルト三国のツアーが出来ているのを見つけました。フィンランドは行ったことがあるんですけど、ポーランドはないので、すぐにでも行ってみたいと思っています」。
そしてもう一つ、2020年の東京オリンピックに向けて着々と準備していることもあるという。

「オリンピックのシティボランティアをやろうと思っているので、リオオリンピックで下見をしてきました!誰にも頼まれてないですけどね(笑)。ラグビーW杯のボランティアの方々の動きもずっと見てましたよ」
ちなみに、武者さんは何度も海外へと旅行をしているが、英語はあまり話せない。「困ったときは、必ず誰かが助けてくれます」と、ボディランゲージで会話しているという。
プライベートも仕事も、いつも全力で生きている武者さん。何を聞いても明るく楽しく話をしてくれて、「また会いたい。元気をもらえそう」と思わせてくれる、そんな魅力を持った人だった。