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2022年10月09日 |

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博多華丸・大吉×タカアンドトシ「戦ってこそいないけど戦友」不遇時代を振り返る

10月9日(日)放送『ボクらの時代』

めざましmedia編集部

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「あのつらい境遇をともにした」という4人が語り合いました。

10月9日(日)の『ボクらの時代』は、博多華丸・大吉(博多華丸さん、博多大吉さん)とタカアンドトシ(タカさん、トシさん)が登場しました。

吉本興業「地方事務所出身」の大きな壁

博多華丸・大吉とタカアンドトシには、吉本興業の「地方事務所出身」という共通点があります。

華丸さんと大吉さんは吉本興業福岡事務所の、タカさんとトシさんは吉本興業札幌事務所の1期生としてデビューしています。

博多華丸・大吉×タカアンドトシ「戦ってこそいないけど戦友」不遇時代を振り返る_bodies

大吉:札幌と福岡で離れてるから、名前を知ってるくらいで、仕事もそんなにやったことないし、仲良くなることはなかったんだけど…。

トシ:そうですね。

華丸:交わることがなかった。

大吉:年に一回だけね、大阪の深夜生放送、吉本特番。

タカ:はい。

大吉:あれに、かき集められるんですよ。大阪の芸人さんがメインで。

華丸:メイン。

大吉:地方吉本から、(僕らが)1組ずつかな。

トシ:そうですね。

大吉:代表で呼ばれて。

タカ:友だちがいない状況でね。

華丸:そうそうそう。

お互い大部屋の楽屋に早めに到着し、あいさつや世間話などをしていると「本番が近づくにつれて、大阪の勢いのある芸人さんが楽屋に入ってきて…」と大吉さん。

トシ:そうですよね。千原兄弟さんとか。

大吉:中川家とか、ケンコバ(ケンドーコバヤシ)くんとか、たむけん(たむらけんじ)とか。楽屋入ってくるなり、何かミニコントみたいなの始めて。

トシ:ものすごい…。

華丸:ナニワのね。

トシ:何かもう、「うるさいなー」っていう。パチンコ屋さんかな、くらいの。

大吉:完全にみんな目が合ってるんだけど、俺らはいないものとされてたじゃない(笑)。

華丸:(笑)。

タカ:そうですね。

トシ:「誰、こいつら?」みたいな感じで。

大吉:「ああ、はいはい、地方から来てるのね」みたいな感じ(笑)。

大吉さんは、「だんだん、いたたまれなくなってきて、4人で決めたわけじゃないけど、気がついたら廊下で着替えていた」と振り返りました。

博多華丸・大吉×タカアンドトシ「戦ってこそいないけど戦友」不遇時代を振り返る_bodies

タカ:そのときの我々を見てくれてた人が、アナウンサーになっていて。「見てましたよ。『こんなつまんないやつ、いるのか』って、覚えていた」って言うんです(笑)。

華丸・大吉:(笑)。

華丸:はいはい、わかる。わかるっていうか、俺らも絶対、そう思われてたし。

大吉:うん。「地方はダメだな。やっぱ吉本は、大阪やで」みたいな。

トシ:いや、ホントに。

タカ:あのころはまだやっぱり、「お笑い鎖国」の時代でしたよね。

華丸:我々、防人(さきもり)と屯田兵(とんでんへい)はね。やっぱり無理だなって(笑)。

タカ:そうですよ。

華丸:で、引っ込んで、上京が遅れるのよね。

「あのつらい境遇をともにした」という思いが、2組を結びつけているそうで、「戦ってこそいないけど『戦友』ですね」と、華丸さん。

トシさんは、今でも芸人が集まる機会があると「華大さんいないかな…って探す」と打ち明けました。

華丸・大吉&タカトシの転機は『爆笑オンエアバトル』

タカアンドトシの2人は、札幌吉本の1期生として華々しくデビューしたものの、「実力がすぐバレて、3年くらいでレギュラー番組もなくなった」と振り返りました。

タカ:(そうなると)自分らでライブやるしかないんですよね。毎日、チケット売りを自分らでやって、お客さんに来てもらって。ライブのチケット売りと、ネタを考えることしかやってなかったですから。

トシ:そうですね。

タカ:それで、23、4くらいなので。人生のことも考えるじゃないですか。「このままチケット売りする人生なのか?」みたいな。そしたらやっぱ、30までには決めようよって。あのころ、結構、30歳がラインだったんですよ。

華丸:はい。

大吉:はいはいはい。

タカ:今でこそね、50歳になってますけどね。(錦鯉の)長谷川(雅紀)のおかげでね。

華丸:高齢化やね。(明石家)さんまさんが言ったんよね。「今年で30、知っとるケのケ」(※)って。

(※)知っとるケ…明石家さんまさんが『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)のタケちゃんマンのコーナーで演じたキャラクター。

トシ:そうですよ、やっぱ30は目標になりますもんね。

30歳を前に、札幌での活動に限界を感じていたころ『爆笑オンエアバトル』(NHK)で結果を出し、スタッフからの「行ったらいいんじゃない?」という後押しもあって、上京を決めたタカアンドトシ。

タカさんは、南麻布に住んでいた親友の家に居候、トシさんは知り合いの放送作家を頼って東京での暮らしが始まったそうです。

博多華丸・大吉×タカアンドトシ「戦ってこそいないけど戦友」不遇時代を振り返る_bodies

一方、トシさんからすると「福岡のスターというイメージがあった」と、地元福岡でレギュラー番組を持っていた博多華丸・大吉の2人。

トシ:やっぱり、福岡に誰か大物が来たら、それに対応するのが華大さん。

華丸:まぁまぁまぁ。

トシ:音楽界のスターが来たって、どのジャンルが来たって、全部、対応するのは華大さん。

華丸・大吉:(笑)。

タカ:それで、「接待がすごい」って噂を、めちゃくちゃ聞くんですよ。北海道にいながら。

トシ:実際に行ったら、僕らみたいな北海道でしか活動していない人間に対して、最後、帰りにお土産までくれて…。

華丸:はいはいはい。

タカ:やさしかったよね。

華丸さん、大吉さんは当時を振り返り、情報番組のリポーターなどの仕事が多く「漫才師とは思われていなかった」といいます。

大吉:ネタもウケてたけど、地元ネタばっかりやってたの。

トシ:ああ、はいはい。

大吉:「どうせ、福岡でしかウケないんでしょ」って目で見られていて。本当にNHKの『爆笑オンエアバトル』が人生の転機で。

トシ:なるほど。

タカ:(僕らと)一緒ですね。

大吉:「この人たち、全国でもウケるんだ」って。

華丸:ただ!(福岡を)捨てるわけにはいかない。

15年培った福岡でのレギュラーの仕事をキープしつつ、上京を果たしたと振り返りました。

華丸「俺はいつでもタモリの運転手になれるっちゃん」

大吉さんは、「物心ついたときから、ずっとお笑いブームやった」と振り返ります。

トシ:どこでやろうと思ったんですか?何歳ぐらいのとき…。

大吉:正直ね、とんねるずさんにめちゃくちゃあこがれてて。

タカ:わかります。

大吉:楽しそうやん。

トシ:衝撃的でしたもんね、『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ)が始まったとき。

大吉:あんな、歌って踊ってコントして。アイドルたちと仲良くして。「何なん?めっちゃ楽しそうやん」と思って、なりたいなって思ったけど、なり方がわからなかったし、なれるわけもないと思っていたから、大学に行って、そこで華丸と出会って。

当時、「同じ理由」でお笑いを目指したという華丸さんは「ツテがあった」と胸を張りますが…。

大吉:(華丸さんは)タモリさんと中学が一緒なのよ。

華丸:うん。「弟の友だちのお父さんが、タモリさんの同級生っちゃん」って。

タカ:うははははは!

トシ:「ちゃん」じゃないですよ(笑)。

華丸:それだけで「ツテ」(笑)。

華丸さんは「やけん、俺はいつでもタモリの運転手になれるっちゃん」と言っていたそうで、大吉さんはそれを信じ「連れてって!」と言っていたのだとか。

華丸さんは、当時を振り返り、言ってしまった手前、引くに引けなくなったと打ち明け「それからタモリさんに会うまで、17年くらいかかった」と笑いました。

タカ、彼女よりも漫才の練習を優先するトシに「なんていいやつなんだ!」

タカさんは小学校のころからコンビを組み、プロを目指していたそうですが、相方が練習熱心ではなく中学2年生で解散。

そこへ転入してきたトシさんに「漫才やろうぜ」と声をかけたのが結成のきっかけだったそうです。

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大吉:高校も一緒?

タカ:僕は引っ越しちゃって違う区域になって、高校は別々なんですけど、土日は集まって。どっちかの家に泊まりに行って「練習しようぜ」みたいな感じで。

大吉:ええ!?

タカ:書いたネタを2人でやって、8ミリカメラで撮って、あとで自分らで見るみたいな。

華丸:うわー。

トシ:漫才ごっこですよね、だから。撮って、笑う、みたいな。

高校2年生で彼女(のちの奥様)ができたトシさんは、デートよりも漫才の練習を優先していたそうで、タカさんは「なんて真面目な、いいやつなんだと思った」と明かしました。

また、華丸・大吉の2人も、互いへの尊敬を語る場面が。華丸さんは、最近、舞台にも挑戦。当初、大吉さんは「相方が舞台…?」とピンとこなかったそうですが…。

大吉:観に行ったら…(華丸さんに)何時間?

華丸:約3時間。

タカ:変わるんですか?尊敬するというか、「すごいな、こいつ」みたいな。

大吉:しびれたね。相方ながら。

トシ:ほおー。

大吉:やっぱね、漫才と違うことやってるから。

華丸:でも、そんなこと言いながらね、(大吉さんは)ツッコミなのに『IPPONグランプリ』(フジテレビ)優勝してるのよ。やんなっちゃうよね。

タカ:(笑)。

トシ:(笑)。ボケ勢としては、それをやられると…。

華丸さんは「すごいんですよ」と、大吉さんのアドリブ力をほめたたえ「私は、台本通りのものをやらせていただきます!」と宣言しました。

年をとると、漫才のネタを探すのが難しい

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4人は、ネタ作りについても言及しました。

大吉:(タカアンドトシは)ずっと漫才やん?

華丸:うん。まだ新ネタをね。

タカ:漫才しかないんですよ、本当に。やれることが。

大吉:年をとると、漫才が違う意味で難しくなるというか。もう、ネタがないのよ。

トシ:そうですね。

大吉:作れるけど、例えば「バイトがきつい」とか、ないやん。「結婚したい」とか…。

トシ:彼女とデートとか、そういう話ができないですね。

タカ:将来、何になりたいとか。

大吉:そうそう。量産はできないから。

トシ:年に…。

大吉:年に作れて、2、3本じゃない?

トシ:そうですよね。

華丸:いや、1やない?

大吉:1か。次の年も、次の年も(新ネタを)作れるとなったらね。

華丸:それで、立派なもんやわ。

華丸さんは、距離感がつかめなくなってきて「マイクに手をぶつける」、四十肩、五十肩になり手をあげることができずに「ネタに影響が出た」…など、年齢を重ねてきたことで起きている事象をジャスチャー交じりに報告、みなで笑い合いました。

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