ロバート秋山、年内に100人目達成か!8年目の「クリエイターズ・ファイル」を語る
憑依芸と呼ばれる原点「イタコになりたかった」
――扮するクリエイターは、そろそろ100人に達成しますね。
そうですね。今95人目なので、年末には達成しますね。
毎月、コツコツと7年間やってきましたので。それがいよいよ100人目になるのは、本当に感動です。
(視聴者の)みんなからしたら、僕ほどの温度感ではないんでしょうけど(笑)。
それでも、100という数字はすごいことなので、分かち合いたいです。100キャラ目は、なんなんだろう、と。

――100キャラ目には、なにを考えていますか?
犬(ロルフくん)、ミイラ(ロイペル12世)、妖怪(喰らう人)、ほとんどのものに手を出してしまったので…。

妖怪に関しては、(和尚さんが語り部で)映像に僕が出ていないというパターンでやりましたし。

そうですね、糞(ふん)とかやってみたいですね。100キャラ目には、それくらいインパクトがないと、納得してもらえないんじゃないかな。(視聴者が)「いや、糞かよ!」って。
それを、ライブの中で発表できれば、と思っています。
何になるんでしょうね?100キャラ目…。
でも、50キャラ目くらいの時に「まだあるのかな?」と思いましたが、全然ありましたね。
毎回、面白さが更新していると思います。「さすがに、もうないか…」と思っても、実際にやってみると「このクオリティが出来たよ。前のよりも上回ったよ」って。それが続いています。
――秋山さんのキャラクターへのなりきりは、憑依(ひょうい)芸とも呼ばれていますね。
もともと(死者の魂を降ろして憑依する)イタコになりたかったんです。
人の魂を自分に降ろすことをやりたかったので、「クリエイターズ・ファイル」はいわば修行ですね。
最終的には、本当に霊を降ろしたい。そろそろ本当に出来るかもしれませんね(笑)。
――お笑い芸人を目指すきっかけは、イタコになりたかったから?
子どものころから、冝保愛子(ぎぼ・あいこ)さんとか、『怪奇特集!!あなたの知らない世界』(日本テレビ)の新倉イワオさんが好きだったんです。
なので、そのころから、イタコになりたいという思いは始まっていたのかもしれない。
昔は、学校の先生や、友だちの動きをマネしていました。高校の時にクラスでヒマワリを育てていたんですが、それを教室の後ろに運ぶ時の友だちの動きが面白くて、それを3年間くらいマネしていました。
(ロバートの)馬場裕之とか、同じクラスの仲間に披露していました。その時の、馬場と遊んでいた空気感が、今に生きているのかもしれないです。
僕は、あまり人が気にしない部分を気にしてしまう。それは、キャラづくりにも生かされています。
想像の範囲での決めつけ芸なので、調べたわけではないですし、「そんなこと言わないだろ!」というようなことがほとんどなんです。
例えば、(自身が扮した)声優の二木陽次さんは、すこし攻撃的なドクロの模様があるニット帽を着けていそうだな、とか。

フィギュアスケートコーチ(ドミトリー・ポコスタンチ)は、トレンチコートの襟をピシッとこだわっていそうだな、とか。
魔性の女詐欺師・押上希江では、こういう人はめちゃくちゃ短いスカートを履いていそうだな、とか。
年を取っているのに、攻撃的な服を着る人いるじゃないですか。そういう人は、魔性な感じがして気になりますね。
