『silent』生方美久×村瀬健P×風間太樹監督「見てよかったと言われる最終回に」
12月18日(日)放送『ボクらの時代』
地上波連ドラへの思いと最終回に向けて
村瀬Pは、サブスクメディアが台頭する中「地上波連ドラが話題になりにくかった中で、今回『silent』がこれだけ話題になったというのは、手ごたえを感じている」と語りました。
生方:私は、そもそも地上波の連ドラが好きで。自分がドラマが好きになった原体験みたいなのが、小学生のときに夕方くらいに再放送やっている月9とかを、学校が終わってすぐそれが見たいから急いで帰って、録画もしておいて、それを繰り返し見る、みたいな。
風間:うん。
生方:そのときは、再放送だから平日毎日。中学生、高校生になってから、毎週、この曜日の何時から見るというのが楽しみで見るというのが、自分が小さいころから当たり前になっていたので、そこはこだわっていきたいというか。
『silent』作っていても、第1話をどこで終わらせるかみたいな話って、結局はそこからの1週間、待つのを楽しみにしてもらったりという期間でもあるじゃないですか。それって一挙配信だったら味わえないことだから。そのリアルタイム感とか、自分が好きな脚本家さんの連ドラとか見ていても、リアルタイムでこの人の連ドラが見られるみたいなことがうれしいんですよね。
風間:うん。
生方:過去の名作とかを、今一挙に見るよりも、この時代の、今、作られたものを見られることがうれしいから。そう思ってくれる人が増えるといいなって気持ちで地上波の連ドラは作っていきたい。

風間:言われてみれば、僕もそうですね。確かに、月9だったり、そういったものが好きで。映画よりも先にドラマが好きになったかもしれないです。映像表現を志すときには、ドラマが先にあったかもしれないですね。
生方さんは『silent』でも一つのテーマになっている、「言葉」への思いにも言及。
生方:『silent』とかまさにそうですけど、日本語じゃないとつながらないものがあるじゃないですか。同じ言葉だけど、違う意味で使う、シーンによって違う意味とか、人によって違う意味でとらえられる言葉とか。あれって日本語じゃないと意味がないものを私はすごく使っていて。もし海外で翻訳されたら、海外の人には伝わらないんだっていう悲しさがちょっとあるくらい。
生方さんは、「私は、日本のドラマとして、日本語の良さとか、日本語の面白さ、ある意味残酷さみたいなものを書きたい」と、脚本家としての思いを語りました。
最後は、連続ドラマをリアルタイムで制作することについても。
村瀬:映画は、できあがって公開するときにはもう直せないけど、連ドラは大きくいえば(世間の)反応がある。風間の中で(演出に)影響したこととかってある?
風間:この反響がなければ、第5話でああいった思いきりのあるというか、挑戦的にはやれなかったかもしれないですよね。それは、村瀬さんもそうだと思うんですけど。
村瀬:まったく、そうです(笑)。
風間:演出するうえで、追い風になってくれるとか、興味をしっかりと長い1カットに対しても向けてくれるとか。そういう受け取り方はしちゃいますね。
村瀬:そうだよね。けど、最終回、いよいよオンエアになるんで。
風間:緊張しますね。本当に。
村瀬:するよね。本当に最終回は怖くて。今回は割と信じてるんだけど。どうやったって、「ああすればよかったのに」って言われるんですよ。連ドラの最終回って。どうしても、みんな、思いがあるから。
収録時点では撮影中の『silent』。村瀬Pは「きっと視聴者の方々に『silent』というドラマを見てよかったって言われる最終回になると信じている」と語り、風間監督も「2人にとっても、僕にとっても、いい最終回にできるように、撮影をがんばります」と応えました。
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