中島美嘉 18歳のデビューから支えるスタッフに感謝「一人でも欠けていたら、今の私はなかった」
11月27日(日)13時40分~『ザ・ノンフィクション』※関東ローカル
前回の放送後に大きな反響も、一番面白かったのは「母」
<中島美嘉 インタビュー>

――2年ぶりのナレーションはいかがでしたか?
前回の続編ということで、事前に覚悟といいますか、心の準備ができて、少し余裕を持つことができました。前回以上に、「(視聴者に)ちゃんと伝えたい」という気持ちが強かったです。
スタッフのみなさんにご迷惑をかけながらでしたけど、気になるところは録り直しのお願いをしたり、前回よりもできたかもしれないですね。緊張はしましたが、楽しめました。
――草刈さんとも2年ぶりの再会となりましたが、活動をどう見ましたか?
変わらずに元受刑者の方の支援を続けていらっしゃる姿に感動しました。
妹さんを殺されてしまい、普通なら怒りにとらわれてしまうのを、「被害者をつくらないためには、加害者をつくらないように」と、元犯罪者の更生を助ける活動をずっと続けていて。
どんなことでも続けるのは簡単ではないので、草刈さんの強い思いを感じました。
――今回、気になった人はいますか?
草刈さんの右腕的存在のコウスケさんです。手助けをしても、その思いを裏切る人もいるなか、コウスケさんはずっと草刈さんについてきている。そういう人もいるんだよ、という証になっている人ですよね。
コウスケさんにとって、草刈さんは憧れの人なのかな、と思います。そばにいられるだけでうれしいのかもしれないですね。
――続編で新たに気づいたことはありますか?
コロナ禍になって、やっていたことをあきらめたり、止めたりする人が多いなか、活動を続け、結果を出し続けていることは、周りの人にも勇気ややる気を与えるだろうな、と思いました。
――あきらめない気持ちに共感しますか?
物事によりますが、私は「ゼロか100」と人から言われることもある性格で、やるまでにはすごく考えるし時間がかかるけど、やり出すと止めることを知らないというか、やめるタイミングが分からないタイプなんです(笑)。
「あきらめない」というのとは少し違うかもしれないですけど、何かをやり続けるというのは、あるかもしれないですね。
――草刈さんを恩人のように感じる人も多いと思いますが、中島さんにはそんな存在はいますか?
たくさんいます。18歳でデビューして、下積みもしていなかったので、わからないことばかりの私に、すべてのことを教えてくれた人たちがいて、今でも一緒にやってくださっている。私が22年やれているのは、そのスタッフのみなさんのおかげ。一人でも欠けていたら、いまの私はいなかったと思います。

――前回、今回と草刈さんに触れ、自身に何か影響はありましたか?
草刈さんが妹さんのことで経験したのは想像を絶する、多くの人が経験することではないと思いますが、悲しいこと、怒りを感じることは誰にでもありますよね。でも、その感情をそのまま相手にぶつけるのではなく、プラスに変えるというのは、したいと思ってもなかなかできることではなくて。
だけど、草刈さんを見て「自分もやらなきゃいけないし、できるかもしれない」と思いますし、「こういう人になりたい」と感じました。
――前回の放送後、ご自身には反響などは届きましたか?
とっても多かったです。そのなかで一番面白かったのが「私だと気づかなかった」という人がいて…うちの母なんですけど(笑)。
母は『ザ・ノンフィクション』が好きでよく見ているんですけど、前回の放送を見ながら、私に「いい番組があるよ」って教えてくれたんです。
だから「うんうん、いい番組だよね」って黙って一緒に見ていたら、私の名前が出てきて。「なんで言ってくれなかったの?」と驚くので、「なんで娘って気づかなかったの?」って笑い合いました。
――今回は伝えましたか?
まだ言っていないです。言わなくても見ると思いますが、今回ばかりは伝えておこうと思います(笑)。