森崎ウィン&鈴木拡樹 最初のミッションは「アーニャ役の4人に普段から『ちち』と呼ばれること」
「ロイドがなぜスパイになったのか、彼のバックボーンを知りたくなった」(森崎)
――お二人とも原作ファンだそうですが、原作の特に好きなところを聞かせてください。
森崎:何者かにさらわれたアーニャを助けるため、敵のアジトに乗り込んだロイドが彼女を助けたとき、「子どもが泣かない世界を作るために、俺はスパイになったんだ」と呟(つぶや)いていて、ポップな作品の中にこんな重いことを言っちゃうんだと、驚かされたんです。これが彼のバックボーンを知りたくなった第一歩で、とても印象に残っています。
鈴木:ホームコメディというのが大前提にあるので、どの回を見ても家族の有り様など微笑ましい場面ばかりですが、深く考察してみたいと思わされるのも魅力の一つだと思います。
個人的な考えですが、この「SPY×FAMILY」は、ベルリンの壁が存在していた東西ドイツあたりがベースになっているのではないかなと。そして、これだけコメディに振っているのは、もしかしたら今後の伏線なのではないかなと考察すると楽しくなってきて。

史実でもベルリンの壁が崩壊した後に判明したことですが、スパイだと密告され、実は身近な人がその情報を売っていて、後々衝撃を受けたという話もあったそうなので、「SPY×FAMILY」もそっち路線にいってしまったら…と考えては悲しい気持ちになったり、そういう雰囲気を感じた途端、「そっちにいっちゃダメ」と思ったり、そこもまた楽しいですね。
――好きなキャラクターはいますか?
鈴木:これだけロイドの話をしておきながら、ダメなスパイの東雲が好きです(笑)。彼が何かを間違えてしまい、今後、ベルリンの壁を開放しちゃうみたいなことにつながっていくんじゃないかな。じゃなければ、ただのポンコツですからね(笑)。
森崎:僕はヨルの弟のユーリが好きです。フォージャー家に初めて来たときのヤバさは最高でしたね(笑)。あのキャラクターは憎めません。

――原作ファンの皆さんはアーニャとの絡みを楽しみにしていると思いますが、アーニャ役の子どもたちと、どんなふうにコミュニケーションをとろうと考えていますか?
鈴木:迷ってるんですよねぇ。これはどうするのが正解なんだろう。
森崎:距離のとり方は、実際にアーニャ役の子と会ってみないことにはわからないので、会ってみてからなのかなと思いつつ、僕は子ども好きなので。
鈴木:僕はウィンくんを見習うことになるかもしれない。
森崎:何をおっしゃいますか(笑)。
鈴木:理想としては、僕の名前を覚えなくてもいいから、普段から「ちち」(※)って呼んでほしいです。向こうもプロですから、その状態で本番の舞台に上がれたら間違いない。自然と「ちち」と呼んでもらえるような関係性が稽古場で築けたら最高ですね。
(※)原作のアーニャはロイドを「ちち」、ヨルを「はは」と呼んでいる。
- 4人のアーニャと森崎ウィン&鈴木拡樹が対面「よろろすおねがいするます」
- 「SPY×FAMILY」アーニャ役が決定!『FNS歌謡祭』でロイド&ヨルと初ステージ
- 森崎ウィン&鈴木拡樹 ミュージカル「SPY×FAMILY」任務を前に“ワクワク”
- ミュージカル「SPY×FAMILY」朝夏まなとや岡宮来夢らの扮装ビジュアルが解禁
- 森崎ウィン&鈴木拡樹がミュージカル「SPY×FAMILY」で凄腕スパイに!