<試写室>リアリティ描写が丁寧&繊細!何気ない感情の動きが琴線に触れちゃう
1月21日(土)23時40分~土ドラ『三千円の使いかた』第3話
なんというリアリティ…(ため息)
今回は、主人公・美帆(葵わかな)のお母さんである智子(森尾由美)のお話なんだけど、僕、もちろん女性ではないし、森尾由美さん世代でもないし、当然主婦でもなく、子どももいないっていうのに、圧倒的なリアリティの波状攻撃によって、お母さん=自分と、同化しすぎちゃって、気持ち入りすぎちゃって、泣いちゃったよ…。

まさか『三千円の使いかた』という、庶民的で素朴すぎるタイトル、かつ、第1話で大興奮した“ミュージカル演出”(まだ言う…いや、ずっと言うからね!!)を経て、誰が、 “泣けるドラマ”だなんて、想像しました??ねぇ??誰か、想像してた??? (誰に?)
で、その“泣ける”ってのも、幸せ…とか、ほっこり…とか、そういうハートウォーミング寄りの“泣ける”じゃないんすよ。もう、結構、深刻な方の“泣ける”。あぁもう辛い、イヤだ、無理!の“泣ける”なんすよ。なんなら、今回の第3話で、お母さんが健康診断の結果、“子宮体がんのステージ1”だと判明し…という導入から始まるんだけど、このことから想像できる、病気という一大事があっての、いわゆる“かわいそう”とか、家族が同情して…とか、そういう類いの“泣ける”でもないんです。
ただただお母さんの日常のリアリティ描写があまりにも丁寧で、繊細過ぎるもんだから、何気ない感情の動きが琴線に触れちゃう=自分=お母さん=同化=“泣ける”というわけ(どういうわけ)。だからこその、なんというリアリティ…(ため息)なのです。
あ、でも、ご安心あれ。そこはキャスティングの妙。森尾由美さんが演じるからこそ、深刻になりすぎない…根底の希望はちゃんと見えてる…んだけど“泣ける”…という、そういうバランス!!

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