川口春奈&目黒蓮 もしも紬と想だったら?『silent』初回直前インタビュー
10月6日(木)スタート!毎週木曜22時~木曜劇場『silent』(初回15分拡大)
突然好きな人が消えてしまったら?「何がなんでも会いにいく」
──それぞれが見た、相手のキャラクターの魅力を聞かせてください。
川口:想は根っから明るいわけではなくて、1人の世界をちゃんと持っていて、芯があって、仲間思いのキャラクター。紬は、想の“声”から好きになるのですが…(想の)「周りに迷惑をかけたくない」という思いが影のようになっていて、心の内に何かを秘めている雰囲気に惹かれているところもあると思います。
影と色気のある目黒さんが丁寧に演じられているので、より魅力的な想になっている気がしますね。
──川口さんから見て、目黒さんは「影と色気がある俳優」という印象なんですね?
川口:そうですね。色気もあるし、キラキラしているのに陽だけじゃなくて影のあるお芝居をされる方だな、とご一緒して思いました。気持ちをグッと持っていかれるような切ない表情やお芝居をされるので、私は引っ張っていってもらっている感覚になります。
目黒:ありがとうございます!
──目黒さんが思う紬の魅力は?
目黒:明るさでしょうか。影のある想は紬の明るさに救われている部分がすごくあるな、と感じています。
──川口さんの印象はいかがですか?
目黒:現場で川口さんを見ているとすごくリラックスした感じでいて。その雰囲気のまま本番に入れるんです。自然体で現場にいる感じと、切り替えの早さが素敵だなと思って、いつも見ています。
川口:ありがとうございます(笑)。
──好きな人によく分からないまま振られてしまった紬と、本当のことを明かせないまま好きな人と別れた想。それぞれ自分が役と同じ立場になったら、どうしますか?
川口:すごく一方的で、理由がよく分からなくて、納得がいかないまま想に去られてしまった紬の立場からすると、劇中のように、8年という長い時間が経っても気にはなるでしょうね。
それは「好き」を引きずっているという意味ではなくて、ふと「あれ?」と。でもどうなんでしょう?難しいですね。私の人生に、そんなドラマチックなことは起こらないので(笑)。
──「別れの理由が知りたい」という紬の気持ちは理解できるということでしょうか?
川口:そうですね。病気のことを隠されているわけですから…「好きな人がいる。別れたい」って急にメールが送られてたら、正直「え?」ってなりますよ。
目黒:「え?」ってなったら、その場で問い詰めますか?
川口:会いに行くと思う。何がなんでも。
目黒:川口さんっぽい(笑)。
川口:ぽいって(笑)。だって、恋人ですよ?それは、会いに行くでしょ。でも、紬と想にはいろいろな理由がありますから。それを知った時にどうするかってところに注目していただきたいですね。
目黒:僕は、もし想の立場だったら、たぶん理由を話しちゃうと思います。隠して別れることはできないです。隠していたらめっちゃ後悔すると思うし。
──すでに撮影した中で、印象に残っているセリフ、シーンはありますか?
目黒:想は言葉を大事にしている人なので、一つの言葉を挙げるのは、難しいですね。
川口:「この言葉」というのは挙げられないのですが、今回はモノローグが多いんです。先日の収録でモノローグを発していて、すごく切ない気持ちになりましたね。
シーンで言うと、高校時代のシーンは、イヤホンを想につけてもらうとか恥ずかしいくらいキラキラ眩しい描写があって。その初々しさと、演じていて照れる感じがすごく印象的です。そのキラキラした感じは、現代のシーンでの紬と想の関係性に効いてくるので、大切に演じています。