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2023年01月20日 |

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<試写室>リアリティ描写が丁寧&繊細!何気ない感情の動きが琴線に触れちゃう

1月21日(土)23時40分~土ドラ『三千円の使いかた』第3話

めざましmedia編集部

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なんというリアリティ…(ため息)

今回は、主人公・美帆(葵わかな)のお母さんである智子(森尾由美)のお話なんだけど、僕、もちろん女性ではないし、森尾由美さん世代でもないし、当然主婦でもなく、子どももいないっていうのに、圧倒的なリアリティの波状攻撃によって、お母さん=自分と、同化しすぎちゃって、気持ち入りすぎちゃって、泣いちゃったよ…。

画像ギャラリー【全4枚】を見る 『三千円の使いかた』のシーン

まさか『三千円の使いかた』という、庶民的で素朴すぎるタイトル、かつ、第1話で大興奮した“ミュージカル演出”(まだ言う…いや、ずっと言うからね!!)を経て、誰が、 “泣けるドラマ”だなんて、想像しました??ねぇ??誰か、想像してた??? (誰に?)

で、その“泣ける”ってのも、幸せ…とか、ほっこり…とか、そういうハートウォーミング寄りの“泣ける”じゃないんすよ。もう、結構、深刻な方の“泣ける”。あぁもう辛い、イヤだ、無理!の“泣ける”なんすよ。なんなら、今回の第3話で、お母さんが健康診断の結果、“子宮体がんのステージ1”だと判明し…という導入から始まるんだけど、このことから想像できる、病気という一大事があっての、いわゆる“かわいそう”とか、家族が同情して…とか、そういう類いの“泣ける”でもないんです。

ただただお母さんの日常のリアリティ描写があまりにも丁寧で、繊細過ぎるもんだから、何気ない感情の動きが琴線に触れちゃう=自分=お母さん=同化=“泣ける”というわけ(どういうわけ)。だからこその、なんというリアリティ…(ため息)なのです。

あ、でも、ご安心あれ。そこはキャスティングの妙。森尾由美さんが演じるからこそ、深刻になりすぎない…根底の希望はちゃんと見えてる…んだけど“泣ける”…という、そういうバランス!!

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お母さんが「熟年離婚」したくなっちゃうリアリティの積み重ねが見事すぎる

で、もう、その、リアリティの描写が開始早々からとてつもないんですよ。第1話の序盤にも登場した、近所の商店街にある、婦人服・小物店「トーキョー むらさき屋」と、お母さんのエピソードは極上のリアリティで染みまくります。で、またそのエピソードのおかげで、早速お母さんと同化しちゃって、最後まで釘づけになってしまう…という構造になっているのです。

そして今回の副題が「熟年離婚の経済学」なんだけど、僕、今まで「熟年離婚」の気持ち、イマイチよくわかってなかったんですよね(わかるわけがないともいえる)。だって、もう長年連れ添ったんだから、今さら離婚しなくてもいいじゃんとか思っちゃうし(浅はかな思考)、で、また副題のもう一方 “経済学”にもあるように、離婚することでこれからの人生でかかる“お金”のリアリティもこのドラマでは見せつけてくるもんだから、“お金”の面でも、熟年離婚することに対するハードルが、僕の中ではとてつもなく高くなる…。

それはつまり、登場人物が熟年離婚しようとする気持ちにもっていくための作劇、僕=視聴者を納得させるハードルがすごく高くなってる…ってことなんですけど、その僕の勝手な“熟年離婚”観のハードルと、“お金”に関するハードルという、その絶望的な高さを見せておきながら、それを優に超えていく、お母さんが「熟年離婚」したくなっちゃうリアリティの積み重ねが見事すぎるのです。

今夜ものんびり『三千円の使いかた』見ちゃおー!とか油断してたら、とてつもないリアリティの波状攻撃によって、きっとあなたもお母さんの気持ちと同化します。マジで。

で、何より、究極にリアリティを感じるのが、今回の結末なんですよ。僕もあらかた予想してたし、きっとあなたも僕のような予想をするであろう「熟年離婚」の結末…それは、きっと、あの、無口過ぎるお父さん(利重剛)への印象の変化によって…とお思いでしょう。うん、だけど、それはそうなんだけど、その予想を少しずらして、結果裏切って、そしてそれこそが、究極のリアリティ!と思わせる展開へと導いていくのです…。

ある意味怖い…。ホントにもっと簡単な結末にしちゃってもいいはずなのに、そうはさせない、このドラマ。とてつもないし、これこそが『三千円の使いかた』の良心!!

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でもって最後に、ネタバレになるので、多くは語れませんが、今回のポイントを2つ。「主人公・美帆が突然実家に戻ってきたけど、生活費払ってんのか?問題」「おばあちゃん(中尾ミエ)の友人・小森さん(橋本淳)は、実は傍から見たら怪しくないか?問題」が、今回のお母さんのエピソードで丁寧に紐解かれていきます。

前者はとてつもなく感動的に、そして後者はとてつもなく地獄見…。前者はもうお見逃しなくとしか言えませんが、後者はいくら傍から見たら怪しいとはいえ、小森さんが気の毒で仕方がなくなるくらいの地獄です。

画像ギャラリー【全4枚】を見る 『三千円の使いかた』のシーン

とにかくリアリティたっぷりで、辛いし、泣けるし、だけど不思議と視聴後感はハートウォーミング…とはいえ、小森さんは地獄!な第3話、必見です!!!

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