【RIZIN.19】“40代の星”山本美憂 出血も食い下がる「ドクターストップだけは避けたかった」
10月12日(土)大阪で行われた「RIZIN.19」で 元レスリング世界女王でRIZIN4連勝中の山本美憂 選手(45)が “韓国女子格闘技界のパイオニア”と呼ばれるハム・ソヒ選手(32)と対戦。2ラウンドでこめかみから流血、さらに猛烈な打撃を加えられTKO(テクニカルノックアウト)負けという結果に終わった。
ネットでは「40代の星」「面白い試合を見せてもらった」「もう、そこまで戦わなくても」など韓国の強敵相手に食らいついた山本への声が寄せられていた。まずは試合を振り返ってみる。

1ラウンド。山本が両足タックルでテイクダウン (相手をグラウンドに倒すこと) に成功。しかしハムはロープ際で立ち上がる。再び山本がタックルを仕掛けるが、ハムはこれを切る。


しかし山本が再びタックルにいき足を取りテイクダウンに成功する。
2ラウンドでは、序盤からパンチを打ち合うが、ハムの左ストレートがヒット。ここで山本の耳から出血していることが判明する。ドクターチェック後、再開した。

山本が果敢にタックルを仕掛けるも、ハムによる側頭部への打撃は止まらず…身動きがとれなくなってしまう。そこでレフェリーがストップ、ハムの勝利が決定した。
山本「血の匂い…どっちだろう」
試合後、記者の取材に応じた山本美憂選手。キャップを目深にかぶり悔しさをにじませていた。

山本:悔しいです。打撃など焦らず自分のペースでやれば良かったなど反省点が多くあります。自分がやらなきゃいけないこと、修正点ばかり見えて、もっと強くならなければと思いました。
――出血するも打撃を食らっていたときの気持ちは?
最初、血の匂いがして…どっちだろう?と。その後「あ、自分だ」と気付きました。いったんストップがかかり「耳の裏だから大丈夫」と言われ試合が再開されましたが、バーンと打たれたときに「このまま血が止まらなくなったらドクターストップされる」と。痛いというよりも、そっちが心配でした。
「これから先も強くなれるように」
――“40代の星”とも言われ年齢を言い訳にしないスタンスについて
山本:年齢…よく言われますが(と笑みを浮かべ) 試合の時もガス欠になったり息が上がったりすることはなかったし、10代や20代の人たちとトレーニングをしていても、むしろ自分が引っ張っていけるくらい体力があります。
望んでいた結果ではないですが、今までやってきたことは間違っていないと思うので、これから先も強くなれるように頑張ります。
勝者のハム選手 大晦日は“女王”へ挑む

勝利したハム・ソヒ選手は、かねてから熱望していた、初代RIZIN女子スーパーアトム級王者・浜崎朱加選手(37)への挑戦権を獲得した。大晦日に実現することが発表され、大注目のカードとなった。
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