菜々緒 鈴木伸之と夫婦役で実感「小さい積み重ねのほうが根が深い」
1月5日(木)スタ―ト!毎週木曜22時~木曜劇場『忍者に結婚は難しい』
蛍と悟郎の夫婦生活に起こる問題は「共感する部分が多い」
──それぞれ、蛍と悟郎をどのように演じようと思っていますか?
菜々緒:蛍は超実力主義で女忍者も活躍する流派・甲賀で育っていて、しっかり者。だから、悟郎のだらしなさにイラッとすることも多いですね。
夫婦間での蛍、忍者の任務中の蛍の表情などは丁寧に演じ分けていきたいなと思っています。

鈴木:原作にも登場する「男性がトイレを立ってするか、座ってするか」という夫婦の問題は、すごく印象的で、1話の一つの見どころなんですけど…。
菜々緒:見どころ(笑)。
鈴木:見どころと言うと、あれですけど(笑)。悟郎はすごくズボラで、おおらかで、だらしない人。ご飯をボロボロこぼしたり、家事をしないでゲームをしていたり。奥さんのことを考えているタイプではないですね。
そんな蛍と悟郎が出会って、どういう夫婦生活を送っていくのか。忍者の物語とはまた別の軸で、ドラマの大切なテーマなのかと思っているので、菜々緒さんと一緒に大事に演じていけたらいいなと思っています。
──役に共感できる点はありますか?
菜々緒:「共働きなのに、なんで私だけ家事をしないといけないの?」という部分は、共感します。
悟郎は、男性優位な流派・伊賀で育っていることもあって、昔ながらの日本の考え方が根付いているんですよね。そういう流派の違い、考え方の違いも組み込みながらストーリーが展開していきます。
「トイレ座ってしてくれない」「電気をつけたらつけっぱなし」「冷蔵庫は開けっぱなし」とか、本当に小さいことかもしれないけど、夫婦にとっては、この小さい積み重ねのほうが、根が深い。
私自身、夫婦関係だけではなく、すべての人間関係において、小さなことの積み重ねの根の深さは感じるんです。だから、人として共感する部分がこの作品は多いのかなと思います。

鈴木:僕は、場合によって細かいことを気にしないときもあるので、「そんなのいいじゃん」「悟郎の気持ち分かる」と思うことも正直あります。ただ、トイレに関しては、僕は座ってする派なので…。
菜々緒:ははは(笑)。
鈴木:なぜ悟郎は、そんなに立つことにこだわってるんだろうと思いますね(笑)。劇中にも出てきますが、立ってすると、どうしてもはねますから。
菜々緒:そう、はねるんだよね。
鈴木:しかも、蛍からすると「掃除するのは私なのに!」という。本当にその通りといいますか、「掃除を自分でしないなら、座ってすればいいのに」と思います。