<試写室>謎の説得力までもたらすTHE中島ハルコ“デコレーション”(何!?)
10月29日(土)23時40分~『最高のオバハン中島ハルコ』第4話(『SMBC日本シリーズ2022 第6戦 ヤクルト×オリックス』延長の場合、放送時間繰り下げ)
前回、現在絶賛放送中の“月9”と今作とを比較して、『PICU 小児集中治療室』(が “北海道を舞台にした青年医師のリアル医療ドキュメント”だとするなら、『最高のオバハン中島ハルコ』は、“岐阜(ときどき、名古屋)を舞台にしたドケチ美容外科医のアンリアル金満ファンタジー”ですね!!と評したんだけど(我ながら、ひどい)…。
『最高のオバハン中島ハルコ』を見れば、今クールのドラマトレンド、総ざらいできるんです!?
まさか、今回の、第4話のサブタイトルが「マスゴミVSハルコさん!」って!!“マスゴミ”って、張本人の“マスメディア”側から発する、いや発していい言葉じゃないですよ??大丈夫なんですか??ホントに、大丈夫なんですか??(各所に向かって)だったもんで、ついまた、同クールのドラマと比較したくなっちゃいましたよ…。
そうです!先日スタートした、“月10”…“とある冤罪事件”を発端にした、鋭いメディア批評も込められた社会派エンターテインメント『エルピス—希望、あるいは災い—』と、同じ批評性やないですか!!!なんちゅう偶然の一致!!!そうです!そうなんです!!『最高のオバハン中島ハルコ』を見れば、今クールのドラマトレンド、総ざらいできるんです!!(!?)
っと、のっけからわけがわかりませんが、もっとわけがわからないのは、もちろんそう!『最高のオバハン中島ハルコ』の方です!(ひどい)
だって、『エルピス』が“とある冤罪事件”を発端にしているのに対し、『中島ハルコ』は、「マスゴミVSハルコさん!」というサブタイトルの前に、“熟年離婚の危機!”ってのがつきますからね。「マスゴミVSハルコさん!」ならまだ構図はわかるけど、その前に「熟年離婚の危機!」がくっつくことによって“わけのわからなさ”が増幅するのはもちろんのこと、『中島ハルコ』の果てしない“オリジナリティ”を感じることができるってわけ!(?)。
で、『エルピス』は『エルピス』で、『中島ハルコ』は『中島ハルコ』で、同じ批評性を持ちながらもこんなにも、圧倒的に、違う!なんだけど向かっている方向性=エンターテインメントはどちらも同じ!!!というクリエイティブの奥深さよ!!それをぜひ、フジテレビ系ドラマ全作品で体感いただければと思います!
で、『中島ハルコ』は、あと“二重人格”(=『親愛なる僕へ殺意を込めて』)的なお話とか、“切なすぎる恋愛”(=『silent』)とか盛り込んだら、フジドラマ全コンプリートですね!?(わけわからん!)