『最高のオバハン中島ハルコ』より、松本圭右プロデューサーのコメントが到着しました。
大地真央さん主演、土ドラ『最高のオバハン中島ハルコ』(東海テレビ・フジテレビ系)は、2021年に放送された、オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』の第2弾。
大地さん演じる主人公のアラ還名古屋マダム・中島ハルコと、松本まりかさん演じるグルメ雑誌編集者・菊池いづみのコンビが、世の中の悩みを次々と解決していく痛快エンターテインメント。日本のへそ・岐阜を舞台に大暴れしています。
第1弾(愛知)、第2弾(岐阜)と地方ドラマを手がけた、松本圭右プロデューサーに話を聞きました。
<松本圭右 コメント>
――第1弾は愛知が舞台、今回はなぜ隣の岐阜が主な舞台になったのですか?
やはり地元(東海テレビは、愛知・岐阜・三重が放送圏)の魅力を全国に届けたいという思いが強かったです。
第1弾で愛知を舞台にしたので、次は岐阜か三重か。調べるなかで、岐阜には地元の方にもあまり知られていない、いろいろな伝統や文化、祭りなどがあることがわかりました。
鵜飼いなど有名なものでも、詳しく知られていないことも。このまま放っておけば、なくなってしまうかもしれない文化や職人さんたちの思いを知り、「今撮らなければ」と、今回は岐阜を舞台にさせていただきました。
言葉は強いですが「絶滅危惧種の伝統文化」にスポットを当てるため、脚本の西荻弓絵さんと相談しながらストーリー作りをしたのですが、台本作りはまず取材ありき。
今回は全10話ですが、取材先は10件どころじゃなく、けっこう大変でした(笑)。 でも、リアルを知らなければ、エンタメに落とし込むこともできないので、必要な時間だったと思っています。
――地方を舞台にするメリットは?また、デメリットはありますか?
メリットは、何といっても画力(えぢから)が格段に上がること。日本には、まだまだ素敵なロケーションがたくさんあり、映像を生業(なりわい)にしている身としては、少しでも多くの景色を映像に残したいと思っています。
別の作品でのことなのですが、物語制作の参考のために黒澤明監督の戦後すぐの作品「野良犬」「酔いどれ天使」を観たんです。さすがの名作で、ストーリーが面白いのはもちろんだったのですが、それ以上にすごいと感じたのが、戦後すぐの日本の街並みが、映像として残っていること。
記録映画としての観点から見ても素晴らしい作品だったんです。そこから、自分の意識も変わって…。
昨年、放送した『その女、ジルバ』は、主役の笛吹新が福島出身の設定で、ドラマでもどうしても福島の映像を撮りたく、制作会社のプロデューサーに無理を言ってロケを実現してもらいました。
震災から10年という節目の福島をどんな形でもいいから映像として撮っておきたかったんです。たまたま相談したプロデューサーが福島出身で、同じような思いを持っていたのも心強かったです。
完全に制作者の自己満足ですし、自慢するようなことじゃないですよね。ただ、何年か、何十年かしていつか誰かが『ジルバ』を見たときに、「これが10年目の福島か」と一瞬でも感じてもらえたら…そういう意味で、『最高のオバハン中島ハルコ』では「岐阜の今」をなるべく映像として残せるよう、いろんな場所に撮影でお邪魔しています。
デメリットに関しては、現場的な一番の負担はスタッフ・キャストの移動や宿泊に費用がかさむことです。今回のドラマもほかの番組とほぼ変わらない予算のなかで作っています。
ですから、本来なら地方ロケなんてできるはずがない(笑)。でも、市や町の方々に協力いただけることで、ほかでかかる予算を圧縮、何とか撮影を進めることができました。
地元の方々の熱量が毎回すごくて…役所や地元の方のマンパワーが地方ドラマを支えてくれているのは間違いないですし、ご協力には感謝しかないです。
――第8話では、愛知県幸田町が舞台となります。
第2弾は岐阜編ということで、ほぼ岐阜県内で撮影をしていたのですが、もうひとつやりたいことが、第1弾でお邪魔した地域の1年後もドラマで登場させたいということでした。
どんなドラマも一過性のものではなく、そこに生きている人や文化は、連綿と繋がっているということも表現したくて…というわけで、第1弾で登場した愛知県蒲郡市と幸田町に、今回もお邪魔しました。
第2弾ということで、地域の方との連携もスムーズで(笑)。もはや家族のような関係で撮影することができました。
幸田町は、第1弾の最終章で、町おこし詐欺の舞台になったのですが、今回はそこから違う道を選んだ地域の新たな問題をテーマにしています。あくまでフィクションなので、実際に起きていることとは違うのですが、全国的な問題になっている「空き家問題」をテーマに、「お金」についてハルコさんが持論を展開するストーリーになっています。
もしかしたら、見てくださる方にとっては、今シリーズの中で一番身近なテーマかもしれないので、登場人物の誰かに感情移入しながら見ていただければと思います。
――そんな地方発ドラマを楽しむコツは?
まずは監督、カメラマンがこだわりにこだわりぬいたロケーションと映像美を堪能していただくこと、でしょうか。
コロナもあり、旅行を控えていた方も多いと思うのですが、だからこそ、民放のテレビ番組という簡単に手が届くメディアで、旅行気分を味わってもらえるのも地方発ドラマの魅力だと思っています。
あとは、地元の名産品を知ること。ネット社会だと自分の興味のあることしか知識として増えづらいと思うのですが、テレビなら興味がなくても目に入ってくる。
第1弾では、ドラマに登場した名古屋のお菓子が放送直後からネットで話題になりました(※)。
(※)名古屋銘菓の生しるこサンド(松永製菓)がドラマに登場。一時完売する状況に。
狙ったわけではなかったのですが、そういう楽しみ方ができるのもテレビドラマの魅力なのかなと再認識しました。
今回も、実在のお菓子や料理をふんだんに取り入れています。隠れた名産品はまだまだあるので、そこも楽しんでいただけたらうれしいです。
あとは、長期宿泊によるキャストスタッフの一体感が映像にも表れているので、そこも楽しんでいただければと。
撮影の4ヵ月間、ほぼ合宿状態なので「普通なら、そんな芝居思いつかない!」というような面白いシーンがたくさん撮れています。
大地さん演じるスーパーマダム・中島ハルコは、第2弾でさらにパワーアップしているので、ぜひ楽しんでいただければうれしいです。
松本圭右プロデューサー
2001年東海テレビに入社。主な担当作品に、『その女、ジルバ』『准教授・高槻彰良の推察』『僕の大好きな妻!』『ウツボカズラの夢』
『最高のオバハン中島ハルコ』第8話は、11月26日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。
<第8話あらすじ>
菰野地方創生大臣(南圭介)を中心とする海藤(佐野史郎)派の肝煎り政策「若者自然村」に「無駄な税金を使う匂いがプンプンする」と怪しむハルコ(大地真央)。
そんななか、大谷(合田雅吏)の叔母が投資に失敗した一報が入り…。早速、いづみ(松本まりか)に潜入調査させるハルコ。
東京から来ていた赤尾亮太(増田修一朗)ら3人の青年とシェアハウスで同居していると、いづみも投資を勧められて…。
一方ハルコは、店を畳もうとしている頑固な畳職人・乾(長江英和)と出会う。機械が故障し、直す金がないという乾に対し…。
公式HP:https://tk.tokai-tv.com/nakajimaharuko/
公式Twitter:https://twitter.com/tokaitv_dodra
公式Instagram「Harustagram」:https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/
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